身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2003年12月1日〜12月31日

●レポート採点●運転免許証更新●「君が代」伴奏拒否訴訟で判決●専守防衛●納得●過密日程●スライドショー●詭弁と冒涜●熱い授業●デジカメ検討●レイアウト●アフガニスタン国際戦犯民衆法廷●デジタルデータ●買っちゃった●論外●デジカメ学習●卑劣な「愛国者」●味付け失敗●年内最後の原稿●画像管理&タコ足配線●安田弁護士に無罪判決●取材報告書●米国産牛肉●レポート採点終了●年賀状ソフト●●●ほか


12月1日(月曜日) レポート採点

 学生のレポートを読む作業に集中する。このところ取材がずっと忙しかったので、レポートを採点する時間がなかなか取れなかったのだ。電車の中などでちょこちょこと読んではいたのだが、人数が多いのでとても追い付かない。それにまとまった時間をつくって一気に読まないと、採点基準にばらつきが出てしまうんだよなあ。それにしても玉石混交といった感じで、出来不出来の差が大きいのには驚かされる。読んでいて「なるほど」と刺激を受ける内容のものもあれば、「全然分かってないなあ」とがっかりさせられるものもあって、そのへんはスリリングと言えばスリリングかも。ちなみに未採点のレポートがまだたくさん残っていて困惑している。読んでも読んでも終わらないよ。ふう。


12月2日(火曜日) 運転免許証更新

 運転免許証の更新のため、横浜・二俣川の運転免許試験場まで出かける。3年前の更新時と同じように、いまだに「違反運転者」扱いされるのだった(2000年11月16日付「身辺雑記」参照)。更新手数料は割高で、しかも約2時間の「ありがたい」違反運転者講習を受けさせられた。点数稼ぎが目的のインチキ取り締まりによる「違反」が、4年以上経過した今も免許証更新で不利益になるというのは、やっぱり納得いかない。更新手続きそのものはかなり簡素化されて、警察職員の物腰が柔らかになったのは評価できるけど。午後の時間がすっかりつぶれてしまったなあ。


12月3日(水曜日) 「君が代」伴奏拒否訴訟で判決

 午前中は霞が関の東京地裁へ。「君が代」伴奏拒否をした小学校音楽教諭に対する都教委の「戒告処分取り消し訴訟」の判決言い渡し(山口幸雄裁判長)を傍聴取材する。判決は教諭側の請求棄却。判決理由は「公務員であっても思想良心の自由は尊重されなければならないが、伴奏を命じた職務命令は外部的行為を命じるものだから、内心領域における精神的活動まで否定するものではない」などと意味不明の論理を展開。「全体の奉仕者である公務員の思想良心の自由は、公共の福祉の見地から制約を受ける」として「処分は憲法一九条に違反しない」としている。判決理由を読んだ憲法学者が「40点の答案だ」と酷評していたけど、本当にそうだよなあと思う。というか、問題のポイントは「職務遂行」の中身とそれに対する思想良心の自由が問われているのであって、公務員だから命令に従うべきだとするのは「論理のすり替え」だろう。弁護士会館で開かれた判決報告集会を取材し、司法記者クラブの記者会見に出席。

 ぎりぎりまで取材して大急ぎで大学へ。少し遅れて教室にたどり着いて授業を始める。居眠りしている学生はほとんどいない。みんな熱心に聴いている感じだったけど、授業感想を読んでみると前回ほど書き込みは多くなかった。食い付きはよくなかったのかなあ。やっぱり授業態度と反応は必ずしも比例しないものなのか。授業は奥が深い。昼食の時間が取れなかったこともあってか、夕方に学生食堂で食べた白味噌仕立ての豚汁はめちゃめちゃうまかった。


