●卓上ファン●常軌を逸している●教研集会●坊主憎けりゃ袈裟までか●冷静な人たちに安堵●「身辺雑記」まとめて更新●暑気払い●使えそうなソフトにたどり着いた●二度と顔を出すな●ごろチキバターカレー●右派メディア「日本新聞」の世論誘導●関係者試写●N国の手法とNHKの正念場●今期テレビアニメ評●「戦争裁判と平和憲法」●喜びもひとしお●共謀共同正犯●たち悪い育鵬社の公民教科書●バッテリー交換●日米韓もれなくトンデモ政権だ●視聴習慣とドラえもんとクレしん●カジノ白紙のはずが●十把一絡げの愚かさ●残暑に備える●匠の技つめきり●京アニ被害者すべて公表●疑惑政治家の常套句●「これは経費で落ちません!」●権力と一心同体を体現●残暑見舞い●●●ほか
8月1日(木曜日) 卓上ファンあまりの暑さにクラクラする。炎天下を少し歩くだけで汗がダラダラ。横断歩道で立ち止まると大粒の汗が噴き出てくる。そんな時に書店で見かけた卓上ファン=写真。直径8・5センチと小型ながら風が強くて結構涼しい。少し前に美容室で薦められたアレかあ。手に持ってよし卓上でもよし。風呂上がりにパソコンの前で涼むなど重宝している。USBケーブルで充電。オススメ。
8月2日(金曜日) 常軌を逸している韓国で「劇場版ドラえもん」まで公開延期に。イカレてる。ドラえもんや日本製のビールやユニクロ製品のどこが、「NO安倍」に結びつくのかさっぱり分からない。不買運動だけでなく、小中学生高校生のスポーツ交流や文化交流を止めることのいったいどこが、日韓の政治対立に関係し「日本に勝つ」ことになるのか。まったく意味不明。もはや完全に常軌を逸し冷静さを欠いている。政権とメディアによって、韓国の国民の多くが政治的に利用され扇動されているとしか思えない。不毛な対立はいつまでどこまで続くのか。
→ホワイト国排除決定の余波でノ「劇場版ドラえもん」公開延期(朝鮮日報日本語版)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190802-00080204-chosun-asent
◇ そもそも日韓対立の発端は、元徴用工の賠償請求を認めた韓国最高裁判決だった。日韓請求権協定で解決済みと合意されていた賠償問題が、根底から否定されひっくり返されてしまった。日韓協定は当時の軍事独裁政権との間で結ばれたのにとどまらず、その後に民主的に成立した保守系政権でも左派系政権下でも、協定尊重の方針は一貫して維持されてきた。
もちろん個別請求権は存在する。しかし賠償責任は韓国政府が負うべきで、韓国政府内でもそうした方針はずっと確認されてきたはずだ。慰安婦財団の一方的な解散も同様だろう。双方が粘り強く議論を積み重ねて合意形成された諸問題を、政権が交代したからといって一方的にちゃぶ台返しするのでは、国家間(政府間)の信頼関係の継続は著しく困難になってしまうだろう。
言うまでもなく、日本が韓国に対して戦前戦中に行った非道な行為は否定し難い事実である。徴用工にせよ慰安婦にせよ、日本政府と日本人が過去の歴史を直視し反省しなければならないのは当然のことだ。事実をなかったことにする動きなど言語道断である。
そうした歴史認識を大前提として、あえて言いたい。「責任はすべて日本政府にある」と決め付ける文在寅大統領の発言はあまりに一方的すぎる。文在寅政権の無責任と怠慢を自覚せず、泥沼化した問題を責任転嫁する姿勢は理解し難い。政権の失策と無能から韓国国民の目をそらすために、ナショナリズムを煽って政治利用しているようにしか見えない。これほどまで問題をこじらせた原因は、法と正義に基づかない対応をして、歴史の積み重ねを蔑ろにする文在寅政権とその支持層、そして国民を煽り続ける運動家とメディアにある。
もちろんナショナリズムの政治利用とご都合主義は、安倍政権にも同じことが言える。日韓双方のトンデモ政権がどちらも消滅するまで、この不毛な対立は解消しないのかもしれない。しかし少なくとも日韓の市民レベルでは、国家(政治)と市民(個人)を切り分けて、無意味な憎悪や蔑視などの感情に踊らされることなく冷静に対応すべきだと思う。
