身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2004年1月1日〜1月31日

●今ごろ悪戦苦闘●気配り♪コイズミサン●印刷終了●同窓新年会●今年の抱負●仕事始め●ダイエット作戦●新年会その2●ルポ追加更新●住所録修正●シラバス完成●米の味●情報統制●記者証●一気に雑用●データ整理●初めての試験監督●採点●風邪●日教組全国教研●ダウン●追試●自己完結の運動●廊下すっきり●段ボール箱●国会とメディア●●●ほか


1月1日(木曜日) 今ごろ悪戦苦闘

 年賀状の作成に悪戦苦闘。新しいソフトを使いこなすのが結構大変だったりして、文面やデザインを決める段階で時間がかかっている。住所入力も数が多くて面倒くさい。まあ、一回やっておけばあとは楽になるのだろうけど。そんなわけだから印刷にもまだ取りかかっていない、といった状態だ。ふう。毎年毎年こんないい加減なことを続けていて、いつになったら大晦日までに年賀状が投函できる日がやってくるのだろうと、しみじみ思うのであった(汗)。


1月2日(金曜日) 気配り♪コイズミサン

 われらがコイズミサンが、元日に靖国神社を参拝した。初詣でをなさったのだそうだ。イラクに派遣される自衛隊員がお国のために死んじゃっても、ちゃんと靖国神社にまつってあげますよ、というメッセージを込めた行為なのだろう。素晴らしい気配りだなあ。さすがはコイズミサン。これで自衛隊員は胸を張って英霊になれるというものだ。家族の皆さんも安心して送り出せるだろう。近隣諸国の反発なんて気にしないのも信念の人らしい。そもそも規制や既成概念をぶち壊すのが売りだもんね。「国際協調」とか「国際社会における名誉ある地位」といったものは、アメリカさんに認めてもらえば十分なんだから。コイズミサンは国際感覚にも長けている。


1月3日(土曜日) 印刷終了

 まいっちゃったなあ。順調に稼働していたプリンターが、途中でいきなり不調になるんだもんなあ。最初はインク切れ。その次は印刷状態の悪化。マニュアルを引っ張り出して試行錯誤していたら、復旧させるのに3時間近くも要してしまう。おまけに十数枚もはがきが無駄になった。ギリギリの枚数しか用意していないから、郵便局の本局で追加購入だ。そんなわけだけど、なんとか裏面も宛名もすべての印刷が終了した。ふう。これから一気にひとことコメントを書き添えて、あすの午前中には投函といきたいものだ。メールでいただいた新年のご挨拶には、きょう返事を書いて送信した。


1月4日(日曜日) 同窓新年会

 東京・中目黒の焼き肉店で、中学時代の友達と同窓新年会。◯◯年ぶりに会う同級生もいてすごく懐かしい。卒業アルバムを持参したのが2人ほどいたのだが、過去の記憶と現在とを結び付けるのに大いに役立つ。2次会はしゃれた感じのパブ。やや少人数になったので、イラクと自衛隊について議論できたのが面白かった。遠方組は東横線の終電前に引き上げる。中目黒周辺に住んでいる連中はさらに盛り上がったらしい。いいなあ。午前2時前帰宅。


1月5日(月曜日) 今年の抱負

 授業の準備作業などをだらだらと。そう言えば、来年度のシラバス(年間授業計画)も書かなければいけないのだった。教務に書類提出する期限は来週だから、そんなに慌てなくてもいいか。って、新年のスタートからそれだとだめじゃん。今年の抱負(努力目標)は、まずは「早め早めに仕事を片付ける」こと。そしてその結果として「締め切り厳守」となるのだ。でもって「楽しく前向きに」をモットーとする。さてさて、どんなもんでしょうか(汗)。


1月7日(水曜日) 仕事始め

 今年最初の授業の日。新しい校舎が完成して、講師控室もそっちに引っ越し。広くなったとは思えないし、レイアウトもあんまり代わり映えしないけど、教室で使うマイクが控室で一括交付されるようになったのは便利だと思う。あと、旧校舎で8階だった控室が新校舎では2階になったので、エレベーターの待ち時間にイライラさせられることがなくなったのはうれしい。

 試験の答案について「丁寧に書かないと読まずに不可とします、と事前に言えば、学生はきれいに書く努力をする」という話を某所で聞き込んだので、きょうの授業の中で早速そのように宣言した。とんでもなく読みにくい字で書かれたレポートに、閉口させられた経験があるからだ。ある先生は「レポートや答案なんていちいち読まなくていいんですよ。学生が勉強していることが大切なんだから提出していればそれでいいんです」と言っていたが、僕は一応それなりに読んで評価する方針なので、レポートも答案も読みやすい字で丁寧に書いてもらわなければ困る。

