身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2005年3月1日〜3月31日

●確認作業●確定申告準備●予備取材●プリンター戻る●若者トーク炸裂●徹夜で広島・松山へ●花粉の季節到来●携帯電話が電池切れ●瀬戸内観光●消防車など7台集結?●卒業式取材●確定申告●原稿執筆●「セカンド」にコラム5本掲載●花粉症は小康状態●母校の先生●「東電OL殺人事件」で再審請求●花粉症に「お風呂効果」●記者としてやるべきこと●ウグイス●卒業式と国旗国歌●秋葉原の変貌●万国共通の問題●異常な事態●●●ほか


3月1日(火曜日) 確認作業

 午前中から電話で確認取材。どんなことでもしつこいくらい確認しておけば、安心できるし後悔することもない。結果的には無駄骨になることが多いけど、ちょっとした手間ひまを惜しんで大ポカすることを考えればね。まあ、保険みたいなものだろう。自分自身が納得するためにも確認作業は必要なのだ。午後から予定していた取材が先方の都合で延期になったので、中国・四国取材のアポ取りなど。夕方から電話やファクスやメールで取材依頼がいくつも舞い込む。せっかくだけど時間がなくて物理的にとても無理だ。対応しきれません。ごめんなさい。


3月2日(水曜日) 確定申告準備

 確定申告の準備作業。一年間の光熱費や電話代や交通費、あとは取材費だとか新聞・図書費などなど、ひたすら電卓を叩いて計算する。それから、いろんな出版社から郵送されてきた昨年分の支払い調書をまとめて、これまた懸命に計算する。頭の中をごちゃごちゃと数字が飛び交う。ああ面倒くさい。来週は中国・四国取材で自宅にいないので、今日のうちに計算だけでも済ましておかないと、申告の締め切りに間に合わなくなってしまうのだ。明け方までかかって、なんとか全体の計算と申告書類の下書きは終わった。


3月3日(木曜日) 予備取材

 四国取材のための電話予備取材。対象者の自宅に「突撃じゅうたん爆撃」である。収穫がなかったかと言えばそうでもなくて、収穫はあったと言えないこともないんだけど、なんだかすごく微妙な感じだ。ポロリと本音を語りかけてくれた先生が一人だけいたのは、ちょっと救われた気持ちになる(謎)。広島から郵送してもらった資料がぎりぎりで届いたので、短い原稿1本を大急ぎでまとめて送信。字数が決められているコラムなので、ぎゅぎゅーっと凝縮しなければならず、こういうのってかなり欲求不満になるなあ。かなりの情報を捨ててしまった。もったいない。

【おことわり】都合により1日付〜3日付の「身辺雑記」をまとめて更新しました。


3月4日(金曜日) プリンター戻る

 宅配業者からの電話で起こされる。故障したので修理に出していたプリンターが、「ドアtoドアサービス」(2月26日付「身辺雑記」参照)で戻されてきたのだ。早いなあ。1日に見積もりがファクスで届いてから中2日とはスピーディーだと思う。ちなみに修理費は3150円(税込み)。梱包と往復の配送料が1575円なので合計4725円。5千円でおつりが来るとは安いじゃないか。できればあと30分ほど遅く配達してくれたら申し分なかった(おい)。

 午後から某都立高校へ。卒業式の「日の丸・君が代」について校長に取材。役人の答弁みたいなありきたりの話ばかりで全然面白くない。しかも、その直後に対立する立場の側に取材をしてみたら、両者の言い分にかなりの隔たりがあることが判明した。これってどちらかが(あるいはどちらもが)、都合のいいことしか説明していないんじゃないか。もう少しウオッチングする必要があるね。

 午前中の首都圏は大雪。まあ僕はその時間には家にいたので影響はゼロだったけど。昼過ぎには雪もすっかり止んで太陽が顔をのぞかせた。それでも寒くてたまらない。夕方になるとさらにぐぐっと冷え込んできた。地面からの冷気が体を凍らせる。電車の座席ヒーターが全開で、お尻からぽかぽかになってくるのがうれしい。


3月5日(土曜日) 若者トーク炸裂

 午後から都内。都立高校の教育をめぐって、卒業生と現役都立高生らが議論する集まりの2回目(2月11日付「身辺雑記」参照)に顔を出す。前回よりも若者トークがパワーアップ。分かりやすくて率直な言葉が炸裂する。大人たちはほとんど口を出さずに周囲にいるだけ。うんうん、絶対にその方がいいよ。まるで化石のような古臭い「運動論」を展開するオジサンやオバサンの話なんて、普通の市民はついてこないし全然面白くないもんなあ。