→【関連記事】8月5日付「身辺雑記」の「坊主憎けりゃ袈裟までか」
→【関連記事】8月6日付「身辺雑記」の「冷静な人たちに安堵」
8月3日(土曜日) 教研集会朝から寒川町へ。湘南教職員組合の教研集会に共同研究者として参加。今年で6回目のお招き。予想以上に田舎の会場だったが、予想以上に興味深い研究発表が聞けて面白かった。例えば国語の授業で、物語の全文を読み終えてから内容や心情を考えるのではなく、結論まで読ませずに場面ごとにカットして考察させるなんて、それが妥当か否かはさておいて考えたこともなかった。そういう考えたこともないような視点と発想が勉強になる。早起きした甲斐があった。うだるような暑さの中、高校の先生が車で藤沢駅まで送ってくれた。助かりました。感謝。
8月5日(月曜日) 坊主憎けりゃ袈裟までかどうかしてるとしか言いようがない。ミズノが何をしたというのだろう。「日本に抗議しているのではなく安倍政権に抗議している」とはとても思えない。「坊主憎けりゃ袈裟まで」の幼稚な発想にしか見えないのだが。まるでナウシカに出てくる王蟲の群れの暴走のようだ。前にも指摘したが、もう少し理性を働かせて冷静になれる人はいないものか。
→ソウル市、10月マラソン協賛からミズノ除外、対日感情考慮(毎日=共同)
https://mainichi.jp/articles/20190805/k00/00m/030/215000c
→【関連記事】8月2日付「身辺雑記」の「常軌を逸している」
→【関連記事】8月6日付「身辺雑記」の「冷静な人たちに安堵」
8月6日(火曜日) 冷静な人たちに安堵ソウル市中区が日本製品の不買や日本旅行中止を呼びかける旗を設置したが、市民から批判が殺到し、その日のうちに撤去。「旗が日本政府と日本国民を同一視し、日本の国民に不要な誤解を与えかねない」。国家(政府)と国民(個人)を切り分けて冷静に判断する人たちが、韓国にも少なからず存在することにホッとした。
→「NO日本」呼びかける旗掲げるも当日撤回、批判殺到で、ソウル市中区(聯合ニュース)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190806-00000053-yonh-kr
→【関連記事】8月2日付「身辺雑記」の「常軌を逸している」
→【関連記事】8月5日付「身辺雑記」の「坊主憎けりゃ袈裟までか」
8月7日(水曜日) メモ【メモ】「世間ではいつもどうでもいいことが一番問題にされる」(キェルケゴール)=折々のことば1532(鷲田清一)7月26日付朝日から。確かにその通りだ。
8月8日(木曜日)「身辺雑記」まとめて更新【おことわり】8月1日付から8月8日付までの「身辺雑記」をまとめて更新しました。
◇ いくつか新しいホームページ作成ソフトを試しているが、まったく使いこなせていない。というかどれもこれも、ものすごく使いにくい。結局、旧式Macをなだめすかしながら、「クラリス」で更新している。うーん、どうしたものか。
8月9日(金曜日) 暑気払い夕方から新宿・歌舞伎町のイタリアンレストランで、大学時代の友達と暑気払い。スパークリングワインの白と赤、カシスオレンジのカクテルをひたすら飲む。コマ劇場があった場所もすっかり様変わりして、高層ホテルになっている。街並みも景色もどんどん変わっていくのが少し寂しい。それにしてもお盆休み前だからか金曜の夜だからなのか、とにかくどこもかしこも人が多くて閉口する。
8月10日(土曜日) 使えそうなソフトにたどり着いた有料や無料のホームページ作成ソフトをあれこれ試してみた。どれもこれもやたらと操作が複雑で難しく、使い勝手が悪いものばかりだったが、ようやくまともに使えそうなソフトにたどり着いたかもしれない。ワープロ感覚で作成できて、とにかく操作が簡単でシンプルで、できるだけクラリスに似た感じで、Macに対応している、というのは必須条件だ。