12月4日(木曜日) 専守防衛

 日本政府は本気で、自衛隊をイラクに「派兵」するつもりなのだろうか。自衛隊の存在と憲法第9条の議論はさておいて、政府のでたらめな「派兵」命令に従わさせられる自衛隊員は本当にかわいそうだと思う。日本国民と日本の国土を守る「専守防衛」のために入隊したはずなんだから。侵略戦争の片棒を担ぐために、自衛隊員になったわけじゃないだろうに。おまけに身を危険にさらしながら、現地のイスラム教徒や世界中の大半の国から、尊敬も歓迎もされないときたら踏んだりけったりだよなあ。ああ、米国政府からは感謝されるかな。もっとも感謝されるのは小泉首相か。


12月5日(金曜日) 納得

 朝から東京の早稲田大学へ。一昨日の「君が代伴奏拒否訴訟」の判決について、憲法研究者の話を聞きに行く。法律の解釈などいくつか疑問に感じていた点があったのだが、どのように考えるべきかを一つずつていねいに教えてもらい、僕なりに納得&理解することができた。取材ということ以上に勉強になった。お忙しいところ、2時間半も話し込んでしまう。本当に感謝である。

 今週は午前の早い時間から仕事を始めることが多い。朝は苦手なので、なるべく午後から動き出すように、スケジュール調整しているんだけどなあ(苦笑)。あすは、午前中は横浜で近現代史学習会の講師。夕方から東京・渋谷で取材。夜は新宿で忘年会。う〜ん、やっぱり朝早くからの活動だ。しかも過密日程だよな。


12月6日(土曜日) 過密日程

 そんなわけで、朝から横浜・大倉山で近現代史学習会の講師。日本の司法の現状と問題点について話をする。睡眠不足だったのにかなり調子がいい。「立て板に水」と言っていいほど、滑らかに口が回るので自分でも驚く。質議も活発で熱心に聴いてもらえた。夕方から東京・渋谷。国歌斉唱時に起立や斉唱やピアノ伴奏を強制する職務命令に対して、義務不存在(命令無効)の確認を求める訴訟の原告団結成集会を取材する。2時間ほどその場にいて途中退席。新宿の焼きとん料理の店へ。弁護士のタマゴ&ヒヨコの忘年会。豚を素材にしたメニューが次々に出てくるのだが、中でもトントロはすごくジューシーでおいしい。甘辛味噌を付けて食べると、さらにうまさが増す。きょうは朝から夜中まで、司法関係の話ばかりの一日だなあ。久しぶりに終電。午前2時帰宅。めちゃめちゃ眠い。


12月8日(月曜日) スライドショー

 横浜市内の大学の国際平和研究所で、一年ぶりに帰国した友人のカメラマンがビルマ(ミャンマー)取材の報告講演会をするというので、聴講させてもらった。カメラマンだから大量の取材写真を見せながら現地報告をするわけだが、フィルムをスライドにして映写するのではない。パソコンとスクリーンをケーブルでつなぎ、ハードディスク内に保存整理した画像データを直接映写していくのだ。ノートパソコンのアイコンをクリックするだけで、スライドショーとして自動的に映写するソフトがあるという。テキストもカッコよく処理されていて、字幕映像として写し出される。映画みたいにきれいで分かりやすくて、これなら話をするのも楽でいいなあ。僕も授業で使ってみたくなったけど、果たしてソフトが使いこなせるだろうか。うーん、やっぱり無理だよなあ。

 そんなわけで、ビルマの現状や背景がとてもよく理解できる講演だった。終了後、理科実験室で開かれた懇親会にも参加させていただき、おでんやピザをご馳走になる。実験用ビーカーでビールを飲まされそうになったが、それはちょっと勘弁してほしい。なんとか回避して普通のコップで飲ませてもらった。午前零時過ぎ帰宅。


12月9日(火曜日) 詭弁と冒涜

 自衛隊のイラク「派兵」基本計画を日本政府が閣議決定した。小泉首相は記者会見で日本国憲法の前文を持ち出して、自衛隊の「派兵」は憲法の理念に合致していると力説した。絶句。あまりにもひどい詭弁。憲法をここまでねじ曲げて冒涜する首相って…。これまでこの欄で何回も書いてきたけど、米国の一方的なイラク侵略がそもそも大間違いなのであって、その侵略行為を支持した日本政府の判断がそもそも間違っているのだ。自衛隊の「派兵」は世界から評価されるはずだとも小泉首相は会見で大見得を切ったが、それって米国から評価されるだけではないのか。イラク人は自衛隊を歓迎するのか。首相の頭の中では「世界イコール米国」なのだろう。