 学生たちの反応はもっぱら、試験は簡単なのかとか、単位がもらえないと就職できないといったことばかり。まあ、気持ちは分かるけど。どんな問題が出るのですかとも質問されたが、もちろん事前に試験内容は教えられないって。「これまでの授業をきちんと聞いていれば心配することはない」と説明したけど、しかし「評点が著しく低い学生は不可にした方が教育的にいい」という某先生の助言は参考にしようと思う。適当な厳しさも必要だよなあ。

 初めて経験することばかりで戸惑うことが多いが、大学で授業をするのも面白いと言えば面白いし、なかなか勉強になる。


1月8日(木曜日) ダイエット作戦

 ここ数週間ほど、午後9時以降は飲食しないという「決意」がまるで守られていない。生活が不規則になのも影響しているのだろうが、プリンや杏仁豆腐やアイスといったデザートを買ってきて、口にしてしまうのが最大の敗因だ。深夜にお腹が空くとポテトチップスにも手が伸びる。要するに余計なものを部屋に置いておかなければいいのだけど、ついつい買ってしまうんだよなあ。おまけにご飯がおいしいと食べ過ぎるから、ダイエット作戦は沈没寸前である。毎朝の腹筋もサボりがちになってきた。まずいなあ、スリムになったと評判だったのに。規則正しい生活に戻さなければ。


1月9日(金曜日) 新年会その2

 東京・四谷で出版社の新年会。住宅街の中にポッと出現した感じのおしゃれな創作料理の店。牡蠣の春巻きって初めて食べたけど、なかなかおいしい。煮物や揚げ物は野菜中心。ヘルシーメニューにこだわっている店らしい。ベトナム風コーヒーゼリーも美味。二次会のスナックに向かう途中で、音信不通だった元編集者と偶然ばったり出くわし、みんなで強制連行(おいおい)。3年ぶりくらいに会って話をしたのですごく懐かしかった。終電がなくなったため、品川から深夜高速バス。ほぼ満席。午前3時前に帰宅。

 「このホームページと作者について」のページを加筆修正。大学講師のことだとか好きな漫画家のことなど、ほんの少し書き加えました。あと、体重データを下方修正したりして(爆笑)。


1月11日(日曜日) ルポ追加更新

 「セカンドインパクト」をしゃきっと更新。メインコンテンツである「ルポルタージュ」のページに「教育現場を支える学校司書」の記事を追加掲載しました。学校図書館を支えてきた「学校司書」の置かれている現状を、取材したルポです。


1月12日(月曜日) 住所録修正

 いただいた年賀状をもとに住所録を手直しする。この修正版が来年の年賀状を出す時のベースになるので、今のうちに処理しておかないと年末に混乱してしまうのだ。住居表示の変更や転居などの修正作業のほか、削除すべきものはこの段階で削除を決めたりして、意外と時間がかかった。住所録の基礎データ作成はこんなに早いのに、どうして製作&投函はいつも年明けなのだろう(汗)。


1月13日(火曜日) シラバス完成

 取材準備のための電話取材。あすの授業準備。それから、ようやく来年度のシラバス(年間授業計画、授業概要)を書き上げる。本年度と同じ内容というのも納得がいかないところがあるので、「授業のねらい」や「成績評価方法」や「履修上の注意」などの項目について、少しばかり加筆修正してみた。

 米の味 昨年秋に新潟の農家で安く分けてもらった、魚沼産塩沢米コシヒカリを全部食べてしまったので、茨城県産あきたこまちを炊いて食べた。うわっ…。こんなに味が違うんだなと改めて実感する。あきたこまちだって決してまずい米ではないのだけど、魚沼産コシヒカリの口の中でとろけるような感じとは全然違う。おいしい米に慣れていたから、余計その差に驚かされたんだろうな。


1月14日(水曜日) 情報統制

 授業の日。本年度はこれが最後の講義。前回の「ジャーナリズムと国益」に続いて、きょうは「ジャーナリズムと権力監視」について話す。どちらもジャーナリズムの役割と使命にかかわるとても重要なテーマだ。防衛庁が自衛隊イラク派兵の取材自粛を報道各社に求めている問題や、自衛隊幹部による定例記者会見の打ち切りを防衛庁が一方的に言い出した問題などを取り上げた。国家権力にとって都合の悪い情報を隠し、一方的に管理・操作しようとするのは、大本営発表や情報統制につながる大問題と言っていいだろう。何が行われている(行われようとしている)のか説明せず、事実を見せないようにして、国民の判断を意図的に誤らせることになる。どんどん時代が逆戻りしているような感じがする。

