身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2019年6月1日〜6月30日

●2カ月サイクル●鉄道員の有無●紙袋が断然好き●赤信号●香港デモ支持●まさかの低気温●悪夢そのもの●演習なし●それでも安倍自民に投票?●アニメの話題たっぷり●「オーサー」コメントが酷い●他人事じゃない●地震列島に原発を造るな●立ち飲み居酒屋●馬鹿の一つ覚え●ポップの力●「権力を守る砦」●反社会的勢力●とんこつラーメン●予定調和と原稿棒読み●外交オンチの安倍●●●ほか


6月1日(土曜日) 2カ月サイクル

 2カ月半ぶりに髪の毛をカットする。いつもの3カ月サイクルと比べたら少し早め。本当は2カ月サイクルにできればいいのだが、なかなかタイミングが合わない。というわけで、暑苦しくなってきたのでやや短めにカットしてもらった。


6月2日(日曜日) 鉄道員の有無

 横浜市のシーサイドラインが昨夜、始発の新杉田駅で逆走し車止めに衝突。15人が重軽傷を負った。運転士も車掌もいない完全自動運転の新交通システムの暴走だ。現時点では原因不明。1989年の開業以来ずっと無事故だったとのことだが、そうはいっても完全自動運転には安全性の面でやはり不安が残る。不測の事故や事件が起きた場合に、だれがどうやって即座に対応できるのか。車両に乗務員がいなければ即応できない。

 合理化による人員削減ということでは、駅のホームにも同じような不安がある。以前の駅には駅員がいたるところに常時いて、行き先や乗り換えなど分からないことがあれば気軽に聞けたし、すぐに対応してくれた。安心感があった。駅員の目配りは乗客へのサービスでもあり、安全運行の担保でもあった。駅員の目があるとないでは、鉄道への飛び込みや痴漢行為などの抑制にも、大きく影響すると思うのだが。

 特にJRの駅のホームから多くの駅員が消えてしまった印象が強い。「余剰人員」などと職員を切り捨てて安易に合理化するのではなく、定年延長や再雇用といった形で、鉄道員としての経験を生かす道を探って欲しい。


6月3日(月曜日) 名店だった

 【メモ】先週水曜日に訪れた上大岡の「風情ある焼き鳥屋」(5月29日付「身辺雑記」参照)は、やはり地元でも有名な老舗の名店だったようだ。ガイドブックにも掲載されていた。納得。


6月4日(火曜日) 終日添削

 終日、学生の作文を添削。


6月5日(水曜日) 紙袋が断然好き

 プラスチック製のレジ袋の無料配布禁止(有料化の義務化)に向けて環境省が動き始めた。イオンやイトーヨーカドーやオーケーなど、一部のスーパーでは既に有料化を実施していることもあり、半ば予想された当然の動きだと思う。

 個人的にはレジ袋よりも紙袋の方が断然好きなんだよなあ。スーパーやコンビニではまず滅多にないが、書店や薬局(ドラッグストア)などでたまに再生紙の茶色の紙袋に入れてくれると、ものすごくうれしい。手触りがよく温かみがあってホッとする。


6月6日(木曜日) 赤信号

 車も人も全くいない見通しの良い深夜の道路で、歩行者が赤信号を守ってじっと待ち続けるのってどうなんだろう。遵法精神としては確かにその通りで正しい行動かもしれないが、そもそもなんのための誰のためのルールなのか、という根本部分を考えてもいいのではないかと思うのだけど。今朝の「羽鳥慎一モーニングショー」を見ながら、少し(かなり)疑問に感じた。思考停止しないこと、赤信号を黙って待つ行為に意味があるのかどうか、自分の頭で考えることが大事だと思う。

◇◇

 早朝の横浜市営地下鉄ブルーラインが脱線。保線作業の道具を線路に置き忘れたのが原因らしい。単純な人為的ミス。けが人がいなかったのは本当によかったが、たまに利用する路線なので不安になる。再来年にキャンパスが関内に一部移転したら、毎週乗ることになるわけで。