12月10日(水曜日) 熱い授業

 授業の日。講師控室の印刷機が壊れていて、仕方なくコピー機でレジュメや資料を大量に用意する。印刷機と違ってスピードがものすごく遅い。かなり早めに登校したのに、授業時間になってもプリントが終わらなくて焦りまくりだ。結局、十数分ほど遅れて教室に入る。うーん、貴重な時間が無駄になってしまった…。きょうは話すべきことが盛り沢山だから、こういうのって困るんだよなあ。そして案の定、授業時間内で収まらず2分ほどはみ出た。終業チャイムが鳴ったら、学生は教師の話なんか聴かないんだからさあ。

 きょうの授業は「言論・報道の自由」について。前半は出席者の5分の1くらいが寝ていたが、後半はほとんどがこっちを向いて真剣に聴いていた(ように見えた)。内容が内容なだけにかなり熱くなって、しかも「戦争と人権」や、自衛隊のイラク派兵についても大演説(?)をぶってしまったから、学生たちも「聴いてやるか」という気になったのかもね。


12月11日(木曜日) デジカメ検討

 デジカメが欲しくなって検討を始めたのだが、あまりに多くの種類が出回っていて、どれをどのように選べばいいのかさっぱり分からない。画素数が多ければ鮮明画像で解像度がいいとも必ずしも言えないみたいだし、ズームがあった方がいいのか、薄くて軽い機種がいいのか、デザインは優れているか、使いやすさはどうか、データの記録方法やパソコン入力はどうなっているのか、値段は手ごろかなど、検討課題がたくさんあり過ぎなのだ。

 そもそも僕自身がど素人なもんだから、説明を読んだり聞いたりしてもイマイチ理解できていなかったりする(と思われる)。家電量販店の情報誌や機種の比較解説サイトなどを見て、それでもいくつか「これはいいかな」という機種の候補が浮かんできた。あくまでも薄い知識の中での候補だけど。できるだけ安くて仕事でも使えるものが欲しいなあ。まあこういう予習みたいなことをして、曲がりなりにもぼんやりした知識を入れておけば、実際に使っている人や店員の意見などを聞いても、少しは話についていけるかな。さらに学習を積み重ねてから購入に踏み切りたい。


12月12日(金曜日) レイアウト

 午後から教職員組合で月に一度の新聞編集の手伝い。見開きで写真を14枚も使うグラフ特集のページがあって、さすがにこのレイアウトには時間がかかってしまった。ほとんどパズルの世界だ。トリミング指定が面倒くさくて、印刷所に出す伝票の数も多くなる。割り付けがぴったりはまれば気持ちいいし作業時間も短くて済むんだけど、なかなか一度では決まらないのだった。疲れた。


12月14日(日曜日) アフガニスタン国際戦犯民衆法廷

 午前中から、東京の九段会館で「アフガニスタン国際戦犯民衆法廷」を取材。アフガニスタンでの米大統領の戦争犯罪を、国際人道法の視点から民衆の力で裁こうという裁判だ。この日が結審で、判事団はブッシュ米大統領に対して、侵略や人道に対する罪などで有罪判決を言い渡した。

 アフガン空爆で娘夫婦を殺された母親やニューヨーク9・11事件の米国人被害者遺族、米軍がアフガニスタンで使った劣化ウラン弾の汚染に詳しい学者らの証言と、検察団(団長=土屋公献・元日弁連会長)の論告を受け、判事団は「民間人や民間施設への無差別爆撃、長期間の被曝が続く劣化ウラン弾の使用など、ブッシュ大統領の戦争犯罪は明らかだ」と述べた。

