「彼氏彼女の事情」1998/11/30(以降、随時更新)2002/9/26 追加更新
★「彼氏彼女の事情」(第1巻〜第14巻) 花とゆめCOMICS
★【第1巻〜第7巻の事情】津田雅美の原作漫画の単行本です。月刊「LaLa」に連載中。1998年10月にテレビ放送がスタートした前後は「どこの本屋さんに行ってもブツがないよ〜」という品切れ状態にあったみたいですが、1998年11月に入ってから増刷したようで、少し大きな書店に行けば1〜6巻が平積みになっていました。1999年3月5日に出た第7巻も発売されてからしばらくの間は、やっぱり品切れの本屋さんが多かったようです。白泉社発行。→【オススメ!】
★「彼氏彼女の事情」(第8巻)=1999年9月4日発売第8巻も品切れの本屋さんが多くなるのでしょうか…。でも、発売2日目の段階では本屋さんには平積みされていました。たっぷり出回っているみたいです。
★「彼氏彼女の事情」(第9巻)=2000年3月4日発売第9巻がようやく発売されました! よかった、よかった。雑誌連載の方はこのところ全然読んでいないので、単行本の最新巻が待ち遠しかったのです。第9巻は「文化祭編」ですが、素晴らしいストーリー展開と人物描写に圧倒されます。劇中劇と言える、主人公たちが文化祭で演じる芝居の物語はなかなか深いものがあって、それが本編の登場人物それぞれの背景と微妙にリンクしてくるところなんて、お見事としか言いようがありません。やっぱり「カレカノ」はただものではない作品です。
★「彼氏彼女の事情」(第10巻)=2000年10月5日発売いよいよ待望の第10巻が発売されました。雑誌連載を読んでいない「コミックス派」のファンにとっては、本当に長い道のりでした〜。で、その内容なんだけど、番外編の寄せ集めって感じで、率直な感想を言うならばいま一つ盛り上がりに欠けるなあ。真秀(まほ)とその彼氏の歯科医師(12歳年上)との出会いなどのエピソード話が2編に、京都への修学旅行の話が3編、そして雪野と有馬が出会う前の高校入試の日を描いた特別編を収録。ごった煮状態です。その中で「真秀編」は割と話がまとまっているのですが…。残念ながら「修学旅行編」はストーリーがうまく流れていません。いろんなエピソードがぶちぶちと途切れ途切れに並んでいて、お話に感情移入するのが難しいです。この巻はまあ、そういう番外編を集めた変則的なものなのでしょう。次巻までまた待つのか…。
★「彼氏彼女の事情」(第11巻)=2001年7月5日発売★「彼氏彼女の事情」(第12巻)=2001年10月5日発売
ようやく待ちに待った第11巻・第12巻の発売です。内容はともに「つばさ&一馬/編」です(第12巻の巻末には「りかちゃんライフ」収録)。この2つの巻は内容的に続いていることもあって、わずか3カ月の間にぽんぽんとテンポよく2冊が単行本化されました。やったね。で、第11巻は一馬の入った人気バンド「陰陽」にまつわる話が多くて、最初に読んだ時はちょっと退屈だなあと思ったのですが、第12巻と合わせて読み直してみたら、それほどでもありませんでした。第11巻では、母親の再婚でつばさと姉弟になった一馬が、姉弟としての感情とは違った愛情をつばさに抱き始めていることに気付き、戸惑いを感じ出す過程が描かれます。第12巻ではその気持ちが恋愛感情であることを一馬がはっきり自覚するとともに、音楽活動への情熱とつばさへの思いとは両立できるものであって、どちらも同じように大事なものなのだということを、改めて再確認する心の内面が描かれています。またつばさはつばさで、これまで恋愛感情に関しては固く閉じていた心の壁を解放し、一馬に正面から向き合っていきます。
「つばさ&一馬/編」はここまでで、いよいよ次からは肝心の本編である「雪野&有馬/編」に入るそうです。期待しましょう。
