身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2003年11月1日〜11月30日

●管理と監視●秩父で温泉三昧●プレス対応●達成感●田舎じゃ使えないPHS●時間の感覚●営業時間延長●意思表示●体制翼賛●情報収集●反応●ごまだれ豚しゃぶ●新刊「めざせロースクール」●弁護士法第一条●確認と裏付け●自転車操業●どっちつかず?●的を得た突っ込み●「トトロのページ」100万アクセス●闘うサンケイグループ記者の記録●「海底3万マイル」DVD●授業準備●映像授業●教育雑談●イラクで邦人外交官殺害●●●ほか


11月1日(土曜日) 管理と監視

 きのうに引き続いて、都立高校の創立記念式典を取材する。きょうは東京・大田区内の高校に出かけた。報道規制は前日ほどではないが、それでも都教委の指導主事は何かと嫌がらせを言ってくる。さすがに頭にきたので、「あなたにそこまで指図されるいわれはない」と強い口調で抗議すると、先方は引っ込んでしまった。弱いものには権威をちらつかせ、強いものには頭を垂れる、まったく典型的な小役人そのものの態度に呆れ果てる。しかし記者対応とは裏腹に、教職員に対する管理と監視は相変わらず厳しく、息の詰まるような場面がまたしても展開されるのだった。都教委が抑えようとしても、内部情報や現場の悲鳴は次々に入ってくる。


11月2日〜3日(日〜月曜日) 秩父で温泉三昧

 女性編集者や弁護士さんらと2日間、埼玉・秩父の温泉へ遊びに出かけた。「温泉に行こうよ〜」と誘われて、なんとなく成り行きでそういうことに(笑)。宿へ向かう途中のクアハウスで温泉三昧して、さらにホテルでもワイン風呂や露天風呂でリラックス。やっぱり広いお風呂や温泉でのんびりするのはいいなあ。

 【2日】雑用を片付けたり原稿を書いたりしていて、ほとんど寝ていない状態で朝9時に池袋駅へ。快速急行に乗って1時間40分ほどで西武秩父駅に到着。ホテルに向かう途中で、小鹿野町のクアハウスに立ち寄って温泉三昧。フロントで水着を借りて、男女混浴のクアゾーンに入る。水着を着てお風呂に入るのって、実は初めての経験なのだ。それにしても、お風呂で女性のビキニ姿を見るっていうのは、ちょっと刺激的かも(笑)。ジャグジー湯、寝湯、歩行浴、サウナなど、2時間ほど出たり入ったりを繰り返す。男湯では水着着用なしなので、素っ裸になって露天風呂へ。やっぱりお風呂は水着ではなくて裸で入るのがいいな。レストランで地場産の秩父ビールを飲む。値段は高いけど、すっきりして飲みやすい。

 赤平川温泉のホテルに着くと今度はワイン風呂である。赤ワインがどさっと入った浴槽につかるのかと思っていたら、そうではなくて、露天風呂の湯舟にワインの原液を2カップほど入れてかき混ぜるのだ。それでもワインの香りが漂ってきていい感じの湯だった。夕食の後は夜中まで宴会。僕は睡魔に襲われてしばらくダウンしたが、途中で復活する。午前3時ごろ就寝(たぶん)。

 【3日】朝食を食べてから朝風呂。ワインが入っていない普通の露天風呂でのんびりする。体はしっかり温まって頭はすっきり。頭寒足熱みたいなものだ。露天風呂が一番気持ちいいかもしれないなあ。日本で2番目の堤高という浦山ダムを見てから帰京。帰りは西武鉄道の特急レッドアロー号。この電車に乗るのも初めてだ。快速急行と乗車時間は30分くらいしか変わらないんだなあ。でも、乗り心地は特急の方が断然ゆったりしている。

 池袋で多国籍料理バイキングの昼食。焼き肉、中華、しゃぶしゃぶが食べ放題で、客はほとんどがアジア系といったお店だ。おいしいから、ついついたくさん食べてしまうな。どうもこのところ多べ過ぎのような気がする。いや「気がする」のではなくて、はっきり言って多べ過ぎなんだけど。お風呂でチェックされて、女性編集者から「ちょっとお腹が出てたよ」と指摘されたし。う〜ん(汗)。ご飯は2杯以上お代わりしないようにしよう。毎朝やってる腹筋の回数を増やそう。夜9時以降は食べない方針を厳守しよう。弁護士事務所といくつか本屋に立ち寄って、午後9時帰宅。


