身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2003年3月1日〜3月31日

●校長の一存●取材ルールは守る●遠方取材●「ベスト・オブ・ヒカルの碁」●懇切丁寧●ほぼ決断●ラフな格好●言論と暴力●飽食?●ちまちま●確定申告の帰りに愛車売却を契約●米国は独善的だ●愛車に別れ●IMAGINE●戦争反対!●新作記事の情報●それって侵略じゃん!●買っちゃった!●こってり脂なのにおいしい!●洗練された美しさ●MOを購入●大学説明会●悪文●医療過誤訴訟と鑑定●●●ほか


3月1日(土曜日) 風邪でダウン

 風邪でダウン。インフルエンザではないようだ。膨らんでいた風船の空気がぷしゅ〜っと抜けて、一気にへろへろになった感じ。電話取材しなければならないところがあったのに、昨晩からパスしたまんまだよ。外はずっと大雨。しかもめちゃめちゃ寒い。


3月2日(日曜日) 回復

 すっきり晴天。しかも、ぽかぽか陽気。エアコンを付けなくても十分に耐えられる室温なのがうれしい。風邪は回復。のんびり休みたいけど仕事がたまっている。ゲラのチェックや電話取材など。


3月3日(月曜日) 校長の一存

 どしゃぶりの大雨。とんでもない強風。春一番だそうだ。とゆーわけで家の中から一歩も外出せず、電話取材とアポ取りに専念。

 今どき珍しく、生徒が主体的に卒業式を企画運営している学校があるので、あすの卒業式を見せてもらおうと校長に申し入れたところ、一日考えさせてほしいと言われる。卒業委員の生徒たちは「日の丸・君が代」の押し付けなど、儀式的な式典の押し付けには強く反発していて、校長と真正面から立派に渡り合い、何回も冷静に交渉を重ねているという。そんな生徒たちの言い分や、生徒たちを温かく見守っている教職員の話はすでに取材済みだ。

 これまで校長は、生徒たちに対し「卒業式は県教委の指導に従ってやらなければならない。学校行事をどうするか最終的に決めるのは校長の職責」などと矛盾した説明を繰り返しているのだけど、取材の申し入れにも「生徒や教職員の了解が必要だ。校長の一存では決められない」と、これまた矛盾した返答をするのだった。卒業式を校長の一存で進めようとしているのは校長自身じゃん。それに生徒や教職員が僕の取材を拒むはずないんだけど。混乱が生じていたり混乱が予想されるという状況なら取材制限も仕方ないと思うが、そうでなければ拒否する理由なんてないだろうに。


3月4日(火曜日) 取材ルールは守る

 朝から横浜市内の県立高校の卒業式を取材。きのう校長に式の取材を申し入れたんだけど、今朝になって校長から「議員やOBの出席も受け入れていないので取材も遠慮してほしい」と断られた。議員の出席と報道取材とは次元が違う話だと思うんだけどな。しかも職員会議にはかると言っていたのに、時間がないから管理職の独断で判断したのだという。まあ予想していた展開なので、式場内の写真は手はず通り関係者に撮影してもらう。で、僕は会場には入らなかったのかというと、これがちゃっかり入っちゃったんだな。卒業生の保護者の方が「私の付き添いとしてご一緒にどうぞ」と勧めてくださったので、卒業生の関係者という立場で入場したのだった。取材じゃないよ。あくまでも関係者の一人ってことで出席したんだからね。正式に取材申し入れして断られた結果に配慮して、僕は一枚も写真撮影をしないで、関係者に撮影してもらったものを提供していただく形を取った。取材のルールはきっちり守っている。

 それにしても、自分の目と耳で確かめた「事実」はやっぱり一番重い。「日の丸・君が代」はどんなふうに扱われたか、生徒たちは卒業式をどのように切り盛りしたか、そこでみんなに問いかけられたものは何だったのか…。しっかりと見届けさせてもらった。詳しいことは記事に書くのでここでは触れないけど、なかなか感慨深く感動的な卒業式だったということだけは報告しておきたい。そして見る人が見ればたぶん一目瞭然だったと思うんだけど、形の上では校長の方針に沿った式典でありながら、校長と教頭は壇上でさらしものみたいになっていた、ということも付け加えておく。