 民衆裁判にはブッシュ大統領側の代弁者として、アミカス・キュリエ(法廷の友)と称する弁護役も出廷して、「大統領は国際社会の安全と正義の実現のために職務を誠実に実行したので、何ら違法性はない」などと主張した。一方的な主張を展開するだけでなく、反対の立場からもきちんと発言させることで、問題点や争点がより分かりやすく伝わる。説得力も増す。そういう意味で弁護役の存在の大きさが改めてよく認識できた。

 きょうの朝食は鶏丼、昼食は牛丼、そして夕食は天丼だった。たまたま偶然だけど、一日3食ともドンブリものっていうのも笑えるなあ。あとはカツ丼に親子丼、うな丼が揃えば完璧だ。


12月15日(月曜日) デジタルデータ

 先月の秩父温泉旅行の写真が送られてきた。といってもプリント写真が郵送されてきたのでも、デジタル画像がメールで送信されてきたのでもない。デジカメで撮影した写真データが、インターネット上のディスクですべてやり取りできるのだ。うーん、これは便利だ。大容量の添付ファイルを送受信しなくても一括で閲覧できる。そもそもデジカメで写真を撮れば、わざわざ現像&プリントして編集部に郵送したりせずに、簡単迅速にデータが送れるんだよなあ。やっぱりデジカメは必需品かなあ。


12月16日(火曜日) 買っちゃった

 デジカメ…買っちゃいました(笑)。勢いで。いや、そんなことはない。ちゃんと事前に詳しい友人から情報収集して、ヨド◯シカメラの店員さんからも40分以上も説明を聞いて、疑問や不明な点を理解して納得した上で買ったんだから(たぶん)。で、購入したのは発売されたばかりのカシオのEXLIM ZOOM EX-Z4(アーバンネイビー)という機種である。軽くて薄くて使いやすそうで、画像も比較的きれいで、価格もかなりいい線までダウン(ポイント還元含む)していたので決めた。まあ、実際に使ってみないと、この選択が正解だったかどうかは分からないよなあ。

 午後から東京地裁、四谷の出版社などを回る。たまっていた雑用なども、そこそここなした。でも、原稿を書いてレポート採点もしなければならず、ほかに課題は山積なのだった。ふう。


12月17日(水曜日) 論外

 授業の日。年内はきょうが最後の授業日だ。またまた講師控室の印刷機の調子が悪くて、学生に配るレジュメと資料をコピー機でプリントする。コピーだと倍くらい時間がかかるんだよなあ。早めに登校して助かったよ。きょうの教室は静かだったけど、ちょっと論外の授業態度の学生がいて戸惑った。あまりに論外で度し難いと、もう注意する気さえも失せちゃうんだよね。「相手をする」という対象から消えてしまうって感じ。周囲の迷惑になっていなければどうでもいいや。というわけで、つつがなく授業を終える。

 予約してあった「ローマの休日」のDVDを受け取る。「デジタル・ニューマスター版」なんだそうで、もちろん「ローマの休日」のビデオは持っているけど奮発してDVDも購入した。


12月18日(木曜日) デジカメ学習

 デジカメの取り扱い説明書を見ながら、いろいろと操作の仕方を学ぶ。結構こまごましたことが書いてあって面倒だけど、携帯電話の説明書の複雑さに比べたらまだましかも。静止画像だけでなく、音声付き動画も記録できるんだなあ。すごいなあ。とりあえず、基本的な操作は覚えた(ような気がする)。あとは、パソコンでデータの保存と管理ができるようになれば完璧だな(たぶん)。