11月4日(火曜日) プレス対応

 ゲラのチェック。そのための確認電話をずっと都教委にかけ続けていたんだけど、都教委が「プレス対応をするのはこの2人だけ」と説明する「責任者」は、午前中から席をはずしたままで、結局のところ夜遅くまでつかまらなかった。そんな「プレス対応」ってあるのか。きょうは運悪く「別ルート」も不在になっていて、仕方がないので最小限の事実確認だけは、さらにもう一つのルートで済ませて何とか急場をしのいだ。いやはや、まいったなあ。

 達成感 弁護士16人のインタビューをまとめて書き下ろした、「ロースクール単行本」の見本版が出来上がってきた。今夏いっぱいかけていろいろと大変な思いをしたけど、こうして一冊の単行本という形になってくると、なんだかんだ言ってもうれしいものだ。僕のメインの仕事である「ルポの本」ではないが、やっぱりそれなりに達成感がある。しかも固い表紙の製本だ。自分の名前の入った本がハードカバーなのは初めてだなあ。それもまた少し感慨深いかも。書店に並ぶのは来週になってからだという。その時はこのページや新刊紹介のページで、きちんと詳細をアナウンスします。


11月5日(水曜日) 田舎じゃ使えないPHS

 僕は携帯電話はPHSを使っている。横浜や東京など首都圏の住宅密集地では特に問題ないのだが、ちょっと都会から離れて田舎と称される地域に行くと、PHSはとたんに電波が届かなくなってしまう。一昨日に行った秩父では当然ずっと「圏外」だったし、静岡県裾野市や新潟県六日町(南魚沼)でもやはり役に立たなかった。どうも山間部ではまるで使いものにならないようだ。ド◯モやボー◯フォンの携帯電話は、秩父の山奥でも余裕で機能していたから、たぶん電波の強さと基地局設置数が影響しているのだろう。

 そう言えば横浜や品川の駅ホームで電話をかけていて、向こうから携帯で話している女子高生が近付いてきたら、電波状態が急激に悪化して切れてしまったことがあった。しかも一度ならず二度までも。これってどう考えても、弱いPHSから電波が横取りされたとしか思えないんだよね。腹が立つやら情けないやらで実に複雑な心境だった。確か「地下鉄でも使える」というのがPHSの売りだったと思うけど、それだって最近は携帯でも使えるようになっているらしい。あえて言えば低料金と電磁波の影響が少ないのがPHSのメリットかなあ。うーん、どうしたものだろう。まあ、そんなに携帯電話を使うってわけでもないしなあ。


11月6日(木曜日) のんびりできず

 きのうは、学園祭の振り替え日だとかで大学は休講。なんやかんやと大学には休みがたくさんあって、学生っていいよなあとしみじみ思う。週にたった1回でも授業があると、1週間がとても早く過ぎるように感じていたが、こうして休講になったら緊張感が解けて少しほっとする。昨日と今日と久しぶりにのんびりできるかと思いきや、しかし残念ながらそうもいかないのだった。知り合いの映像作家からボランティア原稿(要するにタダ原稿)の執筆を頼まれたり、編集者から相談を受けたり、電話取材やアポ取りをしたりと、なかなかぼーっとしていられない。頼まれたらなかなか断れない性格だし、付き合いもあるし…。まあ、貧乏暇なしって感じだ。そう言えばリポートの採点もまだ残っているのだった。ふう。


11月7日(金曜日) 時間の感覚

 午後から東京・一ツ橋の教職員組合へ。一連の都教委による「国旗・国歌」の扱いについて、組合側の考え方や取り組みを聞く。都教委の姿勢は既に取材済みだ。この後、学校現場の声を拾い上げる作業をさらに続けていかなければならない。戸惑いや不安や怒りなどなど、問題の本質はそこにあるわけだもんなあ。