 体育館は底冷えのする寒さ。だがしか〜し。外は冷たい強風が吹き荒れていてもっと寒い。きょうの横浜はほとんど真冬と言っていい気温だった。


3月5日(水曜日) 遠方取材

 広島や大阪など、遠方に確認取材の電話をかけまくる。日程や費用対効果を総合的に勘案して、電話取材で済ませる場合はよくあるけど、それが遠距離となるとなおさらだ。そうそう簡単に出かけるわけにはいかないから、電話に頼ることが多くなる。今回は確認だけできればよかったので、電話で十分に目的は達成できた。


3月6日(木曜日) 「ベスト・オブ・ヒカルの碁」

 一昨日に買った「ベスト・オブ・ヒカルの碁」(ヒカルの碁/主題歌全集)のCDを繰り返し聴いているが、なかなかいい曲が揃っている。だけど、これまでに番組で放送されたオープニングとエンディング全8曲+ボーナストラック1曲で、税込み3059円というのはちょっと高いよなあ。KidsAlive、dream、観月ありさ、といった多彩なアーティストがずらっと並んでいるから、割高になっているのかもしれないけど。


3月7日(金曜日) 懇切丁寧

 横浜のソフ◯ップのMacコーナーで、最新OSを搭載した機種をいろいろと物色する。ブック(ノートパソコン)がいいのか、それともデスクトップがいいのか…。そもそもこれまで作成した文書や受信したメールは、最新バージョンでも読み込めるのか…。最新ソフトのインストールは…。疑問は山積みだよなあと思って眺めていたら、売り場にMac専門の担当者がいて、懇切丁寧に約1時間にわたって解説してくれた。知識も豊富で分かりやすい。納得できる説明を聞いて、やっぱり新しい機種に買い換えようかなあと考えつつある。その後、ヨドバ◯カメラのMacコーナーで同じような質問を担当者にしてみたら、曖昧かつ全然いい加減な答えしか返ってこないのでがっくり。いつもはヨド◯シカメラで買い物をしているんだけど、Macの新機種を購入する場合は、丁寧に分かりやすく説明してくれたソ◯マップで買おうと固く決意した。

 4日付の「身辺雑記」で書いた横浜市内の県立高校へ。卒業式をめぐる生徒とのやり取りについて校長の考えを聞く。ざっくばらんに率直に話をしてくれる。教育行政や学校に対する校長の考え方には賛成できないが、少なくとも生徒たちと話し合って、説得によって解決しようとする姿勢があるのは分かった。


3月8日(土曜日) ほぼ決断

 Macに詳しい友達に、新機種選定について電話でいろいろと相談する。僕と同じくPerformaをずっと使っていて、最高級の新機種を最近購入したヘビーユーザーだが、パソコンやインターネットに関する知識は、僕なんかとは比較にならないくらい豊富だ。で、きのうのソフ◯ップのMac担当者と同じように、とっても分かりやすく機種選定のポイントや課題を説明してくれるのを聞いて、僕の決意はしっかり固まった。購入予定機種はeMacのコンボドライブモデル。デザインも機能も使いやすさも価格も申し分ない。メモリは増設した方がいいと助言される。最新バージョンのメールソフトとプリンターを買っても16〜17万円か。うんうん、これくらいなら何とかなるだろう。よし、今月末までにゲットするぞ。Mさん、長時間のレクチャーありがとうね!


3月10日(月曜日) ラフな格好

 先月から今月にかけて、ネクタイにスーツで取材に出かけることが何回かあった。いつもはジーンズとかチノパンに、上はセーターやジャケットといった服装で出かけるから、もう疲れた疲れた。たまにはスーツを着るのも気持ちがシャキッとしていいけど、ネクタイを締めるとなんだか疲れちゃうんだよなあ。やっぱりジーンズにジャケットみたいな感じが、一番気楽で落ち着く。

 新聞社を辞めてフリーランスになってから、そんなラフな格好がますます増えた気がする。実は新聞記者時代からジーンズは大好きで、支局や地方の記者クラブでは、ノーネクタイで取材することが多かった。ジーンズは動きやすいし汚れても気にならない。事件事故の現場や子どもや主婦相手の取材では、むしろスーツなんか着ていない方が何かと都合がよかったりするのだ。何といっても肩がこらなくて楽ちんというのが、ジーンズを愛用する最大の理由と言っていい。もっとも、頭の固い先輩記者には「記者クラブにジーンズなんか履いてくるな」と文句を言われた。別にいいじゃん、汚くなければさあ。県庁や中央官庁ではTPOをわきまえて、きちんとネクタイを締めていたけどね。