これらをすべてクリアしているソフトに、なんとかやっとめぐり合うことができた気がする。それでも不具合があっちこっちにあって、試行錯誤が延々と続いて何回もくじけそうになった。どれだけ放り出そうと思ったことか。初期設定をあれこれいじって修正することで、これまでとほぼ同じサイト画面が構築できるようになった。落ち着いて作業できる環境が手に入ってホッとしている。
ここ数日間ずっと、ネット検索してはダウンロードして、インストールしたソフトを使ってサイトを構築するもうまくいかないことが続いた。ガイドサイトの説明を何回読んでもさっぱりわからず、見切りをつけてまた別のソフトを試す、という作業の繰り返しだった。ああ疲れた。このまま問題なく使いこなせたらいいんだけどなあ。やっぱりクラリスは偉大なソフトだったと改めて思う。
8月11日(日曜日) 二度と顔を出すな6日の広島平和記念式典と9日の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典での安倍首相あいさつがほぼ同じであることよりも、核兵器禁止条約への署名・批准を迫る長崎市長や被爆者らの訴えを無視し、核廃絶の動きを冒涜して開き直る態度の方がはるかに問題だ。よくもまあ平然と広島や長崎に来れるなと思う。厚顔無恥にもほどがある。わざわざ沖縄にやって来て地元を愚弄したあいさつをするのと同じだ。広島にも長崎にも沖縄にも二度と足を踏み入れるな。
恥知らずだからこそ、総理大臣の座にいつまでもヌケヌケと座っているのだろうけど。森友・加計学園の問題が次々と表沙汰になろうが、公文書の改竄・隠蔽・廃棄が発覚して自殺者まで出ようがお構いなしの図々しさ。度し難い。
8月12日(月曜日)ごろチキバターカレー松屋で「ごろごろチキンのバターチキンカレー」を食べる=写真。バターが味をまろやかにして甘くて美味しい。4月に復活販売された「ごろごろ煮込みチキンカレー」と違って辛くないのもまたいい。もちろんネーミング通り、食べごたえのあるチキンがごろごろ入っている。これで650円ならお得なんじゃないかな。
◇◇ NHKスペシャル「かくて自由は死せり~ある新聞と戦争への道~」を見た。無駄な繰り返しが多く編集に若干の難があったけど、戦前最大の右派メディア「日本新聞」が、憲法学説の主流だった天皇機関説を葬り去り、天皇の統帥権を重視する方向に世論を引きずる過程や、自由主義者が国粋主義に転向する愚かさと悲惨さが実に興味深かった。
執拗な個人攻撃と恫喝と洗脳と暴力が自由を奪い、世論を引っ掻き回して情報操作していく恐ろしさは、今の時代の風潮にも見事に通じる。背筋が寒くなる世論誘導。力作だった。
→【関連記事】8月13日付「身辺雑記」
◇ そういえば「日本新聞」の大看板を30年くらい前に、関東のある地方都市で見た記憶がある。諸派のナントカ党がビルを丸ごと使っていて、そこに「日本新聞」と大書された看板が出ていた。国政選挙の取材で中に入れてもらったが、なんとも言えない違和感と不気味さを覚えたのを思い出した。もしかしたら戦前の日本新聞に、思想的影響を受けていたのかもしれない。
Nスペ「ある新聞と戦争への道」を見ながら、もう一つ思い出したことがある。番組に登場する国粋主義者や「日本新聞」の関係者の名前をもじったネトウヨを、この20年ほどの間に何人も見かけたことだ。古色蒼然とした極右思想を受け継いで影響されている連中が、意外にも結構いるような気がする。実に不気味でおぞましい。
8月13日(火曜日) 関係者試写午後から桜木町。がん研究の先駆者で、東大教授として病理学に人生のすべてを捧げた山際勝三郎の足跡を追った映画「うさぎ追いし/山際勝三郎物語」の試写会に参加。上映運動のための関係者試写なので、映像環境はべらぼうに悪かったが、作品の趣旨と熱意は十分に伝わった。
試写会終了後、プロデューサーの永井正夫さんや明大映画研究会OBの皆さんらと、野毛の中華料理屋・萬里で打ち上げ。さらに日ノ出町のスナックへ繰り出す。久しぶりにカラオケを歌っちゃったよ。映画業界や演劇界の裏話も聞けて楽しかった。