 さてと、これで取材に専念できるはず。そろそろエンジンをかけて、気合いを入れて本格的に本業に取り組まなければ。


1月15日(木曜日) 綱渡り注意報

 やらなければならない取材と雑用が、近いうちに一気に押し寄せてきて、日程的に危ない綱渡りになりそうな予感がしてきた。今のうちにできることは片っ端から片付けておかないと、収拾がつかなくなる恐れがあると、第六感アンテナがシグナルを発信している。いや、冗談じゃなくてまじで注意報発令だ。とりあえず雑用の少なくとも半分は今週中に処理して、来週ある試験は終わったらすぐに採点&評価をやらなければ。…などと固く決意するのだった。


1月16日(金曜日) 記者証

 教職員組合で月に一回の新聞編集の手伝い。ちゃちゃっと2時間ほどで片付ける。日教組の全国教研(教育研究全国集会)の取材記者証(IDカード)が、手違いでまだ入手できていない。あと一週間なのに大丈夫なのかなあ。ちょっと不安になってきた。右翼による妨害行為対策のため、教研集会は本部発行のIDカードがなければ会場に入れない仕組みになっているのだ。まあ、これまでいつも問題なく記者証を得て取材してきたから、大丈夫だと思うけど。


1月17日(土曜日) 一気に雑用

 終日、雑用処理に専念。たまっていた執筆記事のスクラップ整理をほぼすべて終わらせて、不要になった雑誌や書類をざっと片付ける。この作業がきょうのメインイベントで5時間ほどかかった。さらに、記事掲載誌を取材協力者に郵送してもらうため、送付先リストを作成して出版社へ送信。その勢いで、経費計算も年末までの分を簡単にまとめた。どれもうんざりする作業だったけど、かなり処理できたな。まあ、やる気になればこんなものさ(えっへん)。って、そういうのはためないで、その都度とっととやらんかい。

 だけど最難関の雑用は、年度末に提出する確定申告書の提出準備なんだよなあ。きょう記入用紙が郵便で届いたが、まさに面倒くさい雑用の王様である。これは必要書類がまだそろっていないし、中途半端な時間では無理なので、手を付けるのはもう少し先だ。


1月18日(日曜日) お年玉切手シート

 お年玉付き年賀はがきの抽選番号をチェックしてみた。百枚以上いただいたのに、当たっていたのは5等の「お年玉切手シート」が2枚だけ。1等の「DVDレコーダー+ホームシアターセット」までは望まないけど、2等の「ふるさと小包6個セット」あたりは欲しかったなあ(笑)。つーか、確率の問題として5等の切手シートは、せめて3枚以上当たってほしかった。百本に3本は当たりなんだからさあ。まあ、毎年こんなものなんだけどね。


1月19日〜20日(月〜火曜日) データ整理

 取材準備。基礎データの整理とまとめ。パソコン内の過去データが古いソフトで保存されているので、バージョンアップした最新ソフトでデータを新しく作り直すのに時間がかかる。パソコンの機能やソフトのバージョンアップって、利用者にとって本当にプラスなのかなあ。かえって面倒になったり不便になったりすることも、結構あるのではないかと思うのだけど。そんなわけで、余計な作業に時間を取られたために、まだまだデータ整理は終わらない。


1月21日(水曜日) 初めての試験監督

 この半年間、毎週水曜日は「初めての教員日誌」みたいな感じになっていた「身辺雑記」だが、きょうは秋学期(後期)の試験日。初めて試験監督をする。受講登録者は319人だが、そのうち230人が試験を受けた。7割強か。もっと多く受けに来るかと内心焦っていた(?)んだけど、まあ必修科目じゃないからそんなものなのかなあ。それでも授業に出てくる人数よりははるかに多い。受験者数が多いので、試験は2つの教室で実施。僕が担当する教室には大学院生の監督官が1人付いてくれた。隣の教室は教務の職員と院生が担当してくださった。

 学生のみんなも緊張していたと思うが、試験監督というのも結構緊張する。答案用紙を配ってから、携帯電話の使用は禁止だとか、不正行為をすると全科目無効になるだとか、試験開始から30分以降は退出を認める、などといったことを説明して、学生証を点検して回る。不慣れな僕を院生が適切にフォローしてくれたので助かった。人数をチェックした後は教室を見回るだけだ。