★「彼氏彼女の事情」(第13巻)=2002年5月2日発売お待ちかね!の第13巻が発売です。「雪野&有馬/編」なのですが、「自分を偽ることを止め世界を拡げていく雪野に対し、置いていかれる不安を拭えない有馬。さらに奥深く隠していた気持ちも覚醒し…」との内容だそうです。やっぱり、そういうことになるのですか(→「コラム☆カレカノ」の「コラム8■雪野と有馬の行く末は」参照)。まだちゃんと第13巻を読んでいないので、後ほど改めて感想コメントをアップします。2002/5/4
そんなわけで、ちゃんと読みました、第13巻。雪野・有馬たちのグループも高校3年生になって、それぞれの進路を考える時期を迎えた、という場面から物語はとりあえず穏やかに始まります。ずばぬけて優秀な有馬は全国模試で1位、インターハイでも2度の優勝。輝く将来は約束されたも同然の有馬は、しかし深刻な苦悩を抱えていました。幼いころにいじめ抜かれた有馬一族に対する憎悪の気持ちが、どうしても心の中から消し去れません。むしろ社会的に高い評価を得ようとしているこれから、抑えていた感情を解き放って復讐に転じようと考え、それこそが「自分の本心」だと自身の心に語りかけます。これまでとは打って変わったシリアスな展開です…(→「コラム☆カレカノ」に「コラム9■続・雪野と有馬の行く末は」を掲載しました)。2002/5/5
★「彼氏彼女の事情」(第14巻)=2002年9月5日発売このところ単行本化のペースが早くなってきました。今回発売された第14巻は前巻発売からわずか4カ月。雑誌連載の5カ月分の作品が収録されています。というわけで以下、第14巻の感想コメント。
どうしようもない「ろくでなし」の実の両親に捨てられ、親族一同からも徹底的にいじめられてきた暗い幼少時代を、トラウマとしてずっと引きずる有馬の苦悩は続きます。思いやりのあるやさしい育ての両親から、あふれんばかりの愛を注がれてもそれは変わりません。むしろ、だからこそ「完全無欠ないい子」であり続けようとします。そんな有馬も雪野と出会って、自分に正直な「本当の自分」になろうとしたはずでした。ところが、雪野が自分の世界を広げて大きくはばたいていくに従って、ただ一人だけ心を開いたはずの雪野とも微妙に一線を画し、自身の出自に対する憎悪と恐怖といったトラウマを抱えて、心の中に堅固な壁をつくるようになります。有馬は自分の本心を、育ててくれた両親に隠してきただけでなく、雪野にも徹底して隠そうと心に誓うのでした。(→ここまでの有馬の心情は、これまでも折に触れて本編で説明されています)
そんなある日、ずっと音信不通だった実の母親が有馬の前に現れます。拒絶したいのになぜか拒絶できない有馬。親友の浅葉にだけ弱音と本心を吐露してみせる有馬は、雪野に実母のことや自分の本心を隠してしまいます。しかし聡明な雪野は、有馬が心の奥底を自分に隠していることを感じ、閉ざしている心の扉を開くのは自分しかいないと考えるのでした…。(→具体的なことには触れていないから、この程度の概要解説なら未読の人へのネタバレにはならないでしょう)
以上、ちょっと説明が長くなってしまいましたが、まさに「カレカノ」の本来のメインテーマが大きく展開されていきます。こんな暗い話を飽きさせずに引き込んで読ませてしまうとはさすが。津田節炸裂!って感じですね。2002/9/26
★「LaLa」臨時増刊(1998年11月5日号)「彼氏彼女の事情 SPECIAL」
テレビアニメ放送に合わせて発売された特別編集号。原作漫画がどうやってアニメ化されるのか、どんな作品に出来上がるのかは、漫画ファンにとっては一番の関心事だろう。そんなファンと、テレビアニメ版で初めてファンになった人のために用意された一冊だ。ACT1〜ACT4までの原作漫画が4話収録されているほか、アニメ制作の流れ、声優紹介、庵野秀明監督へのインタビュー、声優オーディション結果発表、制作スタッフインタビュー、テーマソング情報、キャラクター設定資料などなど、まじで盛りだくさんの内容だ。シールやピンナップも付いていて、これで340円はどう考えても安い? →【オススメ!】
