身辺雑記 

by totoropen (OOKA Minami)


2006年11月1日〜11月30日

●取材姿勢●教育ルポの単行本●単行本タイトル確定●ご冗談ばっかり●「あとがき」脱稿●NHKに命令放送●世論誘導●教基法改正案が衆院委で可決●教基法改正案が衆院通過●著者校正●「ゴールド免許証」復活●粗大ごみ●退屈の極み「ゲド戦記」●目次など調整●映画「天使の卵」●わずかでも学んでくれたら●侮り難し田町●●●ほか


11月1日(水曜日) 取材姿勢

 週刊P誌の取材を受ける。教育委員会のあり方や問題点などについて、横浜市内の喫茶店で1時間ほど話をした。高校の必修科目の履修不足、全国で相次ぐいじめ、教員や校長の自殺など、教育問題が大きくクローズアップされている中で、教育委員会の存在意義について問題提起したいのだという。記事の扱い自体はそれほど大きいわけでもなく、そのうち僕の発言などは載るか載らないかだろうけど、電話取材で済まさずにわざわざ横浜まで話を聞きに来る担当記者の熱心さに感心した。時間や効率との関係で電話で取材せざるを得ないことは当然あるわけだが、できるだけ直接会って話を聞こうとする姿勢は大切だ。会って話をすることで、電話では得られないものを得ることは少なくない。「多様な分野の取材をすると関心の幅が広がって勉強になる」という記者の言葉に、改めて僕自身も初心に立ち返らされる思いがした。いい刺激になった。


11月6日(月曜日) 教育ルポの単行本

 やっと、教育ルポの単行本の原稿を出し終えた。これまでに書いた原稿に加筆修正。それから、単行本全体のトーンや趣旨を読者に示す上で、とても重要なページである「はじめに」を書く。何回もああでもないこうでもないと書き直して、ようやくなんとかまとめた代物だ。これから「あとがき」に取りかかる。単行本の締めくくりの言葉というか、結論部分となるので、これもかなり重要なページである。てゆーか、さっさと書き上げろよってか(汗)。


11月7日(火曜日) 単行本タイトル確定

 教育ルポの単行本のタイトルが、紆余曲折を経てようやく固まった。「教育の自由はどこへ/ルポ・『管理と統制』進む学校現場」で確定する。分かりやすくて短いフレーズで、著者の思いを的確に伝えて表現するというのは、なかなか難しい。


11月8日(水曜日) ご冗談ばっかり

 午後から授業。「記者クラブ」の本来あるべき姿と問題点について説明する。記者クラブのことはこれまでの授業でも断片的には説明してきたが、今回はたっぷり時間をかけて、背景まで整理して話をした。しかし過去の授業の出席カードを出しているにもかかわらず、「きょうは初めて記者クラブについて知りました」と書いている学生が何人かいたのには唖然とした。「うっそ〜ん、ご冗談ばっかり」と言うしかないではないか(苦笑)。授業が終わるころに出席カードだけ出しに来ていたんだね。あるいは授業中ずっと寝ていたとか。まあ、試験の時にしっかり論文を書いて下さいとしか言えないよなあ。

 前回、課題を出しておいたレポートを集める。山積みになったレポートの束を前にして、採点の大変さを想像するとため息をつく。ほかの講師の先生や事務の人からも「大変ですね」と同情されたけど、人数が多いから本当に大変なんです。…と言いつつ、2週間後にはもう一つ別のレポートを提出させるんだけど(汗)。

 今度は週刊G誌から電話取材を受けた。この間の週刊P誌と同じく、やはり内容は、教育委員会のあり方や問題点について。20分ほど質問に応じて電話でコメントを述べる。いろんな意味で教育問題が大きなテーマになっているからなあ。というか、自分の方の仕事もしっかりやらないと。


11月9日(木曜日) 「あとがき」脱稿

 教育ルポの単行本の「あとがき」を書き終えた。これで、原稿部分はすべて出したことになる。ああ疲れた。締め切りを大幅に過ぎてしまったのは、怠け者の著者の責任が大きいという事実は自覚している。編集者にはかなり迷惑をかけたよな。印刷所も書店も年末進行だそうだけど、ギリギリでなんとかなるのかな。