6月9日(日曜日) 香港デモ支持

 刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡せるようにする「逃亡犯条例」の改正案に抗議して、香港で103万人のデモ。100万人を超える民衆が抗議デモに集まっても、それでも強権独裁の中国政府(香港政府)には勝てないのかなあ。言論・思想・表現の自由と民主主義を守るため、抗議デモに参加する香港の人たちに共感。断固支持・熱烈支持する。


6月10日(月曜日) まさかの低気温

 あまりに肌寒いので、エアコンの運転モードを暖房にして電源を入れた。ちょっと前までは30度を超える暑さだったのに、6月も半ばのこの時期に最高気温が20度以下とは……。


6月11日(火曜日) 悪夢そのもの

 100年安心とされていたはずの年金は、いつの間にか受給開始年齢が引き上げられ、受給額そのものも大幅減額は確実。そればかりか金融庁の審議会が試算した報告書によると、老後の生活には年金だけでは足りず、2000万円の預貯金が必要だと言い出した。まさに国家的な年金安心詐欺。やらずぶったくりそのもの。

 そんなふざけた言い草に非難の声が殺到すると、二階俊博幹事長と麻生太郎大臣は揃って金融庁のせいにし始めた。しかも「選挙前に迷惑。報告書の撤回を求め厳重抗議した」「報告書は受け取らない」ときた。老後の生活は自己責任でやれと言わんばかりの発言をしていたのに、まさかの手のひら返しで、報告書をなかったことにさえしようとする。

 どこまで国民を愚弄するのか。おまけに安倍自民党は、衆院予算委と参院予算委の審議をずっと拒否し続けている。これぞ悪夢そのものではないか。

 杜撰でデタラメなのは年金問題だけではない。イージス・アショア配備の根拠とするデータも、辺野古の軟弱地盤を無視した埋め立て強行も、森友・加計学園問題も、どれもこれも嘘だらけ。公文書や公的データの隠蔽・捏造・偽装まで行って、まともな説明をせずに開き直るのが安倍自民党だ。


6月12日(水曜日) 演習なし

 きょうの授業は、学生に作文を書かせる演習は一切なしにして、講義(レクチャー)オンリー。講評やワンポイント・アドバイスにたっぷり時間を割いた。たまにはこういうのもいいだろう。僕としても今週は添削をしなくていいし。


6月13日(木曜日) それでも安倍自民に投票?

 年金報告書問題をすべて金融庁のせいにして開き直る麻生太郎大臣の、あの人をバカにしたような偉そうな態度と言葉の数々。あれを目の当たりにして、それでも今度の選挙で有権者は安倍自民党に投票するかね。自分たちの老後に関わる話だよ。シビアなカネの話だよ。さすがにそれはないだろう(と思いたい)。


6月14日(金曜日) アニメの話題たっぷり

 午後から東京・新宿。久しぶりに旧知のアニメーター氏と会って4時間以上も話し込んだ。作画監督としては既に著名でベテランのF氏だが、いよいよテレビシリーズで念願の監督を任されることになったという。おめでとうございます。大変だろうけど、ぜひ代表作の一つにしてほしいなあ。大いに期待し心から応援している。

 NHKの朝ドラ「なつぞら」もちょうどアニメーションの話。北海道の牧場編から大好きで欠かさず見ているが、オープニング動画のスタッフや登場人物の実在モデルにまつわる話だとか、作画作業システムの今昔など、興味深い情報をF氏からたっぷり聞かせてもらう。大いに盛り上がった。

◇◇

 「イランに行ってきました」──。ただ行ってきただけの安倍首相。選挙前のパフォーマンスに過ぎないのは一目瞭然。なにが仲介役だ。どこが外交の安倍だ。「安倍首相以上に外交手腕のある政治家はいない」だって。ちゃんちゃらおかしい。北方領土も拉致問題も全くなにも解決できず、むしろめちゃくちゃになっているのに。日米関係だって危うい。冗談もたいがいにしろと言いたい。