 きょうの議論の焦点は、最近の若者は政治社会に関心がないと言われることについて。「身近な人が傷つけられたり辛い思いをしたりすると、敏感に反応するし関心や興味を持つ」という意見から、話はどんどん面白く展開していった。「日の丸・君が代」の問題で担任やお世話になった先生が処分されると、生徒たちは「えっ!」と敏感に反応する。そして都教委のやり方に疑問や反感を持つようになる。「上からの圧力で学校を取り巻く状況が厳しくなると、政治に関心を持つようになる。矛盾しているかもしれないけどこれって希望が持てるんじゃないか」「でも、おかしいねとか、ひどいねと言うだけで、そこで思考や行動がストップしていることも多くてそれ以上は声が上がらない」「そこで終わったら意味がない。2年生や1年生に現状を伝えて、もっと現役に頑張ってもらわないと」「(命令と処分で強制する)都教委は自分で自分の首を絞めているよね」「先生が一枚岩になって徹底的に抵抗して、都立高校の教育が動かなくなるような状態に持っていくことで、これまで興味がなかった人たちに知ってもらうという手もあるんじゃないか」

 さらに議論は広がっていく。「国旗・国歌には賛成。日本っていいなという意識がなくなりつつあるみたいだが、これまでの過去を背負って今がある。国旗に敬礼までするのはどうかと思うが国歌斉唱の時は立つ」「日の丸はかわいくていいとか、君が代みたいな静かできれいな曲は好きと言う友達でも、強制反対では一致するし一緒にやろうってなる」「愛国心は一概に悪いと思わないけど、強制はおかしい。学校の近くに右翼の街宣車が何十台も来るのを見ていると、戦争は本当に終わったのかなと思って恐怖感を覚える」「愛国心はみんなが持っている。都教委は愛国心を利用して象徴をつくり上げようとしている。日の丸・君が代の強制はそういうことを考えるきっかけになる」…。こんな感じで議論はなかなか尽きず、しかも話があっちこっちに飛ぶこともなく、一本の筋が通っていて大いに盛り上がった。


3月6日(日曜日) 徹夜で広島・松山へ

 朝から中国・四国取材へ出発。準備や雑用などやることがいっぱいあって、ほとんど徹夜状態である。新幹線のぞみの車中でひたすら爆睡。午後2時過ぎに広島着。教職員組合の先生にちょこっと挨拶でもと思っていたら、興味深い話が盛りだくさんでついつい約3時間半も話し込んでしまった。別件の取材予定はキャンセル延期する。夕方、高速汽船のスーパージェットで愛媛の松山へ。広島から松山まで1時間ちょっと。これは使える定期連絡船だ。松山市内の郷土料理屋で、出迎えてくれた友人夫妻と久々に再会して歓談。元気そうで安心した。でもってさすが瀬戸内。魚がとてもうまい。白麦味噌仕立ての漁師のぶっかけ飯も絶品だ。どこの家庭でも手軽に食べられるように、インスタントも出回っているという。


3月7日(月曜日) 花粉の季節到来

 朝から松山市内の保護者宅へ。中学生の教科書や授業内容などについて話を聞かせてもらう。午後から市内の公立中学校を取材。今朝から鼻水とくしゃみが止まらないので、ティッシュが手放せない状態だ。どうやら花粉が大量に飛散を始めたらしい。タクシーの運転手さんによると、「きょうになって花粉症で大変だとこぼす人が増えている」とのこと。やっぱり。いよいよ花粉症のシーズン到来かあ。夕方、宿泊させてもらっている友人宅で夕食をいただきながら、大学の先生と懇談。先生が帰ってから、夜遅くに友人夫妻と近くの温泉へ。深夜までやっていて、銭湯代わりに毎日利用できる温泉が自宅近くにあるなんて、うらやましいばかりだ。温泉で花粉を洗い流したからか、少し花粉症が軽くなった感じがする。