 試験は論述式だから、カンニングもへったくれもないはずで、そもそも制限時間内(1時間)に文章を書き上げるだけで大変だろうと思っていたのだが、とっとと書き上げて退席する学生が多いのにびっくりする。細かい字で裏まで書いている学生がかなりいたのも意外だった。もっとも、わずか30分のうちにぎっしり書いてしまう学生がいれば、答案の半分も書かないで退席する学生もいるし、時間終了までかかっても書けない学生もいる。まだざっと目を通しただけだけど、ちゃんと論述していない答案は厳正に評価するしかないんだろうなあと思うと、ちょっと憂鬱だ。

 それにしても230人分の答案を見るのって、大変だよなといまさらながら焦っている。1人1分としても4時間もかかるんだもんなあ。1分で読めるわけがないから、仮に3分としても12時間。とにかく5分以上かけず、要領よく適切に速読しなければ。なにはともあれ、学生諸君お疲れさまでした。


1月22日(木曜日) 採点

 答案採点。ふう。めちゃくちゃ疲れる…。以下省略(汗)。


1月23日(金曜日) 風邪

 前日に引き続き、答案採点。う〜ん、設問に対する答えにまるでなっていない答案が多くて、思わず頭を抱えてしまう。これだと3分の1か4分の1は「不可」になっちゃうよ。しかも、どうやら風邪をひいたみたいで、昨日からのどや頭が痛くて余計に採点が進まない。ここしばらくは、珍しく風邪なんかひかなかったんだけど。毛布もかけずに仮眠とかしたからだろうか。まずいなあ。


1月24日(土曜日) 日教組全国教研

 午前3時に起きて、シャワーを浴びてから埼玉県熊谷市へ。日教組の全国教研(教育研究全国集会)の全体集会を取材。風邪をひいているのにどうしてシャワーなんか浴びるんだ、という突っ込みがあるのは当然だと思うけど、風邪をひいていて3日間も風呂に入ってないから、気持ち悪くてそのままではとても外出できなかったのだ。たぶんシャワーを浴びても浴びなくても、風邪でぼろぼろの状態に影響はないんじゃないかと思われる。それよりも、全国教研の会場となった熊谷ドームの寒いこと寒いこと。体の芯から冷えてくる寒さだ。そっちが風邪の悪化には決定打となった気がする。

 熊谷は果てしなく遠い。東京駅から熊谷まで新幹線に乗っちゃったよ。しかし、どうしてまた熊谷なんかで全体集会を開くかなあ。分科会の会場は大宮や浦和なんだから、全体集会もさいたま新都心あたりにすればよかったのに。さらに熊谷駅から熊谷ドームまでがこれまた遠い。シャトルバスで約三十分。右翼対策でいろいろあるのだろうが、恐ろしく不便な場所だ。警察当局も「田舎の熊谷より都会の新都心の方が警備しやすい」との見解だったという。ちなみに今年は、右翼の街宣車は格段に少なかった。関係者によると、今年の右翼はイラク派兵の自衛隊の応援に力を注いだようだ。

 元同僚のY記者と会場でばったり会って、しばし歓談。きょうの収穫はそれくらいかなあ。教研の全体集会自体では、これといって面白い話はなかった。夕方から浦和で自主教研の交流集会を取材。鼻水ぐずぐず。もうふらふらである。午前零時半帰宅。


1月25日(日曜日) ダウン

 そんなわけで、風邪でダウンしました。日教組全国教研の分科会取材は残念ながら中止。それでも頑張って出かけようとしたんだけどなあ。なんとかイケルと思って駅に向かったが、風邪で弱ったカラダが猛烈に拒否反応を示した。部屋の中と外では当然のことながら気温がまるで違っていて、のども鼻も頭も痛くてたまらない。こんな状態で埼玉の大宮くんだりまで出かけても、取材なんて到底無理だし、ぶっ倒れるだけだよなと判断したのだった。

 夜まで寝る。1時間ほど電話取材して短い原稿を執筆。本当はず〜っと寝ていたかったんだけど、急ぎの原稿なので仕方ない。


1月26日(月曜日) 追試

 ちょっと楽になってきたけど、とても埼玉まで出かける気力はまだない。きょうも休養日。大学から「追試の問題を作れ」との速達が届いていたので、受験を申請している学生の名前などを教務に電話で確認する。インフルエンザで期末試験を受けられなかった学生が対象なのだそうだ。そんな制度があるなんて知らなかった。僕は追試問題を作るだけでよくて、試験監督は教務がやってくれるという。通常試験で出来の悪い答案を書いた学生にも、追試を受けさせたいよなどと思いつつ、きのう書いた原稿のゲラをチェック。あ、でもそんなに追試を受けさせたら採点の仕事が増えちゃうか。