11月10日(金曜日) NHKに命令放送

 菅総務相はきょう午前、NHKの橋本会長を総務省に呼んで、短波ラジオ放送で北朝鮮の拉致問題を重点的に放送するように命令した(10月14日付「身辺雑記」に関連記事)。橋本会長は「放送の自由・編集権を堅持して放送していく」と応じたというが、NHKが独立した報道機関としてどこまで本気で、このような政治介入に毅然とした姿勢で対峙(たいじ)するつもりなのか疑わしく思う。なぜならば、NHKが正午のニュースでこの「命令放送」を伝えたのは、番組が始まって10分以上も経っていたからだ。午後7時のニュースでは16分以上過ぎてからの放送だった。

 ことは報道の自由と、報道機関としての独立の根幹に関わる話である。しかも公共放送であるNHK自身にとって、まさに正念場となる大問題ではないか。それなのに、まるで他人事のように政党の反応や日本新聞教会の談話を流すだけで、自分たちがどう考えているのかについては、NHK会長が記者団の質問に答える形で伝えるだけだった。ニュース枠のトップ項目でたっぷり時間を割いて放送し、例えば「法律に基づいた命令であることは認めますが、このような命令は憲法違反であり容認し難いと考えています」といった自分たちの見解を、堂々と視聴者に訴えていいのではないか。いや、むしろまともな報道機関ならそうすべきだった。そんなカッコいい放送をしていたら、これまでの汚名返上どころかNHKの株は大いに上がって、たぶん国際的にも最大級の評価を得られただろうに。もったいないね。

 それとも実は、政府に言われた通りに従うことを、NHKはなんとも思っていないのが本音なのだろうか。それならもうどうしようもないわけで、「NHKは公共放送ではなくやっぱり政府の宣伝機関だったんだ」と認識するだけだが、だったら、NHK会長は「放送の自由・編集権を堅持して放送していく」などと、アリバイ的なコメントはしなくてもよろしい。本気で戦うつもりもないのに、そういうポーズだけとるのは、視聴者に対する二重の裏切り行為になるからだ。放送を命令した菅総務相はもちろん論外だが、それに対するNHKの姿勢はさらに論外だということになる。


11月11日(土曜日) 世論誘導

 青森県八戸市で開かれた政府主催の教育改革タウンミーティング(国民との直接対話)で、内閣府による「やらせ質問」が発覚した問題は、岐阜県や愛媛県など各地で同様の「やらせ」があった事実が判明するとともに、文部科学省が積極的に関与していたことが明らかになった。教育基本法改正に賛成する意見を文科省があらかじめ作成し、依頼された通りの内容の発言を関係者がしていたのだ。「国民の理解を求める」「国民の声を聞く」などと言いながら、まさに「世論誘導」「世論操作」そのものではないか。有権者を馬鹿にするにもほどがある。

 審議会や公聴会も似たようなものだ。結論は最初から決められていて、「国民や識者の意見を聞きました」というアリバイ作りのための場となっている。お膳立てされた意見が並べられて、おまけのように少数意見の発言者が何人か用意されている。しかしシナリオも結論も既に出来ているのだから、いくら一生懸命にいろいろな意見を言ってみても空しいだけである。今回の「やらせ」はこれにさらに輪をかけたデタラメぶりで、いつもは露見しないはずの仕込みがばれてしまったのだが、自分たちの都合のいい方向に世論を向けるために、文部科学省が演出した茶番劇にほかならない。

 にもかかわらず、安倍首相は「教育基本法改正とタウンミーティングの問題は関係ない」などと開き直っている。関係ないなんて理屈は通用しない。「国民の声を聞く」どころか「世論誘導」しようとしていたのだから、教育基本法改正の議論は振り出しに戻すべきだ。まともに議論をするのなら、それが筋というものだろう。