 久しぶりに神保町(お茶の水)の本屋をいくつか歩き回る。買わなくても本を見てるだけで楽しい。横浜の本屋で来年のカレンダーと手帳を購入。いつの間にか今年も残り2カ月を切っている。いろんなことがあったけど、とにかく時間の過ぎるのが早い。小学生の時と比べると100倍くらい早いような気がする。学生時代までと社会人になってからとで、もうはっきり時間の長さが違うよなあ。


11月8日(土曜日) 営業時間延長

 近所の駅から少し離れた場所にある大手スーパーが8月から、午後11時まで営業時間を延長したのに刺激されたのか、今度は駅前の別の中規模スーパーが今月から、午前1時までの営業をスタートさせた。お店の人も大変だろうなと思うけど、利用客としては便利になってとてもありがたい。コンビニよりも品揃えは豊富だし、値段も安いし、仕事で帰宅が遅くなっても、時間を気にせず食材などが買えるというのは大助かりだ。こういう競争はもちろん大歓迎なんだけど、無理をし過ぎて閉店(倒産)なんてことにならないようにお願いしたい。せっかく便利で重宝しているんだから。


11月9日(日曜日) 意思表示

 夕方から雨が降り出した。もっと早い時間に投票に行こうと思っていたんだけど、結局は雨が降り始めてから出かけることになってしまう。特別にどうしても当選させたい人物も政党もないのだが、それでも投票に行ったのは、少なくとも戦争には絶対に行きたくないし、日本国憲法の理念を葬り去るような社会には「NO」と言いたいからだ。今回の総選挙の「本当の争点」はその2点だろう。棄権というのも立派な選択肢の一つであって、投票率を下げるという意味では消極的な「意思表示の手段」だと僕は思う。これまでもそう考えて棄権したことが何回かある。だが今回は、選挙に参加しなかったことを後悔したくないので、あえて一票を投じる権利を行使した。正直言って投票結果にはほとんど期待していないけど。


11月10日(月曜日) 体制翼賛

 今回の総選挙は「民主躍進」と表現されているが、実際には共産と社民の議席がそっくり民主に移動しただけ、ということではないのかなあと思う。自民党が伸びなかったといっても、全体の議席数には大して変化があったわけでもないし、公明党がどさくさの漁夫の利でちゃっかり議席を増やして、忘れ去られた存在の保守新党が崩壊したものの、連立政権としては安泰勢力のままだ。自民党と民主党に宗教政党が加わって、国会は3つの政党に集約されたということなんだろう。なんだかじわじわと、戦前の大政翼賛会みたいな雰囲気になってきたように感じる。「日本国憲法の理念なんかどうでもいい」と考える体制に向かって突き進むという意味では、「体制翼賛」と言ってもいいかも。心配し過ぎかなあ…。

 教育関係のルポを書くため、ひたすら電話で情報収集。一進一退といった感じで、苦戦と言えば苦戦だし、善戦していると思えば善戦しているのかもしれない。いろんなチャンネルを総動員して、とにかく現場の声を拾っていくしかない。


11月11日(火曜日) 情報収集

 引き続き電話で情報収集。隔絶された現場の声を拾うために、内部情報を話してくれる人を探り当てる作業というのは、大変なことは大変なんだけど、これはこれで楽しかったりする。いろんなルートをたどって一歩ずつ核心に迫って、なかなか知り得ない事実(実態)を聞き出すのは記者冥利に尽きるというものだ。なーんて言うものの、疲れるよなあ。ふう。そんなことの合間にあしたの授業準備。学生に配るレジュメを作って、資料も用意する。


11月12日(水曜日) 反応

 授業の日。なーんか、きょうはものすごく疲れた。講義のテーマが「新聞社を去る記者たち」だったからか、そんなに楽しい話でもないし、かなり早口でしゃべっているのが自分でも分かる。少し風邪っぽいというのもあるのかなあ。学生の反応もいいのか悪いのかさっぱり分からない。きちんとまとまった話はできたと思うんだけど、どうにも達成感というか充実感みたいなものが、いまいち感じられないんだよなあ。十分ほど時間が余ってしまったのが、何より不調の証拠だ。授業の終わりに、前回授業で課題を出しておいたリポートを回収する。人数が多いからすごいボリュームだ。おまけに指示通りの様式で提出していない学生が結構いるし。あーあ。