3月11日(火曜日) 言論と暴力

 きょうの午前0時で、一連の「朝日新聞襲撃事件」のすべてが時効となった。中でも阪神支局で2人の記者が殺傷された事件は最も卑劣なテロだったが、そちらは昨年すでに時効が成立している。2年前の憲法記念の日の「身辺雑記」でも書いたと思うが、新聞記者になって2年目の時に起きた阪神支局襲撃事件には、ひとごととは思えないショックを感じた。「反日偏向マスコミ」を問答無用で処刑すると言うのだから。暴力や脅迫は怖い。「言論の自由」を守り抜こうとする覚悟と信念があっても、たじろぎ、ひるみ、自己規制してしまうことがないとは言えないだろう。2年前にもそんなことを書いた。

 朝日新聞は、きょうの社説や特集記事で「暴力には屈しない」と高らかに宣言している。それはもちろんいいのだけど、理不尽な暴力をはね返すために「私たちは事件後も変わらぬ態度で取材し、報道を続けてきた」というのは本当なんだろうか。赤報隊の理不尽な暴力は本当に「何の効果もなかった」のか。朝日の社説は建て前としては立派だが、あまりにも現実との乖離がありすぎる。

 これまた2年前に「身辺雑記」で同じことを書いたのだが、阪神支局襲撃事件から、朝日新聞は確実にたじろぎ、ひるみ、そして自己規制して腰くだけになったように思う。総論では「言論の自由を守る」とか「戦争はよくない」といった論陣を張っているものの、個々の報道では、無難で当たりさわりのない紙面を展開しているようにしか見えない。特に右翼や保守的な考えを持つ陣営への批判や報道に対して、かなりの委縮や遠慮をしているように思えてならないのだ。もちろんこれは朝日だけでなく、ほかのメディアについても同じことが言えるのだけど。暴力や脅迫は怖い。でもそれでは、みんなが同じ方向に走り出した戦前の繰り返しになってしまう。自戒を込めて、そんなことではいけないと思う。


3月12〜13日(水〜木曜日) 原稿執筆

 原稿執筆。無事に書き上げる。なかなか書き始められなくて、結局は締め切りぎりぎりになってしまった。そんなに長くない原稿なのに(と言っても15字×240行くらいある)。限られた短い行数のところに、盛りだくさんのエピソードを盛り込もうとして、逆に手間取ったのかもしれない。結果的にはうまくまとめられたからよかったんだけど。新聞連載の記事が1回80行と考えると、今回の原稿は3回連載分に相当する。いつも80行のひとかたまりを書くのに、だいたい2〜3時間くらいかかるんだよなあ。だから今回の原稿も実質8〜9時間を費やしてしまった。集中しないでぐずぐずやってるから、それ以上の無駄な時間が流れていくのだった。集中してやればもっとスピードアップできるはずだ。


3月14日(金曜日) 計算

 懸案原稿の一つが片付いて、ちょっとだけ一息って感じ。だがしか〜し。確定申告の書類を作らなければならない。そのために電卓をたたきまくって、面倒な計算をたくさんやらなければ。来週月曜日が最終期限なのだ…(汗)。


3月15日(土曜日) 飽食?

 中学時代の友達十数人が集まって、中目黒の居酒屋で飲み会。みんな飲み食いよりも話の方が盛り上がって、山のように出された料理を相当残してしまった。刺身の船盛りにすき焼きにと、せっかく幹事がたくさん注文してくれたというのになんてもったいない。この不況のご時勢にかなり罰当たりだよな。2次会は恵比寿の創作料理の店へ。都下や都外在住の遠方組は一杯だけ飲んで失礼する。そのまま居ると終電がなくなって、オールナイトになるのは目に見えているからだ。歩いて帰れるところに住んでいる人はいいよなあ。午前零時半帰宅。

【業務連絡】M君とK君、このサイトには無事にアクセスできましたか。アクセスできたら報告メールでもくださいね(笑)。


3月16日(日曜日) ちまちま

 電卓を叩いてちまちまと計算したり、源泉徴収票や公共料金などの領収書をまとめたりして、ひたすら確定申告の書類作成に励む。あー、それにしても本当に面倒くさい。すべてを片付けるのに、どうしても一日仕事になってしまう。