◇◇ マツコ・デラックスさんへの執拗な批判と個人攻撃を繰り返し、人々を怯えさせて黙らせようとする「NHKから国民を守る党」(N国)の手法は、昨夜のNスペ「かくて自由は死せり~ある新聞と戦争への道~」で取り上げられた「日本新聞」の恫喝と洗脳のやり口にそっくりだと感じる。これぞまさに沈黙と従属とファシズムへの第一歩である。
→【関連記事】8月12日付「身辺雑記」◇ 人々の不満を上手にすくい取ったN国に対し、危機感を募らせるNHKは受信料の支払いを番組で必死に訴えているが、まずNHK自身がすべきは、政権べったりの報道姿勢を早急に改めることだ。NHKが広範な信頼と支持を得るためには、公共放送の原点に立ち返り、「事実上の国営放送」から一刻も早く脱却しなければならない。
今のままではNHKへの不信と反感は拡大するばかりだろう。そこを逆手に取ったN国のような気持ち悪い集団を跋扈させないためにも、NHKは今が正念場だと自覚せよ。民主主義の破壊にNHKは再び加担するな。
ちなみに政権べったりなのは政治部を中心とした報道番組(ニュース部門)で、特集番組などのスタッフにはまだ良心とジャーナリズム精神が残っているようだ。視聴者側もそこはしっかり見極める必要がある。
8月14日(水曜日) 今期テレビアニメ評今期テレビアニメ評。夏アニメも見るに値しない駄作が大半で極めて低調だが、数少ない面白い作品が金曜日の夜に集中しすぎなのはいかがなものか。
◎からかい上手の高木さん2(MX)西片への高木さんの一途さは2期もブレない。◎フルーツバスケット(テレ東)十二支のケモノ憑きを癒す本田透のピュアさに涙。◎荒ぶる季節の乙女どもよ(TBS)性に目覚めて恋愛脳に翻弄される女子高生の青春ドラマ。
◯女子高生の無駄づかい(MX)ロボとロリとマジメの3人が面白い。△ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか2(MX)。△とある科学の一方通行(MX)。【再放送】◎クロスゲーム(MX)。△冴えない彼女の育てかた2(MX)。
8月15日(木曜日) 「戦争裁判と平和憲法」弁護士の児玉勇二さんから、ご著書「戦争裁判と平和憲法~戦争をしない/させないために」(明石書店)を頂戴した。戦争裁判を闘ってきた経験を踏まえ、安保法制の成立や改憲へ突き進む政権の動きを考察。帯には憲法学者の小林節氏から「憲法9条になぜこだわるべきか、本書を読めば腑に落ちる」という推薦文が寄せられている。平和憲法の危機を強く訴える360ページ超の労作。
◇◇ きょうは終戦記念日。僕は終戦記念日って言い方が嫌いじゃない。ああやっと終わったかという庶民の辟易した本音と安堵の気持ちが、率直に吐露された言い回しだと思うからだ。「敗戦」記念日と称すると、敗けてしまった、次こそ勝たなければなどとあらぬ方向に誘導されそうではないか。そんな言い知れぬ不安を覚える。「敗戦」を強調するのは、為政者・支配者の側の視点であり、軍拡に国民を引っ張ろうとする側の発想としか思えない。
8月17日(土曜日) 喜びもひとしお朝から新浦安。ディズニーランドにほど近い結婚式場へ。都立高校教諭とその教え子の挙式・披露宴に出席する=写真(あえて後ろ姿の写真を使っています)。都教委から懲戒免職処分を受け、処分取り消し判決を勝ち取った末のゴールイン。それだけに喜びもひとしおで、祝福の拍手と涙に包まれた。裏付け取材を一切せず、都教委の一方的な発表だけを元に記事を書き続けた各社は猛省すべし。改めてそう思った。
それにしても朝からうだるような暑さ。真夏の結婚式なんて初めて。式場にたどり着くだけで既に汗だく。サンルーム状態のチャペルでの挙式でじっとり汗が滲む。炎天下のバルコニーで行われたフラワーシャワーで、さらに汗が噴き出す。礼服に包まれてネクタイを締めた身には厳しい。日ごろネクタイなんて締めないので余計に辛かった。