11月15日(水曜日) 教基法改正案が衆院委で可決

 教育基本法改正案が衆院特別委員会で与党単独で採決され、賛成多数で可決された。あまりにも拙速で一方的な裁決。しかしテレビには北海道の津波情報、松坂大輔投手のレッドソックス落札といったニュースがあふれ返っていて、教育基本法改正案の採決はすっかり霞んでしまった感じだ。民主主義の根幹にかかわる重要な話なんだけどなあ。津波情報はもちろん大切だが、もう少し伝え方は工夫できるだろうに。要は制作サイドの問題意識の低さが大きい。

 午後から授業。きょうのテーマは「新聞社を去る記者たち」。なぜ多くの若手記者が会社を辞めていくのか、その理由を検討しながらメディアの病巣と「あるべき姿」を考えるのが目的だ。それと同時に、上司の言いなりになって命令に従うだけでなく、「自分なりの判断基準やモノサシを持って行動する」ことの大切さにも言及する。これはどんな職場や組織にいても違いはない。それぞれの「生き方」や「働き方」の問題である。いつものことながら、およそ1割の学生は話を聴いていないか、そもそも理解する気がないといった感じだが、多くの学生は自分自身の問題としてとらえ、共感しながら考えてくれたようだった。参考資料として配った「ルポ・教育の曲がり角/ある少女の転校」の記事も反響が大きかった。


11月16日(木曜日) 教基法改正案が衆院通過

 安倍政権が最重要法案としている教育基本法改正案が、衆院本会議で野党4党が欠席したまま、与党などの賛成多数で可決された。それにしても、「時間がくれば区切りをつけて多数決で決めるのが議会制民主主義の基本だ」(官房長官)とは笑わせる。「国民の理解を得るために国民の声を聞く」はずのタウンミーティングで、自作自演の詐欺行為としか言いようのない「やらせ質問」を繰り返しながら、よくもまあ恥ずかし気もなく「民主主義」などという言葉を持ち出してくるものだなと呆れ果てる。

 いじめ問題、学校ぐるみのいじめの隠蔽、相次ぐ生徒や校長の自殺、必修科目の履修不足、タウンミーティングのやらせ質問など、議論すべき問題は山のようにある。しかし議論はまだ始まったばかりだ。にもかかわらず「議論は十分に尽くした」「時間がきたから強行裁決」とは、民主主義のあり方として到底納得できるものではない。どうしたら「議論を尽くした」などと言えるのだろうか。政府与党が考える「教育再生」「民主主義」の本質が、分かりやすく浮かび上がってきた。なんとも情けない「反面教師」だ。


11月18日(土曜日) 著者校正

 単行本のゲラのチェックをすべて終える。著者校正の赤字を入れて出版社に返送。このあとは、どんな作業が残っているんだ?


11月19日(日曜日) 照明器具

 台所の蛍光灯を交換しようとしたら、照明器具のカバーを落として壊してしまったので新品に買い替えた。天井に据え付けてある旧式の照明器具にシロウトが手を出すと危険なので、配達してもらった専門業者に取り外しと設置もお願いする。器具の代金と工事費用で計約1万円。痛い出費だなあ。でも新型の照明になって部屋が明るくなったから、まあいっか。


11月21日(火曜日) 「ゴールド免許証」復活

 横浜・二俣川の運転免許試験場で免許証更新。受け付け終了間際の時間に行ったので人はまばらで、手続きを待たされることはほとんどなく、検査や講習を含めて1時間足らずで新しい免許証を受け取った。これでやっと違反ゼロのゴールド免許証(優良運転者)が復活である。まあ、最近はほとんど車を運転していなかったから、違反ゼロなのは当たり前なんだけどね。

 それにしても、講習では当然のことながら、飲酒運転の危険性を厳しく指摘する講義があるだろうと思っていたのだが、最後まで飲酒の「い」の字も出てこなかった。優良運転者を対象にした講義だからなのか。一般や違反者には飲酒運転についても触れているのだろうか。そうだとしても、3年〜5年にわずか1回の数少ない貴重な機会なんだから、運転免許証を取得・更新するすべての人に、飲酒運転は犯罪(殺人行為)であることを知らしめるべきだと思うんだけどなあ。警察の問題意識のなさを感じざるを得ない。