3月17日(月曜日) 確定申告の帰りに愛車売却を契約

 提出期限ぎりぎり滑り込みセーフで、税務署に確定申告の書類を無事に出し終える。自宅できちんと計算して行ったから、30分ほどで手続きはすべて終了した。立派な「真の愛国者」として一日も早く、たくさん税金を納められるようになりたいものだよ(笑)。愛国者と言えば当然、イラク攻撃とコイズミとブッシュについて語らなければならないのだが(おいおい)、それはまたあした。

 税務署からの帰り道、いくつか中古車センターに立ち寄って愛車の査定をしてもらう。思っていた金額よりもかなり低いのでショック。「売却するかどうか迷っている」というのを売りにして、いろいろ交渉してみたら、二軒目の店で何とか妥協できる金額が提示された。いや実のところ本当に揺れている部分もあるのだが、週に一回くらいしか車に乗らないにしては、維持費がかかりすぎるというのも重大な問題であって…。しかしeMacが3台買えるだけの額に到達したので、えいやっと決断して契約書にサインした。実際に手放すのはあさってだ。うーん、でもやっぱり寂しいよなあ。


3月18日(火曜日) 米国は独善的だ

 とうとうアメリカはやっちゃったねえ、イラクへの「最後通告」を。どんな戦争でも大義名分と言うか「錦の御旗」ってものが一応あるもんだけど、もう何が何でも戦争したいって意図がみえみえなんだよなあ。だって国連の安保理決議が無理だと分かると、そんなものはどうでもよいとばかりに、独自の理屈付けで一方的に「武力攻撃できる」ことにしちゃうんだもん。必要ないのだったらさ、最初から安保理決議の提案なんかしなきゃよかったじゃん。どうしてもっと話し合いで解決しようとしないんだ。要するにとにかく「最初に戦争ありき」だったんだよね。でもこれじゃあ、路上で通行人に無理やり因縁をつけて、カツアゲしてる「ならず者」とほとんど同じに見えちまうよ。独善的でご都合主義という点では、見事なまでに一貫してるのかもしれないけどね。

 でもって、ニッポンのコイズミ首相は一貫して、アメリカのイラク武力攻撃を支持してる。さすがは「アメリカの忠犬ハチ公」だ。別名「アメリカのポチ」とも言われてるらしいけど。もう最初から「アメリカ追随ありき」なんだもんね。イラクへの武力攻撃に対して世論が圧倒的反対であっても、そんなものは相手にする必要がないそうだ。世論を相手にするのはあくまでも自分に都合のいい時だけ。でもさあ、都合のいい時だけ世論(有権者)を相手にされても困るんだよ。あんたは政治家なんだから、われわれフツーの市民が「都合のいい時」だけ神様や占いを信じるようなものとは、意味や重みがまるっきり違うはずだ。きっちり国民の声(世論)を外交にも反映しろよな。そもそも平和主義と国連重視に基づく国際強調路線は、日本外交の基本中の基本じゃなかったんかい。


3月19日(水曜日) 愛車に別れ

 ちょうど5年間乗ってきた愛車を、中古車業者に引き渡した。これで正式売却ということになる。ワインレッドのスズキ・ジムニーワイドは四輪駆動の普通車で、乗り心地も居住空間も快適だった。そんなに遠出したり乗り回したりしたわけではないので、走行距離は1万5千キロと非常に少ないのだが、それなりに愛着があるわけだから一抹の寂しさは隠せない。車の売却に必要な住民票や印鑑登録証明書の交付のために出向いた区役所で、駐車場管理者のおじさんに愛車の前で記念写真を撮ってもらった(涙)。

 しかし今後は、自動車税、車検代、自賠責保険料、任意保険料、月々支払う駐車場代、ガソリン代などなど、車を維持するための負担からは一切解放されるわけだ。中でも税金と車検代と保険料は、ほぼ同時にかかってくるからかなりの重圧だったんだよな。それがなくなるというのは心底ほっとする。


3月20日(木曜日) IMAGINE

Imagine there's no heaven ♪想像してみなよ、天国なんてないって

It's easy if you try ♪簡単なことじゃないか

No hell below us ♪僕らの足元に地獄はない

Above us only sky ♪僕らの頭の上には空があるだけさ

Imagine all the people ♪想像してみなよ、すべての人が

Living for today... ♪今日を生きてるんだって…

 