【追記】周辺の高層マンションのベランダから複数の住民が顔を覗かせ、フラワーシャワーの様子を眺めていたのが印象的だった。地元住民には日常の風景の一部なのだろうけど、それでも目にすると幸せな気持ちになれる場面なのかも。
8月18日(日曜日) 共謀共同正犯あおり運転を繰り返し、停車させた車の男性を殴ってけがをさせた傷害容疑の男は、極めて悪質で凶悪。全国指名手配は当然だが、そもそもドライブレコーダーの映像にモザイクをかける必要があったのか甚だ疑問だ。同乗の女も共謀共同正犯(幇助では済まない)としか思えない。まさに恐怖でしかない。もし自分が運転中にこんな連中と遭遇したら……。想像するだけで、ぞっとする。
8月19日(月曜日) たち悪い育鵬社の公民教科書育鵬社の中学校社会科の教科書は、歴史よりも公民の方がはるかに問題がある。将来に禍根を残す痛々しい内容だ。もちろん皇国史観に貫かれた時代錯誤の歴史教科書も、看過できない存在なのは言うまでもない。しかし「人権・立憲主義・法の支配」に対する知見と認識が著しく欠如した公民教科書は、自立した市民・主権者としての立ち位置をないがしろにし、そればかりか国家権力に唯々諾々と従う子どもたちの育成に直結する。そういう点で、たちが悪すぎる。
横浜市や藤沢市などの教育委員会で採択され、7年間にわたって公立中学校で使われている育鵬社の教科書について今年2月、藤沢市の市民団体がアンケート調査を実施。現場教員の圧倒的多数(8割)が「使いにくい」と回答した。「立憲主義の理解に誤解を生じかねない内容」「国際協調と平和主義といった人類が到達した理念が軽んじられている」「全体的に押し付けがましい」「わが国という主語を用いているが、様々な国から生徒が集まっているので、全員にとってわが国とはしっくりこず違和感がある」といった意見が並ぶ。
そんな中で特に印象深かったのが、「生徒は教科書は全て正しいと思っているので、知らず知らず刷り込まれる」「生徒は教科書を読み込んで覚えようとしがち」「まじめな子どもたちほど、教科書を学ぼうとするので不安」という声だった。
教員に問題意識と力量さえあれば、どんな教科書が採択されようと何とでもなる、工夫した授業はできるのではと思っていたが、実際には子どもたちは教科書に左右され、大きく影響されてしまう。4年前、「育鵬社教科書の影に首相グループ──安倍晋三氏の異常な執着」というルポを書いたが、学校現場が苦悩する状況は今もまるで変わっていない。
→「育鵬社教科書の影に首相グループ──安倍晋三氏の異常な執着」(週刊金曜日オンライン)
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2015/08/09/
8月20日(火曜日) バッテリー交換自宅の固定電話の子機で30分を超えて通話すると、電池がなくなったというサイン音が鳴って切れてしまうようになった。フル充電したのにすぐに強制終了になる。そもそも話の途中で突然遮断されるとマジで困るし、コードレスの子機が使えないのは不便で仕方ない。会話を続けながら隣室の書架に資料を見に行くなんて、コードレスでない親機では無理だ。取材ノートを広げるスペースも、親機の周囲にはないし。やっぱりバッテリーが原因か。そんなわけで子機用の充電バッテリーを交換したら、ばっちり改善。我慢して親機で通話していたのが馬鹿みたいじゃん。もっと早く交換すればよかった。
8月21日(水曜日) 日米韓もれなくトンデモ政権だ安倍首相が不勉強で時代錯誤で卑劣で頭がおかしいのは周知の事実だが、じゃあトランプ大統領は賢明で良識派で民主的かというとそんなことは断じてない。韓国の文在寅大統領だって同じだろう。どうして文在寅だけは立派で進歩的で打算的でなく、視野が広くて間違った判断はしないなどと言えるのか。やたらと文在寅大統領を持ち上げている連中が実に気持ち悪い。