 粗大ごみ 粗大ごみを初めて出した。でっかいごみって出したことなかったんだよなあ。回収してもらったのは、不要になった照明器具。横浜市資源循環局の受付センターに電話して、収集日時と場所の指定を受けて、近くのコンビニで処理手数料を納めてから、粗大ごみに領収シールを貼って出せば完了だ。決められた日時に搬出したり、手数料を納めてシールを貼ったりするのは確かに面倒だが、思ったほど手間はかからなかった。手数料も照明器具はわずか200円と破格の安さだ。専門業者に回収してもらったら、たぶん少なくとも3千円は取られるだろう。しかしこうしたわずかな手間や費用を惜しんで、粗大ごみを不法投棄する人たちが絶えないのが現実だ。迅速に処分したいという気持ちは分かるが、だからといって不法投棄は許されない。意外と手続きが簡単で手数料も安い行政の回収サービスを、上手に利用してもらいたいものだ。


11月22日(水曜日) 退屈の極み「ゲド戦記」

 横浜のムービル2で、スタジオジブリのアニメ「ゲド戦記」を観る。首都圏ではほとんど上映は終了していて、ムービル2でも朝の1回だけの上映でそれも明日で終わる。前売り券をムダにしないために早起きした。約300席の館内に観客は9人。感想。おそろしくつまらないアニメだった。登場人物にはだれ一人として感情移入できる人がいなかったし、ストーリーは退屈というほか言葉が出てこない。「もののけ姫」から後のジブリ作品はどんどんつまらなくなる一方だが、「もののけ姫」も「千と千尋の神隠し」も、そして最悪の駄作だと思った「ハウルの動く城」にしても、「ゲド戦記」に比べればまだそれなりに観ることができるレベルの作品だったなということを痛感した。それくらい「ゲド戦記」は退屈だった。前評判通りのつまらなさである。あ、これって宮崎駿監督作品じゃなくて、息子の宮崎吾朗の初監督作品だっけ。前売り券だったからまだ1300円の損害で済んだけど、これで通常料金の1800円を払っていたら怒りの抑えようがないところだった。

 そんなこんなで、午後から授業。きょうのテーマは「ネット社会の光と影」。だれもが発信者になれるネットの影響力、個人情報の漏えい、人権侵害、匿名による無責任さや卑劣さ、情報の信ぴょう性…などなど、説明すべき問題点や課題はたくさんある。身近な話題なので、いつものことながら学生の食い付きはいい。授業終了後に、先々週に指示しておいたレポートを提出させる。百数十人からどさっと集まったレポートの山は高さ20センチ以上。すべてに目を通して採点することを考えると、かなり憂鬱な気分になる。


11月23日(木曜日) 目次など調整

 単行本の「目次」と「初出一覧」の最終調整。これで、あとは表紙のチェックを残すだけかな。なんやかやと、本をまとめるのって手間がかかるね。


11月24日(金曜日) 映画「天使の卵」

 午後から都内の公立小学校で校長を取材。1時間の予定だったが2時間近くも話を聞いた。夕方、池袋のシネマ・ロサで映画「天使の卵」(原作・村山由佳)を観る。そんなに悪い出来ではないと思うが、主人公の歩太がどうしてそこまで8歳年上の女医・春妃に思いを募らせるのか、原作の小説ではよく分かったんだけど、この映画ではあまりうまく伝わってこなかった。春妃役の小西真奈美に感情移入できなかったからかな。むしろ、春妃の妹・夏姫役の沢尻エリカに好感を抱いた。ちなみに、先月放送されたテレビドラマ「天使の梯子」は歩太役の俳優にすごく違和感があった(10月22日付「身辺雑記」参照)が、映画「天使の卵」では市原隼人が歩太を演じていて、こちらは落ち着いた演技に違和感は全くなかった。冨樫森監督は2002年に「ごめん」(2002年10月30日付「身辺雑記」参照)という秀作を世に送り出している。実力のある映画監督だと思うけど、今回は原作をうまく料理できなかった気がする。

 映画館を出たところで編集者からケータイに電話。単行本の表紙の見本が上がってきたというので、帰り道に急きょ出版社に立ち寄る。文字の大きさなど注文を付けて、3パターンのうちから一つを選択。その後、編集長らと会社の近くの中華料理屋へ。外は薄着に寒風がこたえる気温だったが、美味い料理を食べて温かい紹興酒を飲んだおかげで、体がぽかぽかになった。