Imagine there's no countries ♪想像してみなよ、国境なんてないって

It isn't hard to do ♪決して難しいことじゃないさ

Nothing to kill or die for ♪殺したり死んだりすることはないし

And no religion too ♪宗教もない

Imagine all the people ♪想像してみなよ、すべての人が

living life in peace... ♪平和に暮らしているんだって…

 

You may say I'm a dreamer ♪夢を見てるって君は言うかもしれない

But I'm not the only one ♪だけど、僕は一人じゃない

I hope someday you'll join us ♪いつか、君も手をつないだら

And the world will be as one ♪世界は一つになれるんだ

 

Imgine no possessions ♪想像してみなよ、支配なんてないって

I wonder if you can ♪君にはできるかな

No need for greed or hunger ♪欲望とか飢えの必要はない

A brotherhood of man ♪人はみんなきょうだいなんだ

Imagine all the people ♪想像してみなよ、すべての人が

Sharing all the world... ♪世界を分け合っているって…

 

You may say I'm a dreamer ♪夢を見てるって君は言うかもしれない

But I'm not the only one ♪だけど、僕は一人じゃない

I hope someday you'll join us ♪いつか、君も手をつないだら

And the world will be as one ♪世界は一つになれるんだ

(IMAGINE/John Lennon/訳:大岡みなみ)


3月21日(金曜日) 戦争反対!

 「サードインパクト」「セカンドインパクト」の共通ページとして、「戦争(武力による問題解決)の即時中止を!」のページを新しく設けて、両サイトのフロントページ(表紙)からリンクしました。当ホームページの基本理念と信念の表明として掲出します。


3月22日(土曜日) 新作記事の情報

 そう言えば、雑誌などに書いた新作のルポルタージュ記事などの情報を、このサイトではほとんど紹介してないよなあ。新刊単行本のお知らせは詳細にアップしてるのに。せっかくホームページを開いていながら、宣伝しないのはもったいないよね。僕の記事を楽しみに読んでくれる皆さんも少なからずいるし。

 法学セミナー増刊「Causa/カウサ」3月号には、最高裁の滝井繁男判事のインタビュー記事と、町田顕・最高裁長官の徹底研究記事の2本が掲載されています。弁護士から最高裁判事になった滝井さんは、とにかく膨大な裁判記録の山と格闘する毎日に悲鳴を上げるばかりという裁判官生活の実態を、ざっくばらんに語ってくれています。町田長官の記事では、「憲法と人権を守る最後の砦」であるはずの司法トップの足跡とスタンスを検証取材しました。

 来週金曜日に発売の「週刊金曜日」3月28日号には、「日の丸・君が代はどうなった/国旗・国歌法から4年目の学校現場」と題するルポが掲載されます。思想・信条・内心の自由を侵して、「日の丸・君が代」の強制が際限なくエスカレートしていく学校現場の実態を描いたルポです。というわけで、最新の雑誌掲載記事をいくつか紹介しました。大きな書店の店頭には並んでいますので、よかったら読んでみてください。


3月23日(日曜日) それって侵略じゃん!

 アメリカによるイラクへの一方的な大規模空爆って、どこからどう見ても「侵略」以外の何ものでもないんじゃないか…。テレビ映像を眺めているとそんなふうにしか思えない。もともと国連安保理決議もないし、世界の圧倒的多数の反対を押し切って始めたわけだから、大義も正当性も説得力もないのだけど、よその国の政権打倒を叫んで他国民の「解放」を掲げるなんて、そもそもそれって「内政干渉」と言うのではないんかい。圧倒的な力の差をもって一方的な「正義」を掲げ、他国の領土を侵攻し制圧しようとするアメリカこそ、世界最大の「脅威」にほかならないよ。

 そんなブッシュ政権を支持するコイズミ政権だけど、仮に北朝鮮への備えが必要で日米同盟が大事だとして、だからと言ってアメリカが何をやっても容認するということにはならないだろう。コイズミ首相の論理はいつも支離滅裂だ。ブッシュのイラク攻撃と日本政府の姿勢を支持する人たちは、アメリカによる侵略と殺戮に日本が加担しているという事実と結果に対して、それなりの責任と覚悟を感じたうえで、それでも「支持する」って答えているのだろうか。ブッシュを支持したコイズミ首相を認めるというのは、つまり侵略行為と大量殺戮を認めるのと同じなんだからね。


3月24日(月曜日) 買っちゃった!