3月8日(火曜日) 携帯電話が電池切れ

 横浜を出てから携帯電話(PHS)で送信受信を頻繁に繰り返したためか、きのうの夕方に電池切れになってしまう。たった2日間で機能停止なんて初体験だよ。困ったなあ。いつもはあまり携帯電話を使わないので、すっかり油断して充電器を持ってこなかったんだよなあ。電話帳で探して松山市内唯一のエッジプラザに電話すると、「古い充電器でよければ差し上げますよ」とのこと。なんて親切で客本位のサービスをしてくれるお店なんだ。感謝感激。ドコモの携帯に乗り換えようかなと思ったこともあったけど、そんなことはもう絶対にしません。浮気なんかしないでずっとPHSに付いていきます。いや、まじです。

 朝一番でエッジプラザに寄ってから、友人妻が取材先の今治市内まで車で送ってくれる。海岸沿いのドライブは快適。潮風と太陽にあたりながら食べるソフトクリームもうまい。きょうも公立中学校で話を聞く。それにしてもこっちの中学生はすごく礼儀正しい。ただの来訪者の僕にわざわざ挨拶してくれるのには驚いた。夕方まで市民運動の代表者を取材。予定時間をかなりオーバー。話を聞き終えてから、短大の先生と待ち合わせて串焼き屋へ。初対面なのに大いに盛り上がった。野菜中心の串焼きやスダチ酒もうまい。こちらの電車は1時間に1本しかないので、時間調整がてらさらにもう1軒、駅前の居酒屋へ。「乾杯の掛け声サービス」を店員がしてくれるというので、よく分からないままお任せすると、割れんばかりの大声で乾杯の音頭を取ってくれた。な、なんだこりゃ。かなり恥ずかしいサービスだった。でもってふと我に返ると終電寸前。慌てて終電車に飛び乗って松山へ戻った。午前1時半に友人宅。


3月9日(水曜日) 瀬戸内観光

 大まかな取材はほぼ完了。午後から友人夫妻とその友達が、瀬戸内しまなみ海道などの観光名所を案内してくれた。瀬戸内の島々を結ぶ橋を渡ってドライブ。すごくきれいな風景が広がる。展望台も景観を壊さないように工夫されていて、しかも現代建築家みたいな斬新な設計は見た目もカッコいい。道の駅には地元の産直野菜や多品種のみかんがずらりと並ぶ。愛媛みかんは甘かったり酸味があったりで、色や形だけでなく味も多種多様だ。僕はジューシーな甘さが広がるみかんが好きなんだけど、それは「お子ちゃま」で、いわゆる「通」の人は酸味の強いものを好むのだという。しかしなんと言われようが、僕は甘いみかんが好きだなあ。

 夜は瀬戸内の景色を楽しみながら魚料理が味わえる民宿で食事。食材も味付けも申し分がない美味しさだった。帰りはフェリーで松山まで戻る。「右も左もよく分かる女」Nさん、長時間の運転をしてくれて本当にお疲れ様でした。感謝です。松山に戻ってから道後温泉本館へ。日本最古の温泉とされる風格のある木造三層楼は、アニメ「千と千尋の神隠し」に出てきそうなたたずまいだ。ちょうどいい湯加減で疲れが取れた。夜遅くまで友人と仕事のことやその他諸々(謎)について話し込む。


3月10日(木曜日) 消防車など7台集結?

 松山滞在はきょうまで。友人夫妻にはすごくお世話になった。転勤準備があるのに、いろいろと便宜を計ってくれて本当に助かったしご馳走にまでなって。それに何よりもとても楽しかった。感謝感謝です。また必ず遊びに行きますぞ。

 行きと同じく高速汽船のスーパージェットで広島へ。午後から地元の市民運動の代表者に話を聞いて、新幹線のぞみで新横浜まで。車中の4時間のうち半分は爆睡。あとは駅弁を食べながら車内電光ニュースを眺めたりして、久しぶりに何も考えずにぼーっとして時間を過ごす。飛行機だとこういうゆったりした時間はなかなか取れないもんなあ。空港から主要駅までのアクセスなどを考えると、今回みたいな距離の場合は鉄道の方がいいかなと思う。

 自宅マンションに戻って来ると、赤色灯を回転させた消防車と救急車が7台も集結しているじゃないか。ええーっ。火事かよ。まさかわが家じゃないだろうな。周辺のマンションのほとんどのベランから、いったい何事だとこっちを注視する人だかりが見える。消防署員によると、階上の家で魚を焼いた煙が火災と誤認されたのだとか。なんだよ人騒がせだな。ともあれ何でもなくてよかった。火事だったら放水で家の中だとか大変なことになるものなあ。それにしても該当の家の住人は、ご近所に挨拶くらいして回ればいいのに。まったく何の説明もなしというのは、いかがなものかと思う。