12月19日(金曜日) 卑劣な「愛国者」

 自分たちの意見や考え方と違う人を排除するために、名前も名乗らず脅迫や嫌がらせを執拗に繰り返す。さらには銃弾を撃ち込んで生命まで脅かそうとする。なんて卑劣でみっともない行為だろう。こういう人たちが「愛国心」とか「日本人の心」なんて偉そうなことを言っているのを聞くと、ちゃんちゃらおかしいどころか虫酸が走る。「日本人の心」を説く以前に、そもそも「人としての心」を見失っていることに気付かないのだろうか。刀剣愛好家団体「刀剣友の会」で「建国義勇軍」を名乗って「憂国ごっこ」をしている人たちこそ、まさに「国賊」そのものだ。自分自身の貧相で卑怯な行為を恥ずかしいと思わず、いい歳した大人がそうした矛盾を自覚できないことが、なんとも情けなくてもの悲しい。

【関連参考記事】=「相次ぐ自宅や職場への脅迫」


12月20日(土曜日) 味付け失敗

 豚肉を炒めていたら塩加減を間違えて、とんでもない味になってしまう。う〜ん。調味料として醤油と砂糖とみりんだけを使えばよかったのに、下手に塩なんか入れたのが間違いだった。捨てるのはもったいないからキムチを混ぜて味をごまかして食べたけど、こんな失敗は初めてだ。がっくり。


12月21日〜22日(日〜月曜日) 年内最後の原稿

 原稿執筆。年内はこれが最後の原稿かな、たぶん。無事に書き上げて編集部に送信する。戻ってきたゲラをチェックするのは、大晦日辺りになるのかも。あと残っている仕事はレポート採点と年賀状書きか。忘年会の代わりに新年会にチェンジというのは助かる。


12月23日(火曜日) 画像管理&タコ足配線

 デジカメの画像データをパソコンで保存・管理することに成功。なんだ簡単じゃないか(苦笑)。というわけで、これからはできる限りデジカメ撮影の機会を増やそう。とは言っても、操作や画質の面でまだまだ不安が残るので、しばらくの間はフィルム式のカメラと併用した方が安全かもしれない。

 それにしても、またまたパソコン周辺の電気&接続コードが増えて、パソコン部屋がさらに配線でごちゃごちゃになった。パソコン本体の電源のほかに、インターネット用の電話回線、ADSLの電源と接続コード、MOの電源と接続コード、プリンターの電源と接続コード、パソコン本体とキーボードの接続コードといったものがつながっていて、しかもパソコンの隣には電話&ファクスがあって、その電源と電話回線も延びているから、壁際はもうコードだらけなのだ。典型的なタコ足配線である。そこに今度はデジカメ充電器の電源と接続コードが加わった。どうにかしたいと思っても、どうにもならないよなあ。


12月24日(水曜日) 安田弁護士に無罪判決

 オウム真理教元代表・松本智津夫(麻原彰晃)被告の主任弁護人で、強制執行妨害罪に問われた安田好弘弁護士に対し、東京地裁は無罪判決を言い渡した。伝えられるところによると、判決は証拠を一つ一つ丁寧に検証した上で、強引な供述誘導による立証など、検察の不当な捜査を厳しく批判した。検察側は判決を不服として控訴する方針らしい。最近の地裁は良心的な裁判官が増えてきたみたいだけど、上級審になるとひっくり返ることが多いんだよなあ。そこが心配だ。この事件に関しては、大岡みなみのコラム風速計「安田弁護士逮捕は不当だ」を参照してください。


12月25日(木曜日) 取材報告書

 東京都教育庁指導部の課長が教育長に報告した文書を、情報公開請求した市民の一人から見せてもらった。記者の取材日時や取材目的、取材内容などが、公文書としてご丁寧にQ&Aでまとめられている。僕だけでなくて他社の新聞記者の記録もあった。もちろん記者の個人名は墨塗りで非公開だ。都庁に限らずどこの組織でも取材を受けると、こういう文書にまとめて上に報告するのだろう。なかなか興味深い内容で面白く読ませてもらった。

 そのほか都立高校の取材に出向いた際の記録も報告書になっていたのだが、しかしなぜかこちらは実名が出ている。記者は役人や政治家と違って公人ではないのだから、実名を公表されるいわれはないし、むしろ役所による個人情報の公表は違法行為に該当するのではないか。東京都の個人情報保護はどうなっているんだ。間違って個人情報が開示されてしまうことは時々あるが、ミスや錯誤では済まされないという強硬意見もあるんだけどな。