僕には日米韓いずれの政権も政治家も、もれなく暴走しているとしか思えない。私利私欲と党利党略まみれの醜悪な権力者が、国民を都合よく情報操作し誘導し扇動しているようにしか見えない。アベも頭がおかしいし、トランプも異常だし、ムンジェインも相当イカレてると思う。
これは「どっちもどっち」などといったしょうもない話ではない。全部がトンデモ政権という見方も当然あり得るはず、ということだ。ものごとは白か黒か1か0かを判断できるものも当然あるが、短絡的に近視眼的に一刀両断できるものばかりではない。もう少し冷静に考えたほうがいい。
8月22日(木曜日) 視聴習慣とドラえもんとクレしん金曜夜7時台にテレビ朝日系で放送されている「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」が、10月5日から土曜夕4時半に新設されるアニメ枠に引っ越すという。(塾通いなどで忙しい)子どもたちの生活習慣に対応したとのことだが、そんなの今に始まったことじゃないし、土曜だって塾に行くじゃん。視聴習慣って軽視できないものだと思うけど、放送枠を変えちゃって大丈夫かなあ。
8月23日(金曜日) カジノ白紙のはずが2年前の横浜市長選で「カジノ(IR)誘致は白紙」としていた林文子市長が、カジノ誘致を表明した。「白紙とは一切やらないということではない。裏切ったとは思わない」と釈明。モノは言いようではないか。林市長の誘致賛成の本音は自明ではあったが、こんな呆れた開き直りをするとは。有権者への背信行為そのものじゃん。カジノ誘致の背後に、菅官房長官=安倍首相=トランプと連なる利権構造の連携があるのは、みんな知っている。もはや隠そうともしない。露骨だ。横浜港運協会の藤木幸夫会長はもっと怒っていい。
◇◇ 【十把一絡げの愚かさ】GSOMIA破棄の賛否は、韓国の世論も真っ二つに割れている。「韓国は」「韓国人は」などと一括りにするのは大間違いだ。「日本人は」「中国人は」とひとまとめにするのと同じように、乱暴で的外れだ。韓国には文在寅大統領の支持層もいれば不支持層もいる。慰安婦や徴用工に対する考えも一様ではない。
あからさまな反日・嫌日感情をあらわにして激昂する韓国人もいれば、反日と反安倍をしっかり切り分けられる韓国人もいるし、それぞれの立場を理解した上で親日的に振る舞う韓国人だっている。そんなことも分からず(分かろうともせず)、十把一絡げで断定的に決め付けて論じるのは愚かで恥ずかしい。
韓国のメディアの論調も千差万別だ。親・文政権(左派=革新派)紙もあれば、反・文政権(右派=保守派)紙もある。韓国では右派や保守系紙よりも、むしろ左派市民や左派系紙のほうがナショナリズム・民族主義・愛国心を煽っているように見える。そこにこそ留意すべきだ。文政権に批判的な保守系紙のほうに、日韓関係に気を使った記事が散見される。政治的スタンスによって対日姿勢は違うし、北朝鮮への姿勢もまるで異なる。
→【関連記事】8月2日付「身辺雑記」の「常軌を逸している」
8月26日(月曜日) 残暑に備える約3ヶ月ぶりに髪の毛をカット。ただでさえ暑いのに髪の毛が長いとさらに暑苦しい。もっと早く切りに行けばよかったのだが、日程が合わず今ごろになってしまった。というわけで短くカットしてもらってスッキリする。これで残暑への備えもバッチリだ。きょうは秋の気配が漂って久しぶりにやや涼しいけれど、それも束の間の涼しさで、明後日からは再び1週間以上猛暑が続くという。やれやれだな。
8月27日(火曜日) 匠の技つめきり駅前の書店の雑貨売り場で見かけた爪切りが、やけにカッコよかったので購入した=写真。「匠の技つめきり」。ケースの表書きには「熟練のスペシャリストが一つ一つ丹念に仕上げた逸品です」とある。税込み1400円もするのでしばし思案するも、なぜか惹きつけられてそのままレジに。帰宅して早速使ってみたら、これがもう予想を超えて抜群の切れ味だった。ほとんど力を入れていないのに、軽くスパッと切れる。「匠の技」の触れ込みは本物だ。ワザありは外見だけではなかった。100円ショップの爪切りなんか比べ物にならない。いい買い物をした。