 NHKニュースやワイドショーだけを見ていたら、世界のメディアの視点とはかけ離れた情報や印象がインプットされて、「外交の安倍」という滑稽なイメージが植え付けられていくのだろうなと思う。「事実上の国営放送」による情報操作はマジで罪深い。


6月16日(日曜日) 「オーサー」コメントが酷い

 ポータルサイト「Yahoo!ニュース」の「オーサー」コメントが酷い。中でも「不破雷蔵」なる人物のコメントは目に余る。言葉尻を捉えて微妙に論点をずらし、問題の本質をはぐらかして、政府批判の声を一方的に批判するのが、この「不破雷蔵」なる「オーサー」の手法だ。今回の「年金デモ」のニュースについてのコメントも、あまりに恣意的で悪意のある一方的な内容だった。

 まず今回の年金報告書問題について整理しておく。「年金制度は安心だ。国民生活を守るものだ」としてきた政府のこれまでの説明が、そもそも有権者をミスリードするものであり、それをあっさり覆すかのような内容の金融庁の報告書が、政府の説明と矛盾しているのが第一の問題。そこに国民の広範な疑問と非難が殺到した途端、それまで「老後の生活は自己責任だ」と言わんばかりの発言をしていた麻生大臣が、すべてを金融庁のせいにして、報告書の受け取りを拒否したのが第二の問題だ。つまり年金制度の現状を率直に述べずに、虚偽説明を続けてきた政府の不誠実さがすべての問題の根幹である。だからこそ多くの国民が怒りの声を上げていると言っていい。

 ところが「不破雷蔵」なる人物は、「年金返せ」といった素朴な言い回しを捉えて、「年金制度を理解していない」などと一刀両断する。これこそ、庶民の不安な気持ちや怒りを曲解し、問題の本質を捻じ曲げていると言わざるを得ない。政府・官僚・政権与党政治家の不誠実でいい加減で、無責任な姿勢が問われているのに。

 このような恣意的で悪意のある一方的なコメントしかしない人物を、Yahoo!ニュースの編集部がどうして「オーサー」として特別扱いしているのか理解できない。どういった基準で選定しているのか説明が望まれる。

 しかもコメントの末尾に「参考になった」のボタンしか用意されていないのは、あまりに不親切で不公平すぎないか。「参考にならなかった」あるいは「納得できない」というボタンも用意すべきだろう。せめてほかの一般の投稿者に対するものと同じように、「そう思う」「そう思わない」の二択にすべきだろう。

「年金払え」デモに2000人=政府に怒りの声─東京(時事)Yahoo!ニュース

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190616-00000046-jij-soci

【問題コメント全文】

<<不破雷蔵(「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者)

 今件事案では繰り返し説明していますが、指摘されている金融庁の報告書は単に現状の追認をしたに過ぎず(ここが重要です)、使われている値も既存の公的資料からのもの。騒ぎは多分に、内容を曲解・扇動して報じたテレ朝の某番組を原因とするものです。元々公的年金はそれのみで受給時の生活を維持できる想定では無く、その事実が多分に認識されていることは内閣府の年金に関する世論調査でも明らかになっています。まずは原本を読むことを強くお勧めします。

 そもそも「年金返せ」「年金溶かすな」「年金払わず2000万円ためろ」などというフレーズが見られますが、これらは年金制度そのものやその現状を理解していない証でもあります。「高校で社会科を教える男性教諭」のお話は、大人として制度を正しく理解せずに子供に教えているのかと、残念感すら覚えます。