★「カードギャラリー・津田雅美/彼氏彼女の事情」
文庫本形式のポストカード集。カレカノのイラスト16枚(描き下ろし2枚を含む)がポストカードになっている。マニアの人にはオススメかもしれません。
★オープニングテーマ「天使のゆびきり」(1998年10月23日発売)=シングルCD
歌:福田舞/作詞:藤井フミヤ/作曲:有賀啓雄/キングレコード
★エンディングテーマ「夢の中へ」(1998年11月27日発売)=シングルCD歌:榎本温子&鈴木千尋/作詞&作曲:井上陽水/キングレコード
カップリング曲は「S・O・S」(歌:渡辺由紀&山本麻里安/作詞:阿久悠/作曲:都倉俊一)。言わずと知れたピンクレディーの名曲である。第6話の雪野と有馬がファーストキスに至るシーンで流れ出したアレです(^^)。歌うのは雪野のかわいい妹二人。
●オリジナル・サウンドトラックCD/キングレコード★「彼氏彼女の事情 ACT 1.0」(1998年12月23日発売)
「天使のゆびきり」「夢の中へ」を含む全24曲収録。オープニング前奏曲や「此迄ノ荒筋」(正太郎マーチ=鉄人28号)などもしっかり入っていて、まさにカレカノワールド全開。音楽を聞いているだけで、あのシーンやこのシーンがよみがえってくる1枚です(^^)。初回特典は「クリアケース」。→【オススメ!】
●オリジナル・サウンドトラックCD/キングレコード★「彼氏彼女の事情 ACT 2.0」(1999年2月26日発売)
テレビサイズのオープニング、エンディングのほか、挿入歌の「S・O・S」や、雪野たちがカラオケで歌いまくった「妖怪人間ベム」(オンエア・バージョン)など全25曲収録。初回特典は「クリアケース」。→【オススメかも】
●オリジナル・サウンドトラックCD/キングレコード★「彼氏彼女の事情 ACT 3.0」(1999年5月28日発売)
オープニング「天使のゆびきり」のBGM、「夢の中へ」テレビサイズ60秒版など、全25曲を収録。ジャケット表紙は、ペンをくわえた落ち着いた雰囲気の宮沢雪野。なかなか渋くていい感じのCDジャケットです。→【オススメかも】
●オリジナルCD/キングレコード★「彼氏彼女の事情 3姉妹ボーカルアルバム/雪月花」(1999年3月26日発売)
雪野、月野、花野の3姉妹役の声優のボーカルアルバム。「夢の中へ」のソロバージョン、「S・O・S」のアコースティックバージョンなどが収録される予定。初回特典は「三姉妹フォトブック」。
★「彼氏彼女の事情 term-1」(1999年4月2日発売)
第1話〜第4話まで収録。→【オススメ!】
★「彼氏彼女の事情 term-2」(1999年5月8日発売)第5話〜第8話まで収録。
★「彼氏彼女の事情 term-3」(1999年6月4日発売)第9話〜第12話まで収録。
★「彼氏彼女の事情 term-4」(1999年7月2日発売)第13話〜第16話まで収録。
★「彼氏彼女の事情 term-5」(1999年8月6日発売)第17話〜第20話まで収録。
★「彼氏彼女の事情 term-6」(1999年9月3日発売)第21話〜第24話まで収録。
★「彼氏彼女の事情 term-7」(1999年10月8日発売)第25話・第26話が収録。
★「彼氏彼女の事情 デスクトップアクセサリー集」(1999年3月3日発売)
Windows98&95用ソフト。スクリーンセーバー、壁紙、アクセサリー、アイコン。「ドリーミング3姉妹」「ペロペロぐるぐる」「有馬回想」「雪野うらおもて」など収録。初回特典は「システム手帳用6穴リフィールのスクールカレンダー」。…って書いているうちに、猛烈に腹が立ってきた。一体全体どうしてMacintosh対応のソフトを開発しないんだ!(激怒!)