 とうとう買っちゃいましたっ、eMac!(^^)v 白いボディーにブルーのディスプレイ。MacOS-XとOS9を搭載。128MBあるメモリに512MBを増設して、最新機種のプリンターも一緒に買って、税込みで合計16万3879円。このほかにMOも買わなければならないから、何だかんだ言って全部で18万円くらいになるけど、まあ仕事で使うんだからいっか。あ、でも、ADSL(ブロードバンド)回線を申し込んだら、さらに出費がかさむな…。しかし顔はずーっとほころびっぱなしなのだった。プリンターだけお持ち帰りで、Mac本体はあさって配達だ。わくわく。

 あと、オリビア・ニュートン・ジョンのベスト盤も、ついつい懐かしくて買ってしまった。なんでも25年ぶりの単独コンサートで来するのだそうだ。ローリング・ストーンズといい、チューリップといい、最近はそういうナツメロ復活が流行ってるのか。


3月25日(火曜日) こってり脂なのにおいしい!

 前にこの「身辺雑記」でも書いたと思うけど、横浜のトン骨ラーメンってやたらと油ぎとぎとで、味も大ざっぱだし下品だし、どこがうまいのかちっとも分からないというのが持論だったが、そうでない店を上大岡で発見してしまった。確かにこってり脂がスープにたくさん浮かんでいるのだが、それがちっともしつこくなくて、強烈なスープの風味とこくを引き立てているのだ。魚介類をベースにした独特の醤油の香りが漂うそのスープは、最初はちょっとくせがあるんだけれども、なぜか食べていると病みつきになってしまう。正直その味が忘れられず何回も足を運んでいる。

 しかも肉厚のチャーシューはジューシーで、太麺にぴったり合っていてすごくおいしい。でもって、海苔とタマゴとホウレンソウとメンマがたっぷり入っていて、それぞれが見事に調和している様は文句なしの一品だ。ちなみにトン骨でないあっさりスープバージョンというのもメニューにあったので、試しに食べてみたら気が抜けたような味だった。スープにたくさん浮かんぶこってり脂が、なぜか独特の風味を生んでいるのだった。やっぱりこの店のトン骨ラーメンはただ者ではない。ほかの横浜の「油ぎとぎと系ラーメン」とは根本的に違う。こんなにはまったのは久しぶりだ。


3月26日(水曜日) 洗練された美しさ

 ようやく自宅に届きましたっ! eMac! エアシートで厳重に梱包された姿はまるっきり「箱入り娘」そのもの。で、箱から出してみると店頭での印象以上の大きさ。にもかかわらず優雅で華麗な姿には改めて感動する。Performaと比べて、eMacの17インチのディスプレイ(モニター画面)は驚くほど広い。パソコンラックにデンと鎮座させて、キーボードやプリンターのコードを取り付けて…と、ここまでは順調だったのだが、インターネット接続の設定のところで、予想通りひっかかってしまった。何回やってもつながらないし、なんだかよく分からん。頼りになるのはプロバイダーだけだ。親切ていねいな指導と助言のおかげで、1時間ほどかけて無事に接続に成功する。あー、ほんとに頼りになるなあ。やっぱりこのプロバイダーとの契約を続けよう。

 USB対応のMOを購入していないので、Performaの時に蓄積したデータやソフトの引っ越しはまだ全然の状態だ。メールアドレスや各種サイトのブックマークも一切不明。とりあえずeMac備え付けのIE(インターネット・エクスプローラー)でサイトを閲覧して、付属のメールソフトを使ってメールの受信をしてみる。一気にバージョンアップしたこともあって、使い勝手が分からずに四苦八苦するが、少しずつ基本操作に慣れていくしかないよなあ。でもねでもね、アイコンも画面もすごくきれいで洗練されているんだよお。クリックするたびにウインドウが流れるように動いたり吸い込まれたりするのは、もう感動的としか言いようがない。思わず見とれてしまう美しさなのだった。全体像をしっかり把握して、便利な機能の数々を早く使いこなさなければ。

 テレビ東京系のアニメ「ヒカルの碁」が最終回を迎え、1年半にわたる放送を終えた。原作コミックスで展開は分かっているが、ヒカルが夢の中に出てきた佐為と会話するシーンは、やはり何度見ても泣けてくる。音楽も臨場感を盛り上げ、画面もきれいな作りで、原作を十二分に生かしていたと思う。原作はその後もまだ続いているから、またしばらくしたら続編が放送されるかもしれない。