12月26日(金曜日) 米国産牛肉

 いつも利用しているスーパーでは、安くてそこそこおいしいオージービーフ(豪州産牛肉)を買っているので、米国でBSEの牛が見つかったと聞いてもとりあえず少し安心。しかし外食すると、どこの肉をどれくらいどんなふうに使っているか、消費者には皆目見当もつかないから、とても安心なんかできる状況ではないよなあ。おまけに市場では早速、米国産以外の牛肉や豚肉も値上がりを始めたという。米国産牛肉だけの問題では済まないのである。当たり前のことなんだけど。それにしても「商売が成り立たないから早く米国産牛肉の輸入を再開してほしい」と口々に訴える外食産業の経営者たちって、消費者の口に入れる食べ物の安全とか安心について、どう考えているのだろうと思う。


12月27日(土曜日) 首筋が寒い

 なんと4カ月半ぶりに髪の毛をカットする。なんだかんだと忙しくてカットに行けなかったのも理由の一つだけど、要するに面倒だから伸びるままに任せていただけというのが真相だとの声も。ばっさり切るのもいかがなものかと思って「やや長めに」と注文したのに、結構短くカットされてしまった。頭と首筋が寒いじゃん…。明け方には横浜で雪が降ったとか。きょうはこの冬一番の冷え込みだそうだが、まじで風邪をひきそうだなあ。


12月28日(日曜日) レポート採点終了

 たまっていたレポート採点がやっと終わった。ちょこちょこっと見れば、2時間ほどで終わるだろうと思っていたのが甘かった。やはりそれなりに文章を読まないと評価できないのだ。そうするとついつい読み込んでしまうし、薄くて下手な字で書いてあったりすると、そこでまたひっかかって時間を費やす。結局、すべての採点と成績転記の作業に8時間近くかかってしまった。テレビを横目で見ながらだけど。う〜ん。参ったなあ。まじで疲れたぞ。

 来年度もまた受講学生の数が多いようだったら、課題内容などを変えた方がいいのかも。でもまあ、少なくともこれで年度末試験の採点までは、学生の答案を目にしなくてもいいんだな。と言っても来月中旬になれば、すぐに試験が始まるんだけどね。とほほ。


12月29日(月曜日) 年賀状ソフト

 MacOSXに対応する最新版の年賀状ソフトを買った。雑誌などにくっついてる「おまけソフト」でもいいのかもしれないけど、まあほかにもいろいろ使えそうなので買ってみた。あとやはり手書きで宛名を書くのはかなりの負担だと判断して、裏面だけでなく表面も印刷することにした。軟弱ながら方向転換である。そんなわけで、これから裏面のデザインを考えて、住所録の入力作業などをするので、どう考えても僕の年賀状は元旦には届かない。ここを見ている関係者の皆さんがいましたらご理解ください。って、そんなのは毎年のことだから分かってるか。


12月30日(火曜日) 忘年会

 東京・吉祥寺のおしゃれで斬新な居酒屋で忘年会。いろんな大学の先生や弁護士さんの友達8人グループだ。大学の先生は教育職専門の人ばかりでなく、来年からロースクール(法科大学院)で教える人や、僕と同じように取材の仕事をしながら大学でも教えている人もいる。みんな尊敬できる仕事をしている人たちばかりで、すごく楽しい飲み会だった。肴や鍋やお酒もおいしかったし。デザートの杏仁豆腐は絶品だったなあ。午前0時半帰宅。


12月31日(水曜日) 買い出し

 年末のスーパーで食料品などの買い出し。近所の安売り店は夕方の早い時間にさっさと店じまいをして、おまけに商品もほとんどなくなっているので、仕方なくちょっと遠いけど駅前の店へ。こちらもごった返しているが品揃えは豊富だ。ラムレーズンアイスが安く売られていて、ついつい余計なものまで買ってしまうのだった。


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