 一連の報道も世論を煽る形での表現が多いのが残念です。何か理由があるのでしょうか。>>


6月17日(月曜日) 他人事じゃない

 香港の自由と民主主義を守るために、先週は103万人、昨日は200万人が参加する大規模デモが行われていることに授業で触れた。決して他人事ではないと強調する。権力の言いなりにならず、声を上げることの大切さ。主権者が正しく判断するための材料を伝え、権力を監視し事実を掘り下げて知らせることこそが、ジャーナリズムの最も重要な役割だと繰り返し説明した。概ね理解して共感もしてくれたみたいでほっと安心。真剣に怒るためには「事実」を知らなければ。


6月18日(火曜日) 地震列島に原発を造るな

 新潟県下越で震度6強、山形県で震度6弱を観測。震源は山形県沖。山形、新潟、石川に津波注意報が出された。日本海側の海沿いには原発がずらりと並ぶ。万が一の事態になったらどれほどの大惨事になるか。想像するだけでも恐ろしい。こんなところに原発を造るな。再稼動するな。いい加減に気付けよ。今回の地震で何の事故もなく原発が無事だったのは、たまたま運がよかっただけだ。単なる偶然で奇跡に過ぎない。そのことを忘れてはいけない。

 ちょうど火曜ドラマ「わたし、定時で帰ります。」(TBS)の最終回の放送中だった。長い長いアバンタイトルが終わって、話がいよいよ佳境にさしかかった10時30分少し前に、ニュース速報が出て、地震速報と津波注意報の画面に切り替わった。残念だけど仕方ないよなあ。最終回は放送中止。後日改めて放送するらしい。毎週楽しみに見てきただけにとても悲しい。


6月19日(水曜日) 立ち飲み居酒屋

 1年生の授業で時間に余裕があったので、昨夜の新潟地震と原発について少し話をした。今回の地震で原発が無事だったのは運がよかっただけだ。単なる偶然で奇跡に過ぎない。ひとたび事故を起こすと取り返しのつかない大惨事を招くのが原発だ。福島原発にしても廃炉まで何十年もかかる。そうした影響をもろに受けて後始末をさせられるのは君たちの世代なのだから、主権者としてしっかり判断しよう、と強調した。3分の1くらいの学生は、関心を持って耳を傾けてくれていたかも。

◇◇

 大学の同僚と横浜・野毛の中華料理屋で飲み食いした後、桜木町の地下通路の立ち飲み居酒屋で飲む。「かちかち林檎ハイボール」が予想以上の味だった。カチカチに冷えた林檎の欠片とシャーベットがグラスにたっぷり詰め込まれているのを、シャリシャリと食べるだけで十分に美味しい。でも、立ち飲みは酔いが早く回るなあ。そこが難点だ。

◇◇

 【朗報】昨夜の新潟地震で放送中止になった火曜ドラマ「わたし、定時で帰ります。」(TBS)の最終回が、6月25日(火曜日)午後10時から放送される。開始25分ほどで緊急放送に切り替わって、やきもきしていただけに、来週の同じ時間帯で放送されるのはうれしい。ああ、よかった。


6月20日(木曜日) 学生の自己分析

 【メモ】大学1年生対象の文章講座。折り返し時点の感想から一部抜粋。*時間内に書けるようになってきた。*お題(テーマ)が難しい。書きやすいテーマと書きにくいものがある。*今までの自分の文章は、無駄な部分が多かったと気付けた。*文章を書くのが楽しくなってきた。スラスラ書けると気持ちいい。*授業が終わって帰宅してから、あの文章はこう書けばよかったと後悔することがある。*お題をどうまとめて、自分にしか書けない文章にするかが楽しくなってきた。*文章を書くのは苦手だったけど、少しずつ上達しているのを実感している。などなど。


6月21日(金曜日) 映画メモ

 【メモ】朝日夕刊から。「夜は短し歩けよ乙女」の湯浅政明監督によるオリジナル長編アニメ「きみと、波にのれたら」が21日に公開。▲故地井武男が初主演した「劇映画・沖縄」(1969年、武田敦監督)がポレポレ東中野でリバイバル上映。米軍に土地を接収され、米軍基地で働かざるを得なくなった民衆の苦悩と闘いを描く。22日から7月5日まで。