 郵便受けには手紙があふれていて、電話機には留守録やファクスがいっぱい。パソコンを立ち上げてメールをチェックすると、自動選別された迷惑メール350通のほかに、必要メールが150通ほどたまっている。ざっと斜め読みするだけで1時間もかかった。取り置いてもらった新聞も読まなきゃならない。どっと疲れた。


3月11日(金曜日) 卒業式取材

 やることがあり過ぎて結局徹夜。シャワーを浴びて、朝から某都立高校へ。卒業式を取材。これまでの経験から1時間ほどで終わるだろうと考えていたら、なんと2時間半もだらだら続くのには参った。長けりゃいいというものでもないだろうに。「起立」「礼」といった号令もやたらと多くて、「日の丸・君が代」の強制だけでなくこういうのも問題だと思うのだけど。無駄な号令をなくすだけでも、もっとキリリと締まった式になるんじゃないだろうか。

 午後から取材の約束をしていた別の都立高校へ。午前中に予想以上の時間が取られたので、大急ぎで電車を乗り継いでギリギリ滑り込みセーフ。生徒会の先生と生徒から3時間ほど話を聞かせてもらう。なかなか楽しい取材だった。帰宅途中の駅前で、新聞の号外が配られていた。ニッポン放送の新株予約権の差し止めを求めたライブドアの仮処分申請を、東京地裁が認める決定をしたというニュースだ。公正で開かれた株式市場を前提として、法律を正しく解釈するなら当然の司法判断だろう。ますます面白くなってきた。


3月12日(土曜日) 爆睡

 睡眠不足と疲れがたまっていたのを一気に解消。昼前まで爆睡。食事をしてから、さらに夕方までうたた寝。視聴するのがほぼ習慣のようになっているNHK教育のアニメ番組2本と、日本テレビ系のドラマ「ごくせん」を見る。雑用など。

【おことわり】3月5日付から12日付までの「身辺雑記」をまとめて更新しました。


3月13日(日曜日) 情報確認

 都立高校の卒業式について、これまでの取材で見知っている卒業生や保護者や教員らに、夜遅くまで電話で情報確認を続ける。広島と愛媛に行っていた期間の都立高校の動向をフォロー。そんなことの合間に、たまっていたメールの返事を少しずつ書いて送信。


3月14日(月曜日) 確定申告

 午後から確定申告をするために税務署へ。あすが提出期限だということもあって、税務署内は自書提出者でごった返している。締め切り1週間前に提出した昨年は、わずか30分で手続きが終わったが、今年は長蛇の列に並ばされたので1時間もかかった。提出書類で書ける部分はあらかじめ書いて持って行ったからよかったが、そうでなければもっと時間を取られたのは間違いない。それにしても確定申告書類の記入は複雑で煩雑だ。原稿料などの所得と大学からもらう給与所得をまとめて記入したのだが、本来はそれぞれ別項目で申告しなければならないという。ええーっ。「今から書き直したら大変なので、大勢に影響がないから今回はこれでいいです」と税務署員。とりあえずOKにしてくれた。今年はそれでいいとして、来年はどうすればいいんだろう。ものすごくややこしい。まあ、とりあえず無事に提出作業を終えたのでほっと安心。

 花粉がいっぱい飛んでいるのがよくわかる。花粉症の薬を飲んでいるので何とかなっているが、頭がぼーっとしてやたらと眠いんだよなあ。薬が切れると、くしゃみと鼻水で大変だし。帰宅後、昨日と同じく都立高校の保護者に、夜遅くまで電話取材。


3月15日(火曜日) まとめと構成

 朝から電話で確認取材。なかなか相手がつかまらず、午後になってから、ようやく短い時間ながら話を聞くことができた。まだまだ取材すべきことはたくさんあるけど、そろそろこの辺で切り上げないとキリがない。今ある材料の中で記事を組み立てなければ。取材のまとめ。どんな感じで構成したらいいかを思案。大まかなコンテは頭の中にあるのだが、どのエピソードをどこに配置するのがベストなのか、そこが大いに悩むところだ。なかなか難しい。