◇◇
【京アニ被害者すべて公表】京都アニメーション放火殺人事件のすべての被害者公表について、同社の代理人を務める桶田大介弁護士「弊社の度重なる要請及び一部ご遺族の意向に関わらず、被害者の実名が公表されたことは大変遺憾」だと。あれれ。「永久に控えるよう求めているものではない」と説明していたのではなかったっけ。矛盾してないか。
事実の確認と検証、公益性、さらに個人の存在意義と尊厳に敬意を示し、数字や記号でなく本人そのものを伝えるといった観点から、僕はきちんと名前を公表すべきであると考える。その場に存在したことを否定する必然性があるのでなければ。実名公表と取材報道の手法・節度・配慮は、また別の問題だろう。誤った情報やデマや憶測の拡散を防ぐためにも、正確な情報を伝える必要はある。
京アニ放火事件で亡くなった動画担当・石田敦志さんの父親が会見。「エンドロールに息子の名前を見るのが家族一同の楽しみだった。息子のことを多く知ってもらいたい。みんなそれぞれの名前を持っている。35分の1ではない。石田敦志というアニメーターが確かにいたことを忘れないでほしい」──。
◇◇
言論・表現の自由は何よりも守られなければならない市民の権利、最も重要な基本的人権だ。政治家への異議申し立てや意見表明も、応援演説しかも現職大臣に対するヤジも、当然保障されるべきなのは言うまでもない。柴山昌彦文部科学相の言い草は論外で、到底容認できるものではない。
→演説にやじの権利「保障されず」、文科相、埼玉県警取り押さえに(共同)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190827-00000061-kyodonews-pol
8月28日(水曜日) 疑惑政治家の常套句自民党の上野宏史厚生労働政務官(衆院比例南関東)が辞任。外国人労働者の受け入れをめぐる口利き・金銭要求疑惑で。「法令に反する口利きをした事実はない。私が政務官の立場にあることで誤解を招きかねない」などとコメント。法令違反の事実がないのになぜ辞任するんだ。疑惑政治家が辞任する際の常套句だよなあ。支離滅裂。
◇◇
九州地方は記録的な大雨ということだが、横浜でも散発的に土砂降りの雨が。こんな日は自宅に引きこもっていたいのだけど、あいにくどうしても外せない用事があって仕方なく朝から外出する。結構な雨が降っているのに風も強いので、傘が吹き飛ばされそうになる。やれやれ。
8月29日(木曜日) 「これは経費で落ちません!」「これは経費で落ちません!」(NHK総合)が面白い。悩みつつもきっちりと筋を通す経理部員の森若さんを多部未華子が好演。かわいくて魅力的。しかしそれにプラスして予想外の存在感を示しているのが、吹越満の演じる経理部長だ。物分りがよくて人情味もあって実にいい。多部未華子推しで見始めたけど、内容もなかなか奥深くて見毎週楽しみに見ているドラマ。今夏唯一のオススメ。
8月30日(金曜日) 権力と一心同体を体現政府は30日の閣議で、スイス大使に読売新聞グループ本社会長の白石興二郎氏を充てる人事を決めた(時事)。政権と癒着どころか一心同体。そんなジャーナリズムってあるかよ。
読売本社会長で、しかもそれが元職でなく現職なんてあり得ない。さすがは自他共に認める安倍政権の広報・機関紙だけのことはある。まさに政権との一体化を実践し体現している。任命する側もまともじゃないが、受け入れる側も相当どうかしている。権力監視が最大の職務であるはずの報道機関として、自殺行為じゃないか。ジャーナリズムの放棄宣言としか思えない。読売新聞を購読している人たちはよく考えて契約したほうがいい。
8月31日(土曜日) 残暑見舞い今ごろになってようやく残暑見舞いのはがきを出す。一部例外を除いて、大半が頂いた暑中見舞いと残暑見舞いへの返事。さすがに遅すぎると深く反省はしているが、ギリギリ8月中の投函だし、まだもう少し暑さが続くようだし、まあなんとかセーフかな(汗)。