6月23日(日曜日) 馬鹿の一つ覚え

 キーワードは「馬鹿の一つ覚え」だ。圧倒的多数の民意を無視して、辺野古の海の埋め立てを強行しながら、恥ずかし気もなくのこのこと沖縄を訪れて、戦没者追悼式に出席した安倍首相。しかも言うに事欠いて、「世界で最も危険と言われる普天間基地の全面返還に向けて全力で取り組む」と記者団に述べ、辺野古移設を進める方針を改めて示した。どういう神経なのか。

 普天間の返還のために、どうして「辺野古移設の推進」しか選択肢がないのか。基地軽減でなく新設に過ぎず、地元には負担増でしかない。そもそも軟弱地盤を無視して埋め立てて、新しく基地を造ること自体があり得ない。結論ありきで外交努力もせず、沖縄だけに過大な負担を一方的に強いる。その挙句が「普天間の危険除去」と「辺野古移設」の台詞の繰り返しだ。「馬鹿の一つ覚え」としか言いようがない。

 安倍首相の来賓あいさつの最中に、追悼式会場から「帰れ」「嘘つき」などの野次と怒号が飛んだのは、あまりにも当然に過ぎる。大多数の地元住民の明確な意思と自治を踏みにじって、傍若無人の限りを続ける安倍首相が、追悼式の場にいること自体が異常で異様なのだから。空々しい言葉を耳にして、怒りと悲しみと不信感が噴出するのは当たり前だろう。責められるべきは声を上げた人たちではない。非難されなければならないのは、恥知らずな安倍首相と安倍政権そのものだ。


6月24日(月曜日) ポップの力

 金沢八景ダイエー3階の書店で、大々的に平積みされた文庫本とポップが目を引いた。「舞台が金沢八景です」「実は書店のアシーネも聖地になります」「主人公の出会いの場所はここ」「文庫123Pの場所はここ」などの言葉が並ぶ=写真。思わず1冊買ってしまった。佐藤多佳子「明るい夜に出かけて」(新潮文庫)。

◇◇

 批判の矛先がそもそも間違っている。批判されるべきは、結論ありきの不誠実な態度で陸上イージス配備を一方的に押し付けようとする政府・防衛省ではないか。「非国民」はどっちだ。

 押し付けられる側を叩くとは、マジで心底気持ち悪い連中だな。政府に異議申し立ての声を上げる沖縄県民や福島の被災地の人たちを非難し、罵倒するのとまったく同じ構図ではないか。最低だ。恥知らずにもほどがある。

「イージス引き受けないのは非国民との批判、県内外から」秋田の佐竹知事が明らかに(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20190624/k00/00m/010/155000c


6月25日(火曜日) 最後まで無事に

 火曜ドラマ「わたし、定時で帰ります。」(TBS)の最終回。予想通り、結衣と晃太郎が元の鞘に戻ってよかった。そして最後まで何事もなく、無事に最終回が放送されてホッとした(地震や事件でまた中断されないか、ヒヤヒヤしながら見ていたので)。何よりもそれが一番かな。


6月26日(水曜日) 「権力を守る砦」

 いったんは開きかけた再審開始の扉を、よりによって最高裁が自らピシャリと閉じてしまった。前代未聞の異常事態だ。疑義が生じた裁判のやり直し(再検証)さえ認めないとは。しかも、鹿児島地裁と福岡高裁宮崎支部で計3回も再審開始決定の判断が示されているのに。「大崎事件」で最高裁第一小法廷(小池裕裁判長)が再審開始を取り消す決定。裁判官5人全員一致の意見。「最高裁は人権を守る最後の砦ではなく権力を守る砦だ」との弁護団の見解に同感だ。裁判官の判断の誤謬を認めるのが、そんなに嫌なのか。度し難い傲慢さ。不誠実極まりない。