11月26日(日曜日) 勉強会

 午後から横浜市内。県立高校の先生たちの自主研究サークルに顔を出す。きょうのテーマは「国歌斉唱義務不存在確認等請求訴訟」の判例研究(判決に関しては9月21日付「身辺雑記」参照)。「大綱的基準」とされる学習指導要領の法的拘束力、「民主的手続きで選ばれた人たち」である議会や首長の教育への「不当な介入」の現状と対応、国家と教師と子どもとの関係、そもそも教育権はだれにあるのか…といった問題についてディスカッションする。考えさせられる意見が数多く出されて、とても勉強になった。終了後は居酒屋で飲み会。刺身や海鮮鍋に生ビール。安くて美味い。


11月29日(水曜日) わずかでも学んでくれたら

 午後から授業。きょうのテーマは「テレビと映像メディア」なので、映画「チャイナ・シンドローム」とドキュメンタリー「国労冬物語」をそれぞれ25分ほど見せる。それにしてもあれほど事前に注意しておいたというのに、遅れて教室に入ってくる学生が何人もいるのは驚きだ。しかもほかの人の迷惑を顧みずに、堂々と画面を横切って着席するのには、もう呆れて何も言う気がなくなる。まったく困ったもんだ。上映後は作品についての簡単なコメントをするとともに、テレビのニュースやドキュメンタリー番組は、ジャーナリズムとして伝えるべきことを伝えているのか、視聴率を優先させることでどんな影響が生じるか、NHKは独立した報道機関と言えるのだろうか──といった3つの問題点を指摘する。学生の反応と食い付きは予想以上で、重いテーマに切り込んだ生々しい映像にかなり刺激を受けた様子だった。遅れてやって来て授業の半分以下の時間とかラスト20〜30分くらいしか話を聞いていないにしても、その中からほんのわずかでも掴むものや学ぶものがあれば、まあそれはそれでもいいか…とも思ったりして(苦笑)。

 新店舗 自宅のすぐ近くにスーパーがオープンした。歩いて10分ほどのところと駅前にもスーパーはあるが、至近距離にスーパーがあると何かと便利でありがたい。さっそくのぞいてみたが、うーん、あんまり安くないじゃん…。もちろん開店記念セールとして、他店よりもやや安くなっている商品もあるにはあるが、総じて割高なものが多い気がする。閉店間際の惣菜や弁当類の割り引きも、中途半端に微妙だし。問題は、開店記念セールの商品がどれだけ安い値段を維持するかどうか、そして、そもそも他店の価格設定をにらんだ販売戦略を打ち出せるかどうかにかかっている。そうでなければ利用客はあっという間にいなくなって、すぐにつぶれてしまうだろう。実際に別の店は閉店しているからなあ。できるだけ安い商品を並べて、なんとか頑張って営業を続けてほしい。


11月30日(木曜日) 侮り難し田町

 東京・田町で、週刊G誌と週刊K誌の編集者と飲み会。1軒目は鍋料理を得意としているらしい居酒屋。手際や対応はかなりアバウトな店員さんたちだったが、頼んだちゃんこ鍋はそこそこの味だった。ひれ酒がなんともいい香りと味わいで美味い。苦手な日本酒もこれなら何の問題もなく飲める。外に出ると、お笑い芸人の安田大サーカスが路地を普通に歩いていた。2軒目は細長いビルのちょっとおしゃれなバーに入る。屋根裏部屋みたいで落ち着いた雰囲気がよい。田町って意外と面白い町なんだなあ。狭い路地にラーメン屋から焼き鳥屋や焼き肉屋や飲み屋まで、いろんな飲食店がひしめいていて、それが結構広範囲に広がっている。しかも客層はサラリーマンが圧倒的に多いのに、新宿や新橋などのイメージとは違う。どの店もやや渋めで決して下品ではない。むしろ下北沢っぽい感じがするのはちょっとした発見だった。侮り難し田町。


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