 先々週号の「週刊金曜日」に書いた学校司書の記事(ルポ)が、とても評判いいらしい。関西の教育研究会から、レジュメ資料として記事をコピーして配布したいと、編集部に転載許可申請がきているとか。きょうは記事を読んだ読者から、編集部にかなり長文の手紙が届いたそうで、ファクス転送されてきていた。こういう反応があるとやる気が出てくる。記者って実に単純な人種だから、ほめられるとすぐに調子に乗って勢い付くのだ。


11月13日(木曜日) ごまだれ豚しゃぶ

 このところ、豚しゃぶにはまっている。豚肉と野菜をお湯に通すだけ。教わったレシピを自分なりにアレンジして、オリジナルのごまだれを作ってみたら、なんとなくそれらしい味になった(ような気がする)。マヨネーズと砂糖とごま油を加えるのがミソだ。昔からしゃぶしゃぶのたれは、ポン酢よりもごまだれの方が好きなんだよなあ。なんと言っても豚しゃぶは安くて簡単にできるのがいい。油や調味料が周囲に飛び散らないから後片付けも楽チンだ。実はこの後始末が容易というところが、一番のポイントだったりして。


11月14日(金曜日) 新刊「めざせロースクール」

 新刊「めざせロースクール、めざせ弁護士」(阪急コミュニケーションズ)の詳細データを、「大岡みなみの単行本」のページに掲載しました。弁護士16人にインタビュー。弁護士という仕事の多様さと意義を知るとともに、ロースクール(法科大学院)にチャレンジしようと考えている社会人を後押しする一冊です。ひとくちに弁護士と言っても、いろんな弁護士がいるんだなあということが分かれば、それなりに収穫はあるのではないかと。ロースクールのことはともかくとして、弁護士の仕事とその在り方については、僕自身が取材しながら勉強になりました。取材執筆の期間も短かったけど、とにかくいろんな意味で大変な仕事でした。というわけで、書店や図書館で見かけたら手に取ってみてください。


11月15日(土曜日) 弁護士法第一条

 「弁護士の使命」について、弁護士法第一条には次のようにはっきりと書かれている。「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする」―。依頼によって訴訟やさまざまな一般法律事務を行うのが、弁護士の職務とされているが、弁護士法の第一条でうたわれている「使命」を果たしていない弁護士を、僕は本物の弁護士としては認識しないし尊敬もしない。というのが僕の弁護士に対するイメージだ。


11月16日(日曜日) 確認と裏付け

 朝から都内で教育関係の取材をするはずだったが、風邪っぽいので取り止めにした。夜になって取材協力者が電話で情報を入れてくれたので、確認のための電話取材をあちこちにかける。裏付けや補足取材をして、場合によっては対立する立場の言い分も聞かなければ、どんなに重要な情報でも記事にはできない。明日もう1カ所に電話して確認が取れれば、エピソードの一つとして使えそうだ。取材範囲は広げようと思えば際限なく広がるけど、締め切り時間があるからどこかで止めなければならないんだよなあ。その見極めが難しい。


11月17日〜18日(月〜火曜日) 自転車操業

 取材のまとめと原稿執筆に取りかかる。途中で編集部から原稿の中身について、若干の方針転換が伝えられてきたことと、取材対象の状況にも変化があったこととで、全体の構想と記事構成を練り直さなければならなくなった。う〜ん、難しい…。しかし原稿をだだだっと書き始める前に、とりあえず水曜日の授業の準備だけはやっておかなければ、ということで急いでレジュメを作って資料を用意する。あ〜あ、執筆作業に集中できないよ。なんだか自転車操業みたいな状態になってきたなあ。


11月19日(水曜日) どっちつかず?