3月16・17日(水曜日・木曜日) 原稿執筆

 終日、原稿執筆。花粉症が大変だ。鼻はむずむずするし目は痒いし、くしゃみも頻発するといった具合で参るんだけど、薬を飲むと眠くなって労働意欲がなくなるので、ここはぐっと我慢して原稿に専念する。17日の夕方にようやく書き上げて編集部に送信。担当編集者から「いい原稿です」とほめられて気分がよい。そうそうほめられると伸びるタイプなんです。もっとほめて下さい(笑)。

 原稿は、都立高校の今春の卒業式と「日の丸・君が代」をテーマにした中編ルポで、「それでも生徒は発言する/厳戒態勢の学校現場」(仮題)。来週金曜日発売の「週刊金曜日」に掲載予定だ。これで一息つけると思ったら大間違い。次は愛媛取材のまとめ&原稿執筆と、教科書採択コラムの原稿に取りかからなければならない。なんて働き者なんだ。もともとは怠け者なんだけどなあ。


3月18日(金曜日) テレビカメラ

 夕方から都内。中学校歴史教科書の問題を考える集会を取材。いろいろと参考になった。これから原稿にまとめるルポに生かそうと思う。韓国のテレビ局クルーがカメラを持ち込んでいた。問題認識としては僕とも共通部分があるかもしれないけど、取材の視点や切り口は僕とは全く違うと思うので、ほかに取材者がいること自体は気にならないのだが、今回に限らずテレビカメラが入っているとなんとなく落ち着かないんだよなあ。カメラマンが会場内をウロウロすることで、集中力がそがれると感じるからかもしれない。午前零時半帰宅。ファクスで届いていたゲラをチェック。

 きょうは花粉が大量に飛散していたみたいだ。しかも薬が切れてしまって、取材中も電車内でも目は痒いし、鼻水とくしゃみがひどくて、さらに鼻の奥とのどが痛いという感じで散々だった。4月中旬の暖かさだったので花粉が飛びまくりだったのか。この怒りはどこに持っていけばいいんだ。勘弁してほしいよなあ(怒)。


3月20日(日曜日) 「セカンド」にコラム5本掲載

 「セカンドインパクト」を更新。「新・大岡みなみのコラム風速計/ネット版」のページに、コラム5本を掲載しました。「NHK職員の内部告発を支持する」「NHK問題を矮小化するな」「ネット新聞『市民記者』の危うさ」「『記者ブログ』への暴力的攻撃・前編」「『記者ブログ』への暴力的攻撃・後編」の5本。いずれもジャーナリズムや言論のあり方を論じる内容です。今年1月と2月の「身辺雑記」に書いた文章を加筆修正してまとめました。


3月22日(火曜日) 花粉症は小康状態

 夕方から横浜市内。中学校歴史教科書についての市民グループの学習会を取材。教科書採択をめぐる各地の状況が報告される。実際に教科書を使って授業をする学校現場の声を排除し、教育委員会の強力な指導を求めて陳情や要望を提出する動きが活発化しているという。興味深い「草の根右翼」の行動様式が披露された。

 セーターにジャケットだけで十分な過ごしやすい気温。雨のためか花粉の飛散量はやや少ない感じがするが、顔の半分くらいが隠れるマスクで厳重装備しても、くしゃみが止まらない人を何人も見かけた。幸いなことに僕はそれほど大変ではない。薬がしっかり効いているみたいで症状は落ち着いている。ちょっと眠いけど。


3月23日(水曜日) 母校の先生

 午後から都内。某国立大附属高校の先生に話を聞きに行く。取材が終わるころになって、なんとその先生は僕の出身校の都立高校でかつて教えていたことが判明した。僕は教わらなかったけど、よく知っている後輩が教わっていたことが分かって世間の狭さにびっくり。「母校の先生だったのですか」と思わず顔を見合わせる。在校時に接点がなかったので全く気付かなかったな。「あんな先生やこんな先生がいましたね」という話になってすごく懐かしかった。

 夕方から渋谷で、某サブカル系の月刊誌の編集者と打ち合わせ。裁判や事件を題材にしたソフトな企画記事の執筆依頼を受ける。前に別の月刊誌で似たような原稿を書いたのが好評だったので、ぜひまたお願いしたいということだった。期待に応えられる原稿が書けるかなあと少々不安だったが、話を聞いているうちになんとかなりそうな気がしてきた。締め切りはまだ1カ月も先だし(笑)。