1月28日(水曜日) 自己完結の運動

 まだちょっと咳が出るけど、風邪はほぼ撃退。ゆっくり休んでおいてよかった。夕方から東京・飯田橋へ。労働裁判の闘争グループの交流学習会に顔を出す。裁判官と司法と国家(政府)との関係について、労働裁判専門の弁護士がすごく分かりやすく説明してくれて勉強になった。労働問題を熱心に取材しているフリージャーナリストが「いかに分かりやすい言葉で国民に訴えて理解させるかが大事」と語っていたのも、まったく同感だった。

 労働運動も市民運動も多くの場合、そこのところが決定的に欠落してるんだよなあ。いつも同じ顔ぶれで、同じパターンの議論に終始して、仲間内で完結する自己満足のセレモニーの繰り返し。おまけに価値観や方向性が少しでも違うと罵倒して排除してしまう。そんな調子で、訴えかけるべき8割の無関心層を取り込もうとせず、味方にすべき人たちを敵に回していては、運動が外に向かって広がりを持つわけがないよなあ。取材をしながら最近ずっとそう思っていたし、ちょうどそんな話題を複数の雑誌編集者と交わしていたこともあって、まさに我が意を得たりだった。

 駅前の居酒屋で参加者と雑談。病み上がりなのでウーロン茶にしようかなと思ったが、冷えたビールがすごくうまい。すきっ腹だというのに悪酔いもしないし。午前1時帰宅。


1月29日(木曜日) 廊下すっきり

 マンションの非常識な住人が転居していった。廊下にいろんな私物やがらくたを所狭しと並べて、窓のアルミ格子には傘を30本もぶら下げるといった調子で、何回か注意したけど聞く耳を持たない一家だった。通行の邪魔だし美観は損ねるし、防犯上も問題で大迷惑。そもそも公共スペースの通路を占有すること自体が論外なんだけど、何しろ傍若無人の要注意親子なので我慢していたのだ。逆切れして刺されるのも嫌だし(まじである)。もちろん、廊下を歩くたびにずっと不快感でいっぱいだったのは言うまでもない。

 やっと出て行ってくれて本当によかった。どうやら部屋の中もゴミであふれていたらしく、専門業者が5人もやって来て、大量のゴミを搬出する作業に5時間ほど奮闘していた。廊下は見違えるようにすっきりときれいになって大感激。いやまあ、これが本来の当たり前の姿なんだけど。それにしても社会常識のない人って、世の中に驚くほど大勢いるんだよなあ。公私ともにそういう人に会う機会が多いので、人間不信に陥ってしまうこのごろだ。


1月30日(金曜日) 段ボール箱

 和室に積み上げてあった段ボール箱のうち4箱を片付けた。押し入れが満杯で入りきらず、引っ越しの時からずっとそのままになっていた段ボール箱だ。ジャケットやシャツなどの衣類が詰め込んであったが、もう着ることもないようなものばかりなので、ポイポイと思い切りよく処分する。おおっ、部屋が少し広くなってすっきりしたじゃん。しっかり捨てるという作業はやはり大切だ。


1月31日(土曜日) 国会とメディア

 ほとんどろくな審議も国民への説明もなく、自衛隊のイラク派兵承認案を、与党が単独で衆院本会議で強行採決した。陸上自衛隊先遣隊の報告が極めて杜撰でアリバイ作り的で、しかもそれに関する国会での政府答弁は二転三転するばかり。小泉首相も例によって詭弁とはぐらかしを繰り返すだけ。こんなでたらめな政府と最高指揮官の命令で、海外派兵される自衛隊員こそかわいそうだ。

 国是である憲法の平和理念に抵触するおそれが高く、国内世論は分裂している。存在しない「大量破壊兵器」を名目にした米英の情報操作の疑いがあり、侵略戦争とさえ批判されているイラク戦争の現場へ自衛隊を派兵するというのに、日本の「国権の最高機関」はこんなことになっていたのだった。学歴詐称の国会議員問題なんかで大騒ぎしている間に、そんなものよりもずっとずっと重大な問題がすり抜けていく。メディアは詐称議員の話題をいったいどれほど垂れ流し、一方で自衛隊派兵問題にはどれだけの紙面と時間を割いたというのだろう。メディアの責任はものすごく重い。


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