 授業の日。半分ほど原稿を書いて残りはペンディング。大急ぎで大学へ行ってレジュメと資料を印刷する。あ〜、書きかけの原稿が気になって講義に集中できない。だけど、原稿を書いていると今度は講義のことが気になって、やっぱり集中できないんだよなー。う〜ん、どないせえっちゅうんや。それでも授業はもちろんちゃんとやった。やったんだけど、どうも学生がつまらなさそうに聴いているように見えるのだ。あまり関心がないのかなと少し落ち込みながら話を終えると、実はそうではなかった。出席カードの裏には「面白かった」という感想が、とてもたくさん書かれていたからだ。なんだよ、ちゃんと食い付いてくれていたんじゃん。ホッと一安心である。それにしても話がウケているのかそうでないのか、学生の反応は教壇から見ているだけでは全然わからないものなんだね。


11月20日(木曜日) 的を得た突っ込み

 原稿を書き上げて送信。予定よりもかなり時間がかかってしまった。取材し過ぎてもうまく書けないし、よく分からなくて不確かなところが残っていると、それもまた筆がひっかかってしまう原因になるよなあ。一部修正を求められて差し戻されてきたので、改訂版を送信。突っ込まれるだろうと思っていた部分について、予想通り甘さを指摘された。そりゃ納得せざるを得ないよな。

 とりあえず一つの山は超えたけど、まだまだ仕事が積み重なっている。綱渡りだなあ。睡眠不足と仮眠中の寝冷えが原因か、風邪をひいたみたいな感じがする。うーん、まずいなあ、ここでダウンするわけにはいかないんだけどなあ。


11月21日(金曜日) 事実確認

 きのう出稿した原稿の完成ゲラが、早々とファクスで届いた。印刷直前の出稿だけあって、さすがにレスポンスが早い。2点ほど事実関係を確認すべきことがあったので都教委に電話するが、都議会対応だとか会議だとかで担当課長はいつも不在だ。先々週は何十回とかけてようやくつかまったんだけど、同じように今週も十数回は電話している。居留守じゃないだろうなあ。このままではらちが明かないので、何とか先方から電話させる約束を取り付けた。社会的影響が大きいと理解しているのか、この問題に都教委は相当ナイーブになっているようだ。事実関係は別ルートで裏を取った。


11月22日(土曜日) 「トトロのページ」100万アクセス

 「サードインパクト」の人気コーナーである「となりのトトロのページ」へのアクセス数が、2000年6月にカウンターを設置してから100万件を超えた。「トトロのページ」のオープンそのものはカウンター設置のさらに3年前で、もともと人気のあったコーナーなんだけど、特にここ1〜2年は毎日1500〜2000件のアクセス数をカウントしている。幅広い年齢層の皆さんのご訪問に感謝します。感想や質問のメールをたくさんいただきながら、忙しくてなかなか返事が書けなくてすみません。ちなみに「トトロのページ」は韓国や台湾のサイトからもリンクされているらしい。うちは画像は一切使用しないテキストサイトだが、海外のトトロファンは日本語を勉強しているんだなあと感心させられている。


11月23日(日曜日) 闘うサンケイグループ記者の記録

 ビデオプレス制作の「リストラとたたかう男」を見て、紹介原稿を雑誌に執筆する。新労組を立ち上げて懲戒解雇された一人の新聞記者が、裁判闘争で会社に立ち向かう姿を描いたドキュメンタリービデオだ。フジサンケイグループの日本工業新聞記者だった松沢弘さん(57歳)を、ビデオカメラは密着して追いかける。労働組合の在り方とともに、日本の司法はどこを向いているのかを問いかける作品になっている。なかなか力作。紹介記事は月刊「放送レポート」の次号に掲載されるらしい。


11月24日(月曜日) 「海底3万マイル」DVD

 午後から東京・国立へ。音楽教師らによる「音楽と内心の自由を考える集会」を取材。予定調和的な内容だった。同じ時間に中央区で学校司書による研究集会もあって、そっちにも誘われていて顔を出したかったのだが、体は一つしかないからいくらなんでもそれは無理。でも学校図書館の議論の方が新鮮味はあったかも。

 「風の谷のナウシカ」と「海底3万マイル」のDVDを購入。ナウシカはビデオを持っているというのに、やっぱりついつい買ってしまった。初回生産限定でDVDソフトケース付き。「海底3万マイル」は、小学生の時に劇場で見た東映まんがまつりのメイン上映作品。原作は石ノ森章太郎。テレビでも何回か放映されたと記憶しているが、このたびようやくDVD化された。特に社会性は何もなくて、楽しさいっぱいの冒険SF活劇といったアニメなんだけど、実はこの作品は大好きで、早く一般向けに発売してほしいと待ち焦がれていたのだ。いやあ〜懐かしいなあ。感激。