3月24日(木曜日) 「東電OL殺人事件」で再審請求

 午後から東京・霞が関の司法記者クラブ。「東電OL殺人事件」で逆転有罪(無期懲役)が確定しているゴビンダさんが再審請求した件について、弁護団と支援グループが記者会見。「科学的検証をせずに有罪認定した裁判所の判断は納得できない」というのが弁護団の訴えのすべてと言っていい。それくらい逆転有罪を言い渡した東京高裁の判決はずさんだったということだ。最高裁も然り。K弁護士作成の今どき珍しい手書きレジュメが味わい深かった。

 夕方、東京地裁で公立中学教員の不当配転の取り消しを求める裁判を傍聴取材。弁護士会館ロビーで簡単な報告集会。都教委による「日の丸・君が代」処分に対して、公立中学教員ら3人が第二東京弁護士会に人権救済を申し立てるのに付き合う。書類提出時の撮影許可を求めたら、「二弁の役員で協議したが前例がない」とのことで不許可に。リベラルだったはずの二弁なのに、うわさに違わず役所よりも堅苦しくなってるなあ。その後、申し立てをした先生と弁護士会館の地下喫茶店で2時間近く話し込む。霞が関を出た時は夜空に浮かぶ満月がきれいだったのに、横浜に戻ると雨模様。


3月25日(金曜日) 花粉症に「お風呂効果」

 このところ花粉の飛散量が多いためか、目がすごく痒い。昨年や今年も先月までは、くしゃみと鼻水だけの症状だったのになあ。だがしかし。お風呂に入ると不快感が消えてすっきりするのだ。お湯と蒸気が髪の毛に付着した花粉はもちろんのこと、目や鼻の粘膜の汚れまで洗い流してくれるからだろう。もうお風呂さまさまだ。それにしても、鼻炎薬を飲むと眠くて眠くてたまらないのは、まったくもって困ったものである。飲まないとてきめんに花粉症の症状が出てくるので、服用しないわけにはいかないのだ。一日二回の服用を一回だけにして今のところはなんとか乗り切っているが、それでも眠くなるんだよなあ。この期間中はまさに「クスリなしには生きていけない」といった状態である。


3月26日(土曜日) 記者としてやるべきこと

 このところ「身辺雑記」で花粉症のことばかり書いている気がしないでもないな。きょうはくしゃみと鼻水がなかなか止まらず。かなりの量の花粉が飛び散っていたんじゃないか。桜の季節が近付くにつれ、少しずつ症状が重くなってきている感じがする。そんなわけで労働意欲は低下する一方で、書かなくてはならない原稿がちっとも進まない。いや言い訳じゃなくて(ちょっとは言い訳もあるけど)、まじでテンション下がりっぱなしです。だめだよなあ、これじゃあ記者失格だ。まず自分のことを反省しておいて…。

 たまたま某全国紙デスクのメールを読んでいて、そこに触れられていたある記者サイトを目にする機会があった。新聞などのメディアの現状への批判が延々と展開されているそのサイトの内容は、半分くらいは理解・納得できる部分もあった。だが、書かれている文章を読んでいてもなぜかしっくりこず、むしろすごくひっかかりを感じるのだった。どうしてだろうと考えているうちに、次のような二つの理由に思い当たった。一つは筆者の人物像が見えてこないこと。評論はたくさん並んでいるのに、素顔や生活や心象風景などがまるで伝わってこないのだ。

 そしてもう一つ。実はこれが決定的なのだが、この筆者自身が記者としてどんな仕事をしてきたのか、そしてしようとしているのかがさっぱり分からないのだ。この「記者として」というところが重要なポイントだ。筆者の職業は「記者」なんだから。

 サイトにはメディアに対する批判はたくさん書かれていて、さっきも述べたようにある程度は納得できる内容なのだが、じゃあ自分自身はどんな取材をしてどんな記事を書いて、どういうふうに悩んで、どんなふうに納得したりしなかったりしたのか、そこのところがさっぱり見えてこないのだ。かなり前にもこの「身辺雑記」で書いたように思うが、ことジャーナリズムに関して言わせてもらうならば、「こんな記事を書いたんだぜ」と自慢するくらいの記者活動をしないで、メディア批判だけしている記者は共感できないし評価もしない。そんな記者がどんなに立派なメディア批判をしても説得力はないだろう。ろくな治療技術もないのに病院批判だけは立派な医者とか、授業が下手なくせに学校批判は熱心な教師とか、そういう種類の人たちに感じる嫌悪感とたぶん同じなのかもしれない。

 批判や評論をするだけならだれにだってできる。厳しい職場環境や理不尽な組織の中で、それでも「あるべきジャーナリズム」の実現に向かって、懸命に取材活動を続けている記者は少数ながら存在する。記者として取材すべき対象を取材せずに、書くべき記事を書きもしないで批評や評論だけするのは、そういう記者仲間に対して失礼ではないか。何よりも読者に対して失礼だ。


3月27日(日曜日) ウグイス

 先週の中旬あたりから、今年もうちの近所でウグイスが春到来を告げてさえずり始めた。この季節になると毎年必ずどこかからやってきて、朝早い時間から「ホーホケキョ」ときれいな音色を聞かせてくれるのだ。ウグイスは日本全国に広く分布しているそうだが、横浜といっても市心部でなく緑の多い地域だから、こういう恩恵にあずかれるのかな。短い原稿を1本送信。


3月28日(月曜日) 卒業式と国旗国歌

 雨が降っているので花粉症はあまり辛くない。そんなに寒くもないし。夕方から横浜弁護士会へ。卒業式の「日の丸・君が代」の強制について、神奈川県立高校の先生たちが記者会見。職務命令と処分で都立高校を締め付ける東京都教育委員会ほどではないが、神奈川でもじわじわと一律強制が広がりつつあるようだ。

 今夜はNHK総合テレビの「クローズアップ現代」でも「国旗国歌で教師処分へ」を放送。都立深川高校に密着取材していた。内容的には突っ込みが浅いように思えたし、なぜこの時期にこの内容で放送するのかなとも感じたが、よくそんなところまでカメラを入れさせたなという場面がいくつもあって、そういう意味では興味深い番組だった。朝日もきょうの夕刊社会面で都立高校の卒業式を取り上げた。強制に異義申し立てする卒業生を描いていて、今発売中の「週刊金曜日」に僕が書いたルポとかなり似た内容だった。

 ゲラのチェック。短いコラム原稿を1本書いて送信。大学を卒業して4月から某全国紙記者としてスタートを切る青年から、赴任地が決まったとの報告メール。激励メッセージを書いて送信する。初心を忘れないで。お互いにいい仕事をしましょう。大変かもしれないけど、なんだかんだ言って支局が一番楽しいんだよね。


3月29日(火曜日) 秋葉原の変貌

 前夜から今朝にかけては、<2時間仮眠→急ぎの原稿を執筆→雑用処理→たまっているメールに返信→再び3時間ほど仮眠>というかなり無理のある進行だった。でもなぜかこういう時に限って、仮眠中にファクスや問い合わせ電話が頻繁にかかってきて、貴重な睡眠が寸断されてしまうんだよなあ。

 埼玉・草加へ向かう途中、少し寄り道して東京・秋葉原で下車。探していたCD(某アニメの主題歌コレクション)があっという間に見つかった。さ、さすがは秋葉原だ。横浜のレコード店や家電量販店ソフト売り場をいくら探してもどこにもなかったのに。同じく探していた某映画DVDもあったけど、ここであまり散財するのもいかがなものかと踏み止まってきょうはペンディングする。

 それにしても、秋葉原の駅前再開発の進み具合には目を見張るものがあるなあ。新橋や汐留地区みたいな洗練された高層ビル群が、短期間(たまにしか来ないのでそう感じる)のうちに猛烈な勢いで立ち上がり、おしゃれな空間が着々と整えられつつある。秋葉原駅そのものもかなりすっきりと改装され、清潔感あふれる構内に変身を始めている。なんだか、ごちゃごちゃした雑多で猥雑な雰囲気の秋葉原じゃなくなってしまうようだ。まあ個人的にはこぎれいな街の方が歩きやすいけど。

 夕方、草加に到着。駆け出し新聞記者時代にお世話になった市役所広報課長が今月で定年を迎えるので、中華料理屋で開かれた「お祝いの会」(という言い方でいいのかな…あるいは卒業式?)に参加する。当時の広報課員や記者仲間も何人か顔をそろえ、冷や汗をかいた日々を振り返って盛り上がった。おおらかでいい加減で、ある意味とても楽しい駆け出し記者時代だったかも。二次会は生バンド演奏のあるしゃれたパブ。こんな店が草加にも新しくオープンしたなんてびっくりだ。ここでつい油断した。せっかく中華料理屋でお酒をセーブしてたのに、コロナビールをグイグイ飲んだのが失敗だった。帰りの電車で花粉症の症状がぶわっと…(涙)。考えてみたら結構な量の花粉が飛散していたんだよな。午前1時半帰宅。


3月30日(水曜日) 万国共通の問題

 午後から東京・霞が関の弁護士会館。卒業式の国歌斉唱の際の不起立者処分をめぐって、都立高校の先生たちと弁護団が記者会見。今年は約50人が処分されると予想されているが、昨春は卒業式での不起立などで約200人が処分されている。「(処分を恐れて)不起立が減っているのでは」との見方に対して、教員側は「昨春の入学式に比べれば増えている」との考えを示した。抵抗の姿勢が決してダウンしていないことはよく分かるが、懲戒処分や強制異動などが威嚇効果となっているのは確かだろうと思う。

 会場には韓国のテレビ局が取材に入っていて、司会者が「海外のメディアも注目している」と紹介すると、場内の先生たちから拍手がわいたのには違和感を感じた。韓国メディアがどういう切り口で取材して報道するのか、理解した上で拍手しているのかなと疑問に思ったからだ。「日の丸・君が代」の問題は日本人の問題だ。歴史認識や自分たちの生きる社会のあり方もふまえて、日本人自身が考えなければならない課題であるはずだ。そういう意味では、在日の人やかつて侵略したアジアの国々の人たちの気持ちをダシにしてこの問題を論じるのは、卑怯で恥ずかしいことだとさえ思う。

 さらに指摘するならば、国旗や国歌という国のシンボルで国民を束ねて一つの方向に向けさせることの怖さは、なにも日本の「日の丸・君が代」だけの問題ではない。韓国でも中国でも米国でも同じように、国旗国歌の扱われ方と愛国心高揚については考えるべき課題があるはずだ。「国旗国歌を強制して国民を束ねることの意味をどうとらえるか」は万国共通の問題だろう。韓国のテレビ局が、単に「日の丸・君が代」の是非だけを取り上げるのではなく、自国での国旗国歌の扱いとナショナリズムの問題もリンクさせて伝えようとしているのかどうかによって、取材や報道に対する評価はまた全然違ったものになるのではないかと僕は考える。だから「海外からもメディアが来た」というだけで、手放しで評価することには違和感を感じるのだ。それって思考停止じゃないかと思うのだ。

 花粉の飛散量がものすごく多いのを体で感じる。労働意欲は著しく低下。もうボロボロだよ。お気に入り映画の廉価版DVDを2本購入。もう1本買おうと思っていた作品があったのだが、別の売り場に行って戻ってきたら売れてしまっていた。あーあ、タイミングを逃してしまった。この店で買うと実質2割引きになるから、できればここで買いたかったんだけどなあ。


3月31日(木曜日) 異常な事態

 東京・水道橋の東京都教職員研修センター分館へ。卒業式の国歌斉唱の際の不起立者に対する処分発令を取材する。都内の公立学校の教職員52人が戒告・減給処分となった。2回目の処分となる10人は減給十分の一(1カ月)、3回目となる4人は同(6カ月)。センター前には処分のために呼び出された教員を励まそうと約50人の教員仲間や保護者らが集まり、都教委職員15人と警察官らが警備にあたる物々しい雰囲気となった。停職処分が心配された教員がいたが今回は減給止まり。しかし次はどうなるか分からない。

 夕方から、霞が関の弁護士会館へ。卒業式の際に、都立高校の校門前で「日の丸・君が代」反対のビラ配りをした人たちへの過剰警備について記者会見。各校で監視活動をするために付き添った弁護士有志は、「表現の自由を侵害し、教育現場に不当に介入する妨害であり弾圧である」と述べて警察や学校の対応を強く批判した。さらに、法律に基づいた正当な弁護士活動に対して、警察側があからさまな妨害行為を執拗に続けたケースが報告されるなど、きわめて異常な事態となっていることも明らかになった。最初は特定政治団体が弾圧の対象となっていたとしても、それが少しずつ一般市民にも広がっていくのが怖い。ビラ配り弾圧の問題については、短信やこの前のルポでも記事にしているが、何回でも書いて広く伝えていかなければとあらためて思う。

 弁護士会館の喫茶店で記者仲間(大先輩)と情報・意見交換。横浜に戻ってからメガネ調整。きょうもまた、お気に入り映画の廉価版DVDを見つけたので1本購入。さらに新作DVDも1本購入。買ったのはいいけど、いつになったら見られるかは不明だ。


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