3月27日(木曜日) MOを購入

 USB対応のMOドライバ(640MB)を購入。仕事から帰って来てから、ドライバソフトをインストール。MacOS9とOSXでは機能や仕組みが違うらしいんだけど、足りない頭を抱えながら操作や設定をあれこれいじって試しているうちに、2つのOSを同時に使いこなす方法が少しずつ分かってきた。新旧のOSバージョンが搭載されている意味と利点が、身をもって理解できたんじゃないかなと思う。そんなわけで、とりあえずホームページのデータは復活。ソフトもそのまま使えることが判明。これでようやく更新作業ができる。とにかく早く使いこなせるようにならないと、本業の原稿執筆やデータ整理ができなくて困っちゃうんだよな。


3月28日(金曜日) 雑用

 前夜遅くまでパソコンを触っていたので、昼までゆっくり寝ようと思って爆睡していたのだが、ほぼ1時間おきに電話で起こされてしまい、すっかり調子が狂ってしまう。寝不足状態でどうにも頭がすっきりしない。たまっていた雑用を次々に片付けるだけで、無意味に一日が終わっちゃったよ。

 ほかにも、やらなければならない仕事が山のようにある。ユードラのメールデータと、ネットスケープのサイトデータと、クラリスワークスで作成した原稿データ。この3つの情報を、一日も早く新しいパソコンに移さなければならない。あー、面倒臭い。


3月29日(土曜日) 大学説明会

 4月から授業を担当することになっている某大学へ。新任非常勤講師を対象にした説明会に出席する。と言っても僕の場合、前期は5月に特設講座を担当するだけで、本格的な授業は後期から始まるんだけど…。授業時間や教室、休講する場合の補講措置、試験、採点など、出講に関する細かな取り決めについて教務から説明を受ける。説明会には30人ほどが集まっていた。たぶん他大学でも教えている研究者なのだろうと思う。皆さんこういう説明会には慣れているみたいだが、でも非常勤講師だけで食べていくのは大変なんだろうな。授業1コマ当たりの手当てなんて驚くほど安いのだから。僕も組織外ジャーナリストとして経済的には厳しいわけで、ほかの人の心配なんてできる身分ではないか(汗)。

 大学図書館の利用者証をもらった。大学院生と同等以上の待遇で貸し出しが許可され、自由に図書館内の資料を使えるのはありがたい。連係している他大学や国立国会図書館などの利用についても、大学の研究者ということで優遇されるそうだ。やっぱりそれくらいのメリットはないと困るよなあ。


3月30日(日曜日) 悪文

 医療過誤訴訟と司法改革をテーマにした原稿を書くために、十件以上の論文や報告書、資料などを読む。内容が難しいというのもあるけど、とにかく分かりにくい文章が多くて閉口する。句読点の打ち方はおかしいし、一つの段落がやたらに長いし、もちろん文章そのものも恐ろしく長い。だから読んでいてものすごく疲れる。法曹関係者も大学教授も医者も悪文家ぞろいだ。そんな中では弁護士の文章が、まだ比較的分かりやすいと言えるかもしれないな。


3月31日(月曜日) 医療過誤訴訟と鑑定

 医療過誤訴訟と鑑定の問題について、産婦人科医会の医師に話を聞く。ほかの診療科と比べて、産婦人科では医療過誤訴訟が多い。その理由を「元気だった母親や元気に生まれるはずの乳児が、病気でもないのに突然亡くなってしまうという出産の特殊性にある」と医師は力説する。もともと出産には高いリスクがあるという。それなのに医療過誤だとして訴訟が増えているのは、報道の仕方にも問題があるのではないか、と医師は不満を漏らした。医師としての気持ちは分かるし、確かに不測の事態や危険性を伴う医療分野であることも理解できる。うーん、でもそれだけではない問題が医療の現場に隠れているからこそ、訴訟になってしまう側面もあるんじゃないのかなあ。それとも産婦人科とほかの診療科では、また事情が異なるのだろうか。少なくとも患者側の権利意識というものを、医療側がもっと肯定的にとらえなければ、医療過誤訴訟の前進にはつながらないんじゃないか。そうでないと、公正な鑑定や事実究明を進めるのはかなり難しいと思う。…とゆーわけで、今週はこんな取材がめじろ押しだ。とても難しいです。


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