11月25日(火曜日) 授業準備

 このところ、毎日3〜4時間睡眠といった状態が続いている。しかし、今週号の「週刊金曜日」に載るルポの原稿とゲラは無事に手から離れたし、ビデオ紹介原稿も送信を終えたので、何とか山は越せたな。週1回とは言え毎週やってくる授業の日というのが、実は結構きつかったりするんだよなあ。ちゃんと準備しておかないと話が立ち往生するのは目に見えているし、何より真剣に聴いてくれている学生に申し訳ないから、手抜きをするわけにはいかない。講義内容を考えてレジュメや資料などを作るという作業も、これでなかなか手間ひまかかるのだ。しかも来週は午前中に都内で取材してから、大急ぎで学校へ駆けつける予定なので、レジュメの印刷は今週中にやっておかなければならない。きょうは2週間分の授業準備をほぼ徹夜でやった。これで綱渡り状態に一段落ついたかも。


11月26日(水曜日) 映像授業

 というわけで授業の日。朝まで準備をしていて、睡眠時間は3時間なのでとっても眠い。きょうの講義は、映像メディアの在り方がテーマ。教室のスクリーンとプロジェクターを使っての初めての授業だ。黒澤明監督の映画「生きる」、ジェーン・フォンダ主演の映画「チャイナ・シンドローム」、ビデオプレス制作のドキュメンタリー「人らしく生きよう/国労冬物語」の3作品を教材に、山場やラストや冒頭部分を10〜20分ほど流して、制作背景やジャーナリスティックな切り口というものの意味を説明した。きのうは、作品のどの部分をどれくらい紹介すれば、ポイントがうまく伝わるかの検討に時間を費やしていたのだ。

 学生の食い付きがかなりいいので驚く。3作品それぞれに関心を示す学生が分かれたのも興味深かったのだが、国鉄の分割民営化や原発といった硬派の社会問題そのものに、問題意識と共感を示す学生が多かったのがうれしかった。「面白い授業だった」という反応が圧倒的でほっと安心する。さらに映画作品については、「レンタルで借りて全編を見ようと思う」という感想を書いた学生が相当数いて、両作品のファンの一人としてはうれしい収穫だった。


11月27日(木曜日) 教育雑談

 午後から教職員組合へ。月1回の新聞編集の手伝い。2号分の編集作業を一気にやるのはちょっとしんどい。しかも面倒なレイアウトをしなければならないので、結構時間がかかってしまった。それよりも雑談の時間がすごく勉強になる。教育を取り巻く政治状況が相当深刻であるにもかかわらず、組合執行部や組合員がなかなか脳天気で危機感がない、というリアルな内実はどう考えればいいのだろう。管理と監視によってがんじがらめにされ、授業内容にまで介入されるような事態は、すぐそこまで迫っているというのに…。これまでの国労や自治労などの経験は、少しも教訓として生かされていないんだなあと不思議な気持ちになってしまった。ほんと、教育と教育労働運動の曲り角ではないかと思う。


11月28日(金曜日) 爆睡

 久しぶりに布団の中でぐっすり爆睡した。横になって、数時間仮眠するなどといった中途半端なものではない。目覚まし時計もセットせずに、ただもうひたすら眠るのみ。やっぱり人間にとって睡眠は大事だよねえ。もちろん完全に一日がつぶれたけど、気が済むまで惰眠をむさぼって少し疲れが取れた気がする。


11月30日(日曜日) イラクで邦人外交官殺害

 イラクで日本大使館の外交官2人が銃撃されて死亡。これに対して小泉首相は「テロに屈してはならない」と発言。これってすごくおかしな発言だよなあ。日本はテロの制圧活動をしているわけではないんだから。自衛隊派遣にしても復興支援や人道支援が目的のはず。そもそも、イラクのゲリラ攻撃や自爆テロは「テロ」なのか。国連決議を無視して一方的に攻め込んできた侵略者に対する、イスラム教徒の「抵抗行動」「ゲリラ戦」ではないのか。スタートの時点から間違っていたのだから、占領統治行為に説得力はない。復興支援なんてきれいごとを言っても辻褄が合わない。


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