最高裁、新証拠認めず、大崎事件再審請求棄却、地・高裁判断、初めて覆す(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20190626/k00/00m/040/229000c


6月27日(木曜日) 反社会的勢力

 吉本興業所属芸人の反社会的勢力のイベント参加や闇営業が問題なら、永田町のアノ人が主催する花見会や会食への参加も同じく問題じゃないのかな。権力を私物化したり公文書を改竄したり隠蔽したりするのは、だれがどこからどう見ても反社会的行為そのものなわけで。主権者への背信行為ということでは、なおさら罪深い。そんな輩に尻尾を振って、愛想を振りまくなんて……。

 憲法を無視し、沖縄の圧倒的多数の民意を蹂躙し、衆参両院の予算委員会を開かず国会を閉じてしまうのも、戦争や差別を肯定し公言するのも反社会的行為だ。反社会的勢力は排除されなければならない。それこそは主権者としての大事な務めではないか。


6月28日(金曜日) とんこつラーメン

 なんだか無性に食べたくなることがある。横浜・上大岡のとんこつ醤油ラーメン=写真。今日がその日だった。とんこつだけど、横浜家系ラーメンのような「こってり脂ギトギト」といったくどさはない。ほどよい濃厚さに甘味が漂う抜群の味加減だ。焼き海苔3枚とほうれん草に、チャーシューも美味しい。本当は札幌味噌ラーメンが一番好きなのだが、たまにはとんこつラーメンもいい。


6月29日(土曜日) 予定調和と原稿棒読み

 G20首脳会議閉会後の記者会見。予定調和の質問と原稿棒読みの空疎な答えしか出てこない安倍首相に対し、トランプ大統領の記者会見は時間もたっぷりで、様々な角度から突っ込んだ質問が飛び交い、答えもそれなりに自分の言葉で本音を吐露していた(内容の是非はともかく)。恥ずかしくて情けなくて無様な安倍首相とは、同じ独り善がりでも役者がまるで決定的に違う。

 トランプ大統領の記者会見では当然、日米安全保障条約についても質疑があった。安倍首相の記者会見では日米安保の質問は一切なし。記者会見で質問しない記者も問題だし、質問しそうな記者を指名せずに会見を打ち切る司会の首相補佐官も大問題だが、日米首脳会談で日米安保を話題にしない安倍首相が何より論外だ。

 日米安全保障条約について、トランプ大統領が「不公平な協定だと思っている」と指摘。しかしそもそも「不公平で不平等」なのは日米地位協定だから。とにかくまずそこを改定しなければ。話はそれからだ。

トランプ氏「日米安保、変えなければならない」首相に伝えたと明言(毎日)

https://mainichi.jp/articles/20190629/k00/00m/030/119000c


6月30日(日曜日) 外交オンチの安倍

 「外交の安倍などとメディア(特にNHK)は持ち上げるが、実態は全くそんなことはない」と先週の授業で話した。G20大阪の様子や今日の米朝首脳会談のニュースを見て、学生たちも腑に落ちたのではないかと思う。各国首脳と渡り合う安倍首相なんてまやかしだ。ロシアにも米国にも相手にされず、カネヅルとしてカモにされるだけで、在日米軍は変わらず我がもの顔で治外法権だし、北方領土も拉致被害者も戻って来ない。大事なことは何から何まで蚊帳の外ではないか。

 安倍首相は信頼も信用もされていない。国内でも内閣不支持の理由は、「人柄が信用できない」が圧倒的多数なのだから。「安倍首相の外交手腕」など最初からどこにもない。

 「安倍首相すごい」「ニッポンすごい」と事実に反する幻想を振りまくのは、主権者たる国民を欺いてミスリードすることになる。安倍政権の事実上の広報宣伝係を担っているNHKの政治部は、公共放送としても報道機関としても論外で特に罪深い。権力監視の役割を放棄し、国営放送と変わらない政権べったりの姿勢はジャーナリズムの自殺行為だ。